女王陛下の空母見てきた

 横須賀に来日中のイギリス海軍の空母『クイーン・エリザベス』を眺めてきた。
 9月に来るということは割と早くからキャッチしていて、楽しみで仕方なかったのだが、昨日突然米軍基地に入港したというツイートが流れてきたので、慌てて今日見に行ってきた次第。
 だって世界に空母は数あれど『クイーン・エリザベス』ですよ? 女王ですよ?
 こんなん一生に一度見れるかどうかって代物ですよ?
 そりゃ行きますわ。

 それでもガチな人達は早々に浦賀水道に入る時間まで把握の上、昨日は観音崎あたりで待ち構えて撮影していたらしい。
 すごいな。

 当初ひとりで見る予定だったのだが、途中で母親と妹もヴェルニー公園まで見物に来ている事が分かったので、急遽合流した。
 なんでも珍しもの好きの母親が見たがり、妹がしょうがなくてついてきたらしい。
 ちなみに真っ先に食いつきそうな父親は、客船の方と勘違いしてスルーしていたって。うん、そういえば確かにあったね、同名の客船。


 そんな訳で、妹が割引券を持っていたレストランから良く見えた。
 乗っけてるのはF35とヘリはAW101マーリンらしい。
 なおここのレストランは、この横須賀においてランチコースが2000円を突破する本気のおもてなしレストランなので、ちゃんと大人の食事ができない人は入らないように。
 ちなみにこの撮影も、レストラン側にお願いして許可をもらっている。


 艦首の通称スキージャンプ。
 アメリカのように出力の大きな発艦用カタパルトを備えていないので(ていうか多分アメリカしか持ってない)、こうやって甲板に傾斜をつけて離陸しやすくしている。
 人が立っているのがお分かりだろうか?


 艦尾側の建物は、多分航空管制塔だと思う。


 自衛隊側。これは『いせ』。
 なお、左下の白い艦は、オランダのフリゲート『エファーツェン』。
 実は今回、対中国への圧力のために、米英オランダカナダ日本が共同で訓練を行っていて、入港もその一環。
 特にイギリスは空母打撃群を引き連れてきているので、横須賀だけでは泊まりきらなくて佐世保あたりに分散しているらしい。


 ヴェルニー公園から見るとこんな感じ。
 ほぼジャンプ台と艦上構造物しか見えないので、母や妹を筆頭とする一般の皆さんは何が何だか分からない模様。
 でも、米軍基地に泊まる空母って、昔から大体こんな感じの見え方だったよ。
 クレーンや倉庫の間から艦橋がにゅっと出ているかどうかで、在不在のチェックをしていたぐらいだし。


『エファーツェン』の正面顔。
 レーダーが多いけど、情報収集艦なのかな? と思って調べたら、防空艦という種類らしい。
 性能のいいレーダーを駆使して、艦隊に対する上空からの攻撃をいち早くキャッチして応戦する役目って感じ。
 自衛隊でいうところのイージスのミニ版というところかな?


 後ろは自衛隊の『あさひ』。


 お掃除始めてた。
 お疲れ様です。

 あともう1隻、英海軍の輸送艦が入港しているということだったけど、分からなかった。
 もしかすると見えない場所に泊めてあるのかもしれない。

 コロナでさえなければきっと『クイーン・エリザベス』も『エファーツェン』も一般公開して、暑いだの苦行だの言いながら何時間も並んで、自衛隊や米軍の艦とここが違う、あそこが違うと興奮しながら跳ね回って見てたんだろうな。
 いつになったらそんな幸せな時代に戻れるんだろう。

What’s up?

長門がこんな格好でずーっとこっちを見ながら「どしたの、どしたの」と言い続けている。


 聞きたいのはこっちだよ。

 一応長門は「どしたの」という音声が、疑問の表明や様子を伺う時のものだという事を理解しているので、何か気になる事があったのだと思われる。
 多分、人間様にはさっぱり理解できない事なんだろうけど。

産んだどー!

 ふぶきが卵を産んだ。
 昨夜寝かせるためにおやすみ布をかけた後、何やらキュウキュウ弱々しげに鳴きだし、しばししてからカチャンと聞き覚えのある落下音。
 もしやと思っておやすみ布を取ってみると、止まり木で両脚を広げて卵産んだぞポーズをするふぶきと、金網の床に落ちて一部割れた卵があった。
 ……どうしてうちのマメどもは、どいつもこいつも卵が排泄物扱いなのだろうか?
 セキセイや文鳥はちゃんと床にうずくまって産んでいたと思うぞ。記憶がもう曖昧だけど。


 そしてまた変な食べ方をしている。
 遊びながら食べるんじゃありません。

卵の兆し

 藁オモチャとティッシュに両方から挟まれて満足なふぶき。


 もっこもこだね。

 ふぶきはいよいよお尻がふくらんできて、卵を持っていることが確実になった。
 この鳥は健康だし、前の時も何の問題もなかったから今回も大丈夫だとは思うけど、でもやっぱりちょっと心配。
 メスはこういうのが困るんだよね。

いやいや手乗り

 更新のタイミングを間違えて4日も空いてしまった。

 人間様に構ってほしくて微妙に目線で催促してくるフェデフルール。


 額と翼の青がきれいだね。

 慣れにくいキキョウインコも、さすたに2年もすると完全になつくようで、隣の長門と競うように遊んで、構ってと日々人間様に催促してくるようになった。
 ただ、手が苦手なのは変わらず、指程度なら囓ったりじゃれたりはできるのだが、手を出して乗せようとすると後ずさりしていってしまう。
 一応、手に乗ってカゴに入ったらごほうびにドライフルーツをあげるという訓練の結果、カゴに戻りたくなると片足をあげて「乗るよ」という意思表示をしてくるようにはなったので、そのタイミングで乗せることはできている。
 が、やはり一刻も早く離れたくて焦るのか、まだカゴの扉を開けてないのに飛び出してそのまま飛んでいってしまったり、止まり木に飛び移るタイミングを誤って転げ落ちたり、どうもきれいに決まらない。
 それでも、ようやくカゴに戻った後、いかにもちゃんとできました風のどや顔でドライフルーツを催促してくるので、一応本人的には頑張っているのだろうと思う。

ご不満なヒムネキキョウ

 実は結構好き嫌いが多いフェデフルール。
 甘いドライフルーツはもちろん大好きで、粟穂も好き。そして粟穂の流れで殻付き配合も食べるのだが、剥きエン麦も蕎麦の実も完全無視する。
 まあ蕎麦の実は口の大きさと合わないという事情もありそうだが、人間様としてはなるべくいろいろな種類の物を食べてもらいたい。


 今日はペレット混ぜてみたけど、どう?

 ……そうか、不満か。

変わらない変態

 隣人が変わっても、人の入浴を見るのが大好きな長門の変態ぶりは変わらない。


 水入れで水浴びを楽しむフェデフルールを熱心に見つめている。


 自分も段々興奮してきた。

 なんでそんなやばい趣味を持つようになってしまったのか……。

似て非なる性格

 気が紛れる物がないと自身の胸毛を抜きがちなアッサムに、新しいオモチャとしてティッシュボックスのぱりぱりはがすフタを与えてみたのだが……。


 恐くて上の止まり木に行かれなくなってしまい、数時間たってもここで過ごしている。
 まあある意味気は紛れてはいるのかもしれない。

 しょうがないのでとっぱらってひすいに押しつけることにした。
 もしひすいも恐がったらその時は捨てればいいしと思ったのだが……。


 こっちは即頭をこすりつけてうっとりし始めた。

 見てる物も扱われ方もほぼ同じなのに、なんでこう変わってくるんだろうね。

三菱財閥の本気見てきた

 三菱一号館美術館の「三菱の至宝展」を見てきた。
 三菱財閥の初代から4代目までが収集した古物や美術品、書物のうち、国宝12点、重要文化財31点を含む一部を展示しているもの。
 一時期大ブームになった曜変天目茶碗もここの収蔵で、当然ながら今回出ている。
 実は曜変天目にはあまり興味がないんだけれど、なんだかものすごいらしいので、妹を誘って行ってみることにした次第。

 確かにものすごかった。


 例によって展示品は撮影禁止なので、休憩コーナーにあったフラッシュ撮影すると曜変天目が写るパネル。
 実際の曜変天目だが、照明が明るすぎて窯変が絵の具みたいになってしまっていていまいち感動がなかった。
 本来は昼間の光の下とかで見ていたものだろうし、そのぐらいの明るさで見せた方が、昔の人が魅了された輝きが味わえただろうと思う。

 後は、日本で最も古い徒然草の写本とか、マリー・アントワネットが持っていたと伝えられるイエズス会書簡集とか、東方見聞録の初期の版とか、なんかもう、価値のつけようがない資料がこれでもかと並んでいる。
 当時の三菱のトップたちは、持っているとステータスになる美術品、工芸品より、学術貢献、社会貢献の視点から収集していたそうで、本気出した金持ちすごい、というしかない。

仏像とイスラムのお宝見てきた

 東京国立博物館でいろいろ企画展に行ってきた。


 まずは平成館の「聖徳太子と法隆寺」展。

 元々東博には、明治に法隆寺から皇室に献納された大規模なコレクションがあり、いろいろと移動とか作業の制限が厳しいこの時期でも、法隆寺ネタなら大規模展をやりやすいという事情がある。
 実際、半分程度は東博の収蔵品が展示されていた。
 仏像まわりは法隆寺から来た物で、おととし行った時に見た物も結構あったはずなのだが、ほとんど覚えていなかった。
 まあ、ここは新鮮な気持ちで見られて得したと思っておこう、うん。


 次に行ったのが「イスラーム王朝とムスリムの世界」。
 マレーシア・イスラーム博物館の収蔵品を展示しているらしい。
 聖徳太子と違って展示室2室程度の小さなもので、実はやっているのを知らなかったのだが、むしろ宝物展という感じでなかなか見応えがあった。
 なおこの展示は撮影可能。



 いろいろあったけど気付いたらアクセサリーばかり撮ってた。
 これ全部本物のダイヤモンドとかルビーとかサファイアとかなんですよね……。


 当時の風俗を分かりやすく示すためか、こういう絵もいくつか展示してあった。
 これは特に気に入ったもの。オーストリアのルートヴィヒ・ドイッチュという人の「祈り」。


 これも気に入った奴。
 ポーランドのスタニスワフ・フレボフスキが描いた「モスク入口の貧者」。

 最後に「国宝 聖林寺十一面観音─三輪山信仰のみほとけ」を見た。
 三輪山の大神神社は今でこそ神社オンリーだが、昔は大神寺というお寺も同居しており、そこに奈良時代から祀られていたのがこの十一面観音。
 明治の廃仏毀釈で寺が廃された時、聖林寺という別の寺に移された十一面観音や、他の仏像を今回展示しますという企画。


 これは撮影可能なレプリカ。
 本体はもちろん撮影できない。

 イスラムのやつよりさらに小さい、1室のみでの展示だったが、なぜか別料金で1800円取られる。
 確かに十一面観音は素晴らしかったし、その他の仏像とかも良かったのだが、平成館を全部使ってた聖徳太子展が2100円、事実上宝物展状態だったイスラーム展に至っては、企画展のついでに無料で自由に見れるのを考えると、なんだか釈然としなかった。

○おまけ

 聖徳太子が飼っていた犬「雪丸」をマスコット化したものらしい。
 犬飼ってたのか……。