永遠の安息へ

 ヴェガ死去。
 今朝からエサも水も摂らず、そのくせやたらと動き回っていたので、何か変だなと思っていた。
 夕方頃にやっと大人しくなったので、変な格好になっていないか様子を見ながら同じ部屋でゲームなどしていたのだが、気付いた時には息をしていなかった。
 昨日の晩まで、とにかく何があってもエサを食べ、水を飲む事をやめなかった。
 フンも最後まで正常だったのだが、呼吸器に影響が出てきたのか、ここ数日は呼吸が荒くなっていた。
 死んだのはそれが原因かもしれない。
 とりあえず、本当に良く頑張ったと思う。正直に言うと、悲しいのはもちろんだが、それより、やっと楽になれたねという気持ちの方が強い。
 鳥を飼ってずいぶんになるけど、彼らの生き様には、いつも驚かされてばかり。


 頑張ったね。

花鳥に鳥獣一気見してきた

 会社を半休して、日本藝大美術館の渡辺省亭展と、国立博物館の鳥獣戯画展に行ってきた。
 正直言うと、鳥獣戯画はそこまで熱烈に見たいというものでもないのだが、今回は人数制限の時間ごと完全予約制なので、まあ一度は見ておいてもいいかなと思った次第。
 渡辺省亭は、明治から大正にかけての花鳥画を中心に描いた日本画家で、迎賓館赤坂離宮の七宝額を任された程の実力者だが、後期は画壇を離れて市井に下った事もあって、日本ではほとんど埋もれてしまってる。
 が、出品作がパリ万博で最優秀作品に選ばれるなど、欧米では近代日本画にその人ありと言われる程の人らしい。
 エドガー・ドガに即興で鳥の絵を描いて贈呈したら、ドガがその速さと素晴らしさに感動して一生大事にしていたなんて話もあるそうな。


 例によって絵は写せないので、ポスター。
 何というか、単純に写実的とか色使いが華やかとかいうのでなく、分かりやすく絵を美しく見せるための工夫をすごくしているなという感じ。
 分かりやすすぎてちょっとあざとさを感じる向きもあるかもしれない。
 でもとりあえず、花は美しいし鳥や動物はもふもふでかわいいし美人画は美人なので満足。


 トートバッグになってた桜の花びらをくわえるスズメの図。
 速攻買った。

 さて、次は鳥獣戯画だ。
 時間通りに行けば待たずに見られるなんて、時間指定制ってほんといいな。
 その日の気分でぱっと行けないデメリットはあるけど、こういう人気展はずっとこうやってほしい。


 と思ったら並んでるやんけ……。

 どうも中で滞留してしまい、後の時間の人が入れない状態っぽい。
 まあ今回、全4巻のうち最も有名な甲巻こそ動く歩道で強制的に運ばれていくが、乙丙丁巻は好きなように見られるので、そこで止まっちゃうのはあるだろう。
 あと、妹がTwitterをサーチした情報では(並んでる間暇なので在宅勤務中の妹に実況してた)、グッズ売り場がすごい混んでいるらしい。


 まあ看板でも撮りながら待つか。
 これなら渡辺省亭をもう1周ぐらいしてくれば良かったなあ……。

 とはいえ、少しずつ列は動いていたので、30分ほど待ったら中に入れた。

 感想としては、甲巻より乙丙丁巻の方が面白いと思った。
 一番完成度が高いのは甲巻なのだが、それ以外の巻の方が、雰囲気を伝える力というか描写の力量というか、そういうのは上な気がする。


 あまりにシュールすぎてつい買ってしまったミッフィーとのコラボのポーチ。
 すみっコぐらしとのコラボもあったけど、シュールさではこっちの方が勝った。

出すのだのポーズ

 かまってほしいフェデフルール。


 でも指を出すと怒るので、どうやってかまえばいいのか分からない。

 最近、フェデフルールはまた手乗りに回帰してきた。
 こうやってかまってほしがるし、カゴから出すと人間様に向かって遊ぼうと誘ってくる。
 相変わらず手に乗るのは嫌いなのだが、それでも、ゆっくりと追い詰めると渋々乗ってくるようになった。
 こうやって一緒に暮らすうちに関係が変わっていくのも面白いんだよね。

寝転がり生活 完全版

 ヴェガは両足がとうとう麻痺してしまった。


 寝てる。

 手を出しても口を開けて威嚇するだけで逃げようとしないので、おかしいと思って手に乗せて調べてみたら、元々駄目だった左脚に加えて、右足もわずかに動かせるだけになってしまっていた。
 それでも、くちばしと翼を使ってカゴの床を頻繁に移動している。
 何もできず暇なので、自分の好みの場所に転がって昼寝をし(死んでいるのではないかと人間様がびくっとするおまけつき)、お腹がすくとエサ入れの所に戻ってきてエサを食べ水を飲み、そのまま羽繕いをしてまた寝ている。
 たまに、エサ入れの後ろ側とか、自力では食べに戻れない所に行ってしまっている事があって、その時は人間様に戻されているが、それ以外はほぼ自分でなんとかしてしまっている。

 正直、こんなになってしまって、この鳥の生きている意味はなんなのだろうと思う事もあったのだが、良く考えたら、鳥はそんな人間みたいな不毛な発想は頭にないのだった。
 生きられる間は頑張って生き、終わりが来たらそれを受け入れて終わるのがヴェガの生き方なら、最後までそれをサポートしてやろうと思う。

睨みあう白と白

 火花散ってる。


 そして後ろでひとり懸命にカメラ目線しているカラ。

 とはいえ五十鈴も換羽であまり調子が良くないので、積極的にケンカを買いに行こうとはしない。
 その精神はそのまま続けて欲しいけど、無理だろうな。

半期に一度の

 いずもつのつの祭り。


 調子悪そうだね。

 この時期はいずもはひたすら怒りっぽくなる上に、何かというと止まり木から落ちるし、五十鈴はやたら警戒心が強くなって、カゴの外に出すと人間様から逃げ回るし(出る時だけ手に乗ってくる)、ほんと揃ってろくなことになっていない。
 早く換羽が終わってくれるといいのに。

尾囓りマメ


 サーラル、なにそのしっぽ。
 もしかして噛んでるの?

 サーラルは本当に独り遊びをしない。
 もともと、ホオミドリの長門やヒムネのフェデフルールと比べて、マメルリハはオモチャを入れてもあまり独り遊びをしない種類という印象があるが、サーラルは本当に遊ばない。
 では何をしているかというと、常に人間様を見張っていて、ちょっと目があったりすると即「かまって!」と金網に飛びついてくる。
 多分、あまり長い間人間様が見ていないと、退屈して羽繕いついでにしっぽを噛むのだと思う。
 うーん、1羽だけ人間様の近くに置いているのがいけないのかな。
 そろそろ他のマメたちと同じ場所にカゴを移そうか。

緑色の新居

 フェデフルールのカゴを変えた。


 今度は緑色。

 特に壊れたとかではないのだが、この鳥カゴ、プラスチックの脚部のでっぱりがそのままカゴの底に凹みとして成型されているため、底に結構深い溝ができていて、そこにエサやゴミがたまり非常に掃除がしにくかったのだ。
 レイアウトは前のカゴと同じにしたのだが、微妙に広さや止まり木とエサ入れの間隔が違うため、やっぱり不安になったらしい。
 この写真ではたまたま前に出てきているが、ほとんどの時間を奥のお気に入りの囓り木で過ごしている。

 まあ、カゴに手を入れておやつを差し出すと普通に取っていくので、すぐ慣れるだろう。
 

寝転がり生活

 床に転がって羽繕いをするヴェガ。


 頑張っている。

 ヴェガはどうやら左脚が完全に麻痺してしまったらしい。
 我が家に来た時からたまに左脚が動かしにくそうなそぶりを見せる事はあったので、年齢を重ねるうちに症状が進んだのだろう。
 やっぱり奇形があったくらまも、メガバクテリアから復活したら翼が固くなって飛べなくなったので、そういう事もあるらしいというのは認識している。
 そして、病院に連れていっても治らないだろうというのも、何となく察せられてしまう。

 幸い、ヴェガ本人は、自分の状態と折り合いがついてきたのか、床にうずくまりながらも普段と変わらずエサを食べ、水を飲み、羽繕いをし、エサ入れに頭をこすりつけてうっとりしている。
 くちばしと翼、動く方の脚を使ってそこそこ移動もできるようになったのだが、動く方の脚がフン切り網の間に落ちてしまうと引き上げられず、そこでずっと転がっている。
 人間様が気付くと救出しているのだが、何しろヴェガは手が恐いので、その度に一騒ぎ持ち上がる。
 網を取って平坦にしたほうがいいのかもしれないが、そうすると今度は移動する時のとっかかりがなくなってしまうのと、さらに重要な問題として、ヴェガがフンまみれになってしまいかねないというのがある。
 何かいい方法はないものか……。

食うな!

 ふぶきのエサ入れからこぼれたエサをつまんで怒られるサーラル。


 そして全く相手にされないカラ。

 サーラルももう1歳になるんだから、そろそろ落ち着けばいいのに。
 あと、ふぶきも大人なんだから、いちいち相手にしてるんじゃない。