神在月の神まみれ

 今日は午前中に神社巡り、午後は松江で遊ぶ予定。
 とりあえず、数ある神社の中から厳選した結果、前回御朱印をもらわなかった八重垣神社を再訪した後、スサノオノミコトが「ここすがすがしくていい感じだから夫婦の新居にする」と言ったからそのあたりの地名が「須賀」になったという須賀神社、島根一之宮(島根で一番格式が高い)だがなぜか名前が熊野大社に行く事にしたのだが、この3社、それぞれ山を挟んでいるので、バスを使うといちいち島根戻ってまた乗り換えて……という行程になり、1日がかりになってしまう。
 そこで、以前諏訪でもやった「タクシーを使って時間を金で買う」手段に出ることにした。

 事前予約で3時間貸し切りが18000円となったが、抜け道使って時間を短縮してくれた上に、余裕があるからとおまけでもうひとつ神社に連れて行ってくれ、さらに松江の現地ならではのお役立ち情報とかいろいろたんまり教えてもらって、この値段は決して高くないと思う。
 何より、一人旅だからこの値段なので、グループなら割り勘で単価はぐっと安くなるし。


 そんなわけで最初の目的地、八重垣神社。
 縁結びで超有名なこの神社、前に来た時は周囲が若い女の子ばっかりでお参りしづらい事この上なかったが、今回は神在月の観光シーズンと重なったからか、神社巡りがブームになったせいか、年配の夫婦連れやソロ男性も見かけるようになってた。


 次に山を越えて熊野大社へ。
 和歌山の熊野本宮大社とは何の関係もないということだけど、一之宮という格の高さを考えると、何か忘れられたつながりがあるんだと思う。


 なお規模は出雲大社に比べると格段に小さい。
 が、いかにも古式ゆかしい神社という風情があっていい。


 鑚火殿。
 ここにおさめられている杵と臼を、毎年出雲大社が鑽火祭(新嘗祭に当たる神社で作った新米を餅につく儀式)に借りに来る。
 その時、出雲側は対価として餅を出すのだが、熊野側がそれに対して色が悪いとかうまくつけてないとか文句を言いまくる儀式があるそうな。
 なにその面白い儀式。


 そしてもう一つ山を越えて須賀神社。
 スサノオノミコトはダジャレが好きだったのかな……。


 整備が進んでいるので新しいっぽく見えるが、日本で最も古い神社の一つになる。

 なおこの神社には奥宮があるのだが、車で10分ほど山を上がった上に、さらに急な山道を20分程度登らなくていけないので、今回は断念した。

 これで予定は終わりだが、まだ時間が余っていたので、運転手さんがおまけでもう一つ神社に行ってくれた。


 佐太神社。
 実は神在月に出雲大社に集まってくる神様たちは、直接出雲大社に直行直帰するわけではなく、来る時にはどこかの神社(忘れた)、帰る時には佐太神社に前泊後泊をするのだという。
 なので、出雲大社で神在祭が終わる20日の夜から、佐太神社では神在祭が始まる。
 写真には写ってないが、初詣の明治神宮みたいに大勢が一度に参拝できる臨時の賽銭スペースとか、参道では屋台とか、いろいろ準備が進んでいた


 コロナで使えない手水場も、きれいに花で飾り付け。
 このセンスいいなあ。

 そして午後からぶらつく予定の松江城まで連れてきてもらって、タクシーはおしまい。
 うん、楽しかった。
 さて、せっかく松江に来たんだから松江城を見るか。

 建築当時のままの姿を保つ松江城は国宝。バスの行き先アナウンスでも「次は国宝、松江城」と言うぐらい堂々たる国宝。
 お城が好きかと言われると別に好きでもないけど、自分が今たっている場所を、何百年も前も人が歩いたり走ったり座ったりしていたと思うと、わくわくする。


 城に入るといきなりこれ。
 右下の休憩所っぽい建物と比較すると、その巨大さがわかると思う。


 なお、ここにも神社がある。
 その名も松江神社。わかりやすい。


 天守閣。
 BGMは暴れん坊将軍の上様のテーマでどうぞ。


 もはやラッタルだな……。
 しかも良く使い込まれた年季の入った木材なので、靴下だとめちゃくちゃ滑るし、手すりは不安定でつかみにくいし、危険極まりないラッタル。


 最上階からの眺めはさすがにいい。


 下から見るとまたバランスが良くてかっこいい。


 城内の池にいた等間隔のカモ。
 カモメでは良く見るけど、カモは珍しいな。


 同じく城内にある護国神社。
 その名の通り、戊辰戦争から太平洋戦争までで戦死した松江出身者を祀っている。



 やっぱり城内にあるお稲荷さん。
 この近所に住んでた小泉八雲が好きだったらしい。


 人間を警戒するカラス。


 ひなたぼっこに集まって残り短い秋の命を楽しむトンボたち。

 そしてぶらぶら歩いていたら、入った時とは反対側に出てしまった。
 歩いて戻れる距離ではあるが、丁度お堀遊覧船の乗船場が近かったので、乗ることにする。
 まるっと1周すると50分だが、行程中、何カ所か停留所みたいに船着き場があって、途中で乗り降りすることもできる。


 航行中はこんな感じ。


 カワウ。


 バン。


 高さが低い橋の下を通る時は、屋根が下りてくる。
 当然乗っている人も頭を下げて前屈みになる。


 お堀から見た松江城は、またちょっと雰囲気が違う感じ。
 単にかすんでるからかもしれないけど。

 この後は、日が暮れるまであっちこっちぶらついて買い物して過ごした。

神在月の神の宮

 出雲に来ている。
 平成の大遷宮の時にも1度お参りはしているのだが、11月の神在月の出雲大社を見たくなったのだ。
 意識したわけではないのだが、ちょうど日程が神在祭と一致したので、何か見れるかもしれない。


 朝7:10発の飛行機に乗ったので、ところどころの盆地で朝霧が雲海みたいになっている。
 これは街の一部だけが雲海状態。不思議。


 諏訪湖と北アルプス(だっけ?)。


 8時半ごろ出雲に到着。
 降りてからミッキー仕様の機体だったことに気付いた。


 今日は平日のはずなのに、出雲大社行直通バス乗り場はこの状態。
 1台じゃ足りなくて3台で運んでた。


 出雲大社到着。
 お守り売り場とか、有名なお社は大行列しているが、そこを避ければ割とスムーズに参拝できる。


 本殿の奥では、祝詞を上げたりお神楽を舞ったり、神在祭の真っ最中。



 横から見ると、扉を開いた本殿と神職たちがちょこっとだけ見える。
 我々一般人にはこれが精いっぱい。


 前に来た時は閉まっていた東西十九社も、今月は開いている。
 ここは全国の神様が出雲で滞在する場所。



 その十九社の前で、太鼓と笛が始まったので何かと思ったら、本殿で儀式を終えた神職たちが東西十九社でも祝詞を上げに来た。
 おお、ラッキー!



 全国から来てくれた神様に、ねぎらいをしている……んだと思う、多分。


 そして鳥居を出て別の社に向かう神職。
 実はこの図を撮りたくてパタパタ走って行列を先回りしたら、先頭の人にチラ見されてしまった。
 騒がしくしてごめんなさい。


 とりあえず神事も見れて満足したので、歩いて20分ほどの稲佐の浜に向かうことにする。
 この間来たときは博物館を優先したから行けなかったんだよね。
 ちなみにこれは、地元の酒屋さんが奉納した石の兎。結構あちこちにある。


 一本道のはずなのになぜか道を間違えたりしながら、稲佐の浜に到着。
 有名なこの岩は正式名称を弁天島という。
 今は周囲は砂浜だが、昔はここらまで海だったのかもしれない。
 なんとかきれいに取っているが、どうも海岸の浸食が激しいらしくて、左側はすぐそばまで砂保護のテトラポッドが迫ってきている。
 風情もへったくれもあったものではない。



 でも島の右側はそこそこの景観。白波立つ日本海。
 小さくてきれいな貝殻がたくさん打ち上げられているのだが、本当に華奢な貝殻ばかりで、家につくまでに絶対壊れるので拾うのを諦めた。
 とりあえずティッシュに包んで入れておけばなんとかなるフィルムケースって偉大だったな……。
 そしてツメタガイに食われたのがいやに多かったのだが、なぜだろう。


 弁天岩のお社とカラス。
 どうもお供え物目当てで居ついているらしい。
 岩に手を当ててなんとかパワーをもらおうとしている人がいたので真似してみたら、なんか来そうになったんだけど、ここでうっかり古代に飛ばされても困るのでやめておいた。

 まあそんな感じで出雲大社を堪能したので、ちょろっと軽食した後1回JR出雲市駅に出て、次はお気に入りの須佐神社に向かうことにする。
(ほんとは出雲そばが食べたかったのだが、どこも大行列していて入れなかった)
 出雲大社からのバスが13:50だが、出雲市駅に着くまで40分、そこから須佐神社まで別のバスでまた40分。
 出雲を大縦断していくことになる。
 さらに、到着後帰りのバスが出るまで1時間半も時間があるのだ。
 とりあえず、須佐神社の隣にゆかり館という温泉があるので、そこで時間をつぶすことにした。



 前回来た時は雨で人もいなくてなかなかゆかしい風情だったのだが、なんかたくさん人がいる。
 写真には写っていないが、御朱印授与の所なんて5人ぐらい待っていて、書く人は流れ作業でさばいている。
 まあ前回じっくりと楽しんだし、今回はさらっとまわって温泉を堪能した。
 あまり強い泉質ではないんだけど、お肌つるつる系であったまるし、いい温泉だった。


 そして須佐神社から帰る途中で月食も見れた。
 バスの中からちゃっと写しただけなのに、これだけ写るからやっぱりG9Xはすごい。

衰えの道

 食事中のいずも。


 もぐもぐ。

 こうやって見ると普通だが、老化で翼が弱ってもう飛べない。
 止まり木から止まり木に移る時も、バランスを取るのが難しいのか視力が衰えてきているのか、しばらく狙いをつけてからでないと飛び移れない。
 そしてたまに止まり損ねて落ちたりしている。
 インコはあまり老化が表面に出なくて、病気でない健康なインコの場合は、死ぬ直前まで若い頃とそれほど変わらない感じだったりする。
 なので、こんな風に老化していく鳥が珍しくてしょうがない。

 というか、半年しか違わない五十鈴は、まだ全然衰えの兆候はないんだよね。
 爪がのびやすくなってきたぐらいで、あとは若い頃と外見も動きも変わらない。
 2羽揃って衰えられても困るので、それはそれでありがたいのだが、なんだろうこの差。

動くんじゃない!

 フェデフルールが何やらカタカタ音をさせながら怒っているので、覗いてみた。


 どしたの?

 不安定にぐらつくオモチャの上に乗ってくつろごうとして、足元がぐらぐらする度にオモチャに怒っていたのだった。
 ……やっぱりあんまり頭が良くないのかな、この鳥……。

汐留でジャポニズムとかお台場でトヨタとか

 パナソニック汐留美術館の「ブダペスト国立工芸美術館名品展」に行ってきた。
 19世紀にヨーロッパに広まったジャポニズムと、それに影響を受けたアールヌーヴォーの工芸品(ガラスや陶磁器)を、中欧や北欧を中心に並べた物。


 大体こんな感じ。

 日本の陶磁器を再現するために技術を磨き、その技術から新しい様式を作り出していく様子を、ほぼ年代順に並べてある。
 小さい美術館なので、展示されているのは比較的小品ばかりなのだけど、その分数で攻めてきていて、トータル200点ほど。
 もちろんどれもこれも博物館に入る一級品ばかりで、かなり見応えがあった。
 入場料1000円でこれだけの物を見れるとか相当お得。

 もう大変満足したのだが、まだ時間があったので、先日母親や妹とちょっとだけ見たお台場はヴィーナスフォートのトヨタメガWEBにまた行くことにする。
 だって年末までだし、チャンスがある時に行っとかないとね。


 免許持ってないけど楽しい。



 で、何か良く分からない勢いで観覧車にも乗ってしまった。


 ヒストリカルガレージ。ここが見たかった。
 昭和を模した町並みを再現しているらしいけど、昭和ったって長いから。
 多分これは前回の東京オリンピックの前後あたりじゃないかな。


 なんか良く分からないけどかわいい。


「いつかはクラウン」って知ってる?


 良く分からないけどかっこいい。


 このワーゲンも完全に見なくなったなー。
 黄色いワーゲンを5台見ると幸運が来るって迷信、知ってる?


 そういえばダットサンって今もあるのかな?
 全然聞かないけど。



 昔のアメ車はとにかくアホみたいにでかい。
 でかすぎて縦フレームだと入りきらない。
 このでかさが豊かさの象徴だったんだよね。今じゃ想像もつかないけど。

 うん、楽しかった。
 閉館するのはヴィーナスフォートの終了に合わせての事らしいけど、また別の場所にこういうのを作ってくれないかな。

お囓りロープをもらったよ

 くちばしが変形して固い物が囓りにくいサーラルに、い草ロープをあげてみた。
 ティッシュも割と喜ぶのだが、どうも柔らかすぎて囓りごたえがあんまりないらしい。



 どうやら気に入った模様。

 でも実はこの鳥は飽きっぽいので、いつまで興味が続くかは分からないな。

灰色の後ろ姿

 サーラル、床を散歩中。


 あたりを眺めながらトコトコ歩く姿がかわいいので撮ってみたのだが、見事にピンボケした。
 それ以前に、動きのかわいさを示すのに静止画は不適当だった。

 こっちを向いたらシャッターを押そうとしばらく待っていたのだが、一向にこっちを見てくれない。
 諦めてカメラを片付けたら、途端にくるりと振り向いて人間様の所にやってきた。
 どうやら、カメラが嫌で背中を向けていたらしい。

うっとり握り

 なんだかとても具合が悪そうな写りになってしまったが、頭を掻いてもらってうっとりしているだけ。


 すっかり握られ上手になった。

 このままカゴに戻しても降りようとせず、逆に手にしがみついてもっと掻けとぐりぐり頭を押しつけてくる。
 マメルリハはツンデレな所があって、掻くのを途中でやめてもあまり催促してくるような事がないので、こんな風に分かりやすく駄々をこねられるのはちょっと新鮮。

断たれたもふもふ

 もふもふの長門がもふもふのバードテントでもふもふと寝ている所を撮ろうとしたら、その瞬間羽繕いを始めた図。


 シャッター押す直前までもふもふしてたのに。

 なんでインコってこう、唐突に何か始めるんだろう……。