寒さが身にしみる

 ここのところ気温が高い日が続いているし、体調も完全に良くなったようなので、ピリカのヒーターを切って外出した。
 帰ってきたら、エサも食べずに寒そうにまん丸になってうずくまるピリカの姿があった。
 慌ててヒーターを入れ直してやったら、すぐにぴったりとくっついて暖まり始めた。


「もう離れない」

 やっぱり、一度ヒーターを入れると、それなしでは過ごせなくなっちゃうなあ。
 まあこの冬はしょうがないか。

上野でいろいろ行ってきた

 上野の森美術館の「KING&QUEEN展」に行ってきた。


 エリザベス女王に木の影で目線が入ってしまった。

 テューダー朝から現代までのイギリスの王と女王の肖像画を集めた展覧会。
 1時間ぐらいでさくっと見られる規模だが、歴史の教科書で見る絵も何枚かあって面白かった。
 個人的には、エリザベス女王の夫君のフィリップ殿下が若い頃めちゃくちゃイケメンだったのがちょっと衝撃だった。

 この後、母親、妹と合流して国立博物館の「桃山展(後期)」に行く予定なのだが、待ち合わせに時間があるので、上野寛永寺をぶらぶらする。


 輪王院。


 寛永寺。

 そして二人と合流した後、母親がパンダを見たがっていたので上野動物園へ。
 そろそろシャンシャンが帰っちゃうしね。


 ちょっと戦隊っぽい配置のシロフクロウ。


 ワシ。


 めちゃくちゃでかいハゲタカ。


 ハヤブサ。


 スパッツもといヘビクイワシ。


 なんか一生懸命木の葉を水に浸して巣に運んでいた。
 よく知ってる鳥なんだけど名前を忘れた。


 スバールバルライチョウ。日本のライチョウではない。
 手前のが妙に人なつこくて、近づいてきては一生懸命話しかけてくる。
 対する奥のはひとけのないところに行きたくてひたすら壁際をウロウロしていた。


 かわいいけど足すごいな。


 日本のライチョウ。
 そろそろエサの時間なので、飼育員さんが出てくる奥の扉から離れようとしない。


 ルリカケス。きれい。

 気付いたら鳥しか撮ってないけどまあいいや。


 そしてようやくこの屏風に会えた。

 まだGoTo見直しの報道が知られる前だったので、上野はずいぶんと賑わっていた。
 これまで以上にコロナの感染者が多くなっているようだし、またしばらく出歩くのは控えよう。

お水まだかな

 水入れに入って霧吹き待ちのフェデフルール。


 しかし人間様は食事中なので、わざわざ吹いてやりにいくつもりはない。


 しばらく待っていたが、あきらめて自分で浴び始めたフェデフルール。
 そうそう、やればできるんだから自分でやりなさい。

 ぶるぶるする勢いで水入れの中で滑ってしまうので、くちばしをカゴの金網の間につっこんでふんばりにしているのがちょっと面白い。

日光で結構と言ってきた その3

 日光3日目。
 実は前の晩はあの日光金谷ホテルに泊まったのだが……。


 GoToトラベル利用しました。

 結論から言うと、このホテルが持つ「歴史」を楽しめる人以外はお勧めしない感じ。
 従業員のスタンスとして、サービスを提供することがホスピタリティではなく、「私達が考える金谷ホテルの格式」を守るためのただの義務になっている感があるので、ネームバリューに応じたサービスを期待するとがっかりする。
 たまに、すごい客の身になっていろいろやってくれる人もいるのだが、大体は教育された通りの事をこなすだけに終始している。
 昔とは違って、設備にしろサービスにしろ、もっと上のホテルはいくらでもあるので、快適さを求めるならそっちでいい。
 それを顕著に感じたのが、朝食にホットミルクを希望したところ、あっつあつのがジュース用の小さなコップに入って出てきた時だった。
 こんなので出されたら、客が熱くて持てないし飲めないだろう、熱いのを冷たいジュース用のコップに入れたら割れるかもしれない、そのあたりの配慮も考えもなく、ただテンプレ通りに決まった形で提供する事しか考えていないホテルなのだなと思った。

 まあとりあえず、いろんな意味でいい経験をしたと考える事にして、今日は明智平と華厳の滝を見に行く事にした。
 いろは坂(登り)の途中にあり、展望が最高だという明智平、当初12日に行く予定だったのだが、その日に限って展望台までのロープウェイが点検休止していたのだ。
 ルートは登り限定なので、湯元から降りてくる時には行かれない。渋滞を避けて朝早く出ればバスで30分ぐらいなので、華厳の滝を含めても午後いちには帰ってこれるはず。さらに言えば、移動に使っているのがフリーパスなので、何回バスに乗り降りしようが関係ない。
 というわけで、頑張った。


 これが噂のロープウェイ。
 展望台まで3分。


 しかし丁度団体とかち合ってしまい、1時間ほど待つ羽目になった。
 そういえば、今日はそこら中で中国語を聞くのだが、渡航制限て緩和されたんだっけ?

 なお、日光なのになぜ明智平なのかというと、天海僧正が実は生き延びた明智光秀という伝説に由来するらしい。


 そしてこれが明智平からの眺め。
 中禅寺湖、華厳の滝、白雲の滝(右側の斜めの滝。近づくことはできない)、男体山(右の切れてる山)が一望できる。
 まわりの落葉しているのは全部広葉樹なので、紅葉の時期とかものすごい景色になるんだろうな。
 そりゃ混雑するわ。


 華厳の滝と白雲の滝。
 ここまで水の落ちる音が聞こえてくる。


 反対側は関東平野。
 霞んでなければ海まで見えるのかも。

 いつまでも見ていたかったが、割と次々観光客が来るので、そうそう場所を占有しているわけにもいかない。
 渋々華厳の滝に向かう事にした。


 華厳の滝。
 これも勝道上人が発見したらしい。
 男体山の溶岩が湯川をせき止めたのが中禅寺湖と華厳の滝の始まりだそうだけど、真ん中あたりで色が変わっているのが元々地面だったところなのかな。


 滝の横にはタモリでおなじみ柱状節理。


 華厳の滝の反対側にある涅槃の滝。
 河ではなく、伏流水が岩の中から直接吹き出してこんな滝になっている。

 華厳の滝なんた写真や映像で嫌というほど見てるし、別に無理に見に行かなくてもいいやと思っていたのだが、やっぱり実際に見るとすごい。
 華厳の滝なめてた。

 これで行こうと思っていた場所は全部おわり。
 余裕があったらレベルの候補はもうちょっとあるけど、道路が渋滞する前にお土産屋をぶらぶらしながら帰ろう。


 東武日光駅前にある小さな杉並木。

 面白かった。
 国立公園なためか、標高と気候の厳しさのせいか、あまり開拓されず自然の荒々しさが大部分手つかずのまま残っていて、そこが他のリゾート地と違っている。
 今度は湯元と中禅寺湖でゆっくり遊びたいなあ。

日光で結構と言ってきた その2

 日光2日目。
 湯元から湯ノ湖湖畔を歩き、湯滝経由で戦場ヶ原まで出るのが今日の計画。
 と書くと結構なトレッキングに見えるが、実際は2時間半程度で、スニーカーでも歩けてしまう楽々行程なのだ。


 朝、散歩してたら出会ったふかふかの猫。
 草むらで何やらぱしぱし捕ろうとしていたのを邪魔されて不機嫌。


 そして朝っぱらから堂々と町中に出没する鹿。なんだお前。
 近所のお店のおばちゃんによれば「ほとんど毎朝来るよ」とのことで、子鹿の時から人を見慣れた野生を忘れ気味の個体らしい。


 平気で人んちの敷地に入り込んでくる。
 そしてこのへんは猫が多い。


 猫、鹿、猫。


 しばらく鹿と猫を愛でた後、もう1回源泉に来てみた。
 残念ながらコガモは1羽しか見つからず、しかも即行逃げられた。

 散歩の後は、いよいよ湯ノ湖湖畔歩きに出発。


 湯気が立っているのは、湖のこのあたりだけ温泉が湧いているから。
 何か魚がいるかなと思って覗いてみたら、巨大なコイがうじゃうじゃしていたので後悔した。


 雲一つない天気。
 歩いていると暑くなってくる。


 羽繕いをするシジュウカラ?


 カモが多いのは知っていたが、カワウまでいるとは思わなかった。
 どこから来たんだろう。


 水浴び中。


 鳥を愛でつつ湯滝の上に到着。丁度ここから滝が流れ落ちている。
 なんだ太古の原生林みたいな写真が撮れた。


 横から見ると、結構斜めに流れている湯滝だが……。


 正面から見るとこう。
 斜めに流れてくるため遠近感が強調されて迫力がある。


 しばらく湯滝を眺めた後、いよいよ戦場ヶ原に続く森に足を踏み入れる。
 戦場ヶ原は去年の台風で道が壊れ、一部迂回路が設定されている……のだが、なんだかツキノワグマが出るとかで、所々熊よけのベルが設置してある。
 なにそれ恐い。


 とりあえず用心しながら歩いていたのだが、木立の向こうに何かの気配がした。
 目を向けると不自然な茶色の塊がある。
 茶色いからツキノワグマではないが……なんだろう。
 最大ズームで撮影後、さらに拡大してみたのだが……。


 うわぁぁぁ! 見られてる!?
 切り株だよね? 切り株が光の加減でこう見えてるだけだよね? そうだと言って!

 とりあえず、距離が10メートル以上離れていたので、そのまま立ち去った。


 男体山。
 ピーカンだったのに、雲があちこちに出てきた。


 そして林を抜けると突然広がる草原。
 ここが戦場ヶ原で最も美しい所らしい。


 しかも人が誰もいない。
 戦場ヶ原独り占め。
 感じるのは風と太陽だけ。聞こえるのは草が風でさらさらと鳴る音だけ、鳥の声すらない静かな静かな風景。
 3時間ぐらいここにいたい……と思ったら、15分後に修学旅行の小学生の団体が現れた。
 良かった立ち去るきっかけができて。

 そしてこの後、道路に出てバスに乗り、二荒山神社中宮祠に向かう。
 途中で竜頭の滝に立ち寄った。


 あ、あれ? こんなしょぼかったかな?
 湯滝が想像以上に迫力あったからかな?
 まあいいか……。


 二荒山神社中宮祠。ここから男体山に登山ができるが、残念ながら10月末で閉山しているので、今は入り口までしか行けない。


 本殿。


 登山口。

 ちなみに祢々切丸は興味がないので見なかった。

 そしてもう1ヶ所立ち寄りたかったのが中禅寺、通称立木観音。
 やっぱり勝道上人が開いたお寺で、立木をそのまま彫った観音像がある。
 中禅寺湖の名前はここに由来する由緒ある寺なのだ。

 
 中宮祠からバスで5分、その後歩いて15分。
 途中でカケスを見た。


 ところで、歩いていたら空自のP-3とU-125Aが中禅寺湖上空を通過していったのだが、なんだったんだろう。
 2機とも離陸上昇から旋回して巡航に移っていったけど、どこから離陸したのかな。


 というわけで中禅寺。
 変な角度になっているのは、正面から撮ると逆行で太陽がまともに入ってしまうため。

 ここは立木観音と不動明王が本尊になる。
 そしてまた階段をのぼらされてへろへろになったのはここだけの話。


 中禅寺を出て中禅寺湖バスターミナルにつくと、ふんわりとした雲が男体山にかかっていた。
 ちょっとかわいい。

 そういえば華厳の滝を忘れていた。

日光で結構と言ってきた その1

 11月12日から日光旅行をしていますが、12日がPCをネットワークにつなげない環境だったため、2日分をまとめてアップします。

 というわけで、日光にやってきた。
 多分小学校の修学旅行以来だと思うが、もう記憶もおぼろげで、竜頭の滝と湯元ぐらいしか覚えていない。
 どうもいつも激混みしているイメージがあって、これまであまり行く気にもならなかったのだが、コロナだし紅葉は終わってるだろうしで、少しはましかなと思った次第。


 日光には朝10時前に到着。
 神橋。渡れるのだがお金がかかるので無視した。
 終わってるかと思いきや、紅葉が結構残っている。


 まず来たのが輪王寺。理由は東照宮より近かったから。
 その歴史は1200年以上。東照宮より遙かに古い。
 もともと日光は勝道上人というお坊さんが開いた宗教都市だったのだ。


 護摩堂。木造っぽいが実は鉄筋コンクリート製。
 護摩行で火を盛大に焚くので、消防法上こうなったらしい。
 ……あれ? 比叡山も護摩行するけど、あっちは建物古いままだよね?


 そして紅葉が見事な庭園。

 なお、写真が建物だけなのは、中が撮影禁止のため。
 寺男のガイドさんがいろいろ説明してくれるのはありがたいんだけど、隙あらばお守りとか念珠とか売りつけようとするのはどうなのか。


 続いて隣にある東照宮。
 皆さんおなじみの陽明門。
 平日だからすいているだろうと思いきや、かなり人がいる。
 あと、修学旅行の小中学生が多分10校じゃ済まないぐらい来ていた。
 そうだよね、みんな我慢してたんだし、来たいよね……。


 日の光を反射して非常に贅沢な感じになっている陽明門。
 太陽が比較的低い位置にないとこうならないので、見たければ朝がおすすめ。


 陽明門だけに注目しがちだが、実は左右の塀もものすごく凝った作りになっている。
 動物モチーフが多いので、眺めていて楽しい。


 なんか2対1でケンカしてた。


 楽しそうなおじいちゃんたち。


 陽明門が日暮しの門と言われるのがよくわかる。
 ひとつひとつディテールを見ているといつまでも飽きない。
 いつまでもこれだけ見ているわけにもいかないので、ある程度で妥協したけど。


 そして家康の墓所。ここにリアル家康が葬られている。
 実はここに至るまでに階段を200段昇らされ、へとへとになっているのは秘密。
 御神体でもあるので、今まで1度も調査がされたことはないらしい。


 眠り猫の裏側の雀。


 3ヶ所目は、東照宮の隣にある二荒山神社。
 ここも東照宮より遙かに古く、御神体は男体山そのもの。
 ここではお参りするだけだが、中禅寺湖にある中宮祠からは実際に男体山に登ることができる。


 本殿(裏側)。
 ちなみにここには太郎丸という大太刀があるらしいが、太郎太刀とは関係ない模様。
 あと、中宮祠には祢々切丸があるんだってさ。


 最後は輪王寺大猷院(だいゆういん)。三代将軍家光の墓所。
 おじいちゃんを尊敬しまくっていて、死後もお仕えしたいと望んで東照宮の隣に葬られたとのこと。
 なお、位置的には輪王寺と東照宮を隔てて反対側になるので、こんな訪問順になっている。


 よくわかんないけど、雰囲気のいい庵があった。
 家光に死後もお仕えしたいと望んだ家来が住んだらしい。


 墓所への道。
 また階段か……。


 家光の墓への門。墓そのものは非公開。
 ここだけ様式が唐風なんだよね。

 とまあここまで昼も食べずに回ってしまったわけだが、時間を見ると15時。
 今日は湯元温泉に泊まる予定なので、そろそろバスで向かうことにする。
 いろは坂と中禅寺湖を越えてさらに先なので。


 バスの中から見る戦場ヶ原。

 湯元温泉に到着したのが16時半ぐらい。
 2000メートル級の山に囲まれているのであたりはすでに薄暗く、店もほぼ閉店しているのだが、ちょっとあたりをうろついてみることにする。


 鹿がいた。
 餌付けされてるとかではなく、山からに出てきた完全な野生の鹿。


 気付けばあちこでエサをあさっている。
 完全な野生なので、10メートル以上離れているというのに警戒心満々。


 でもかわいい。


 鹿をなだめながらぶらぶらしていたら、湯元の源泉に出た。
 小屋は各旅館に割り当てられた源泉だが、割とあちこちから普通にお湯が沸き出しているので、人目とぬかるみを気にしなければ足湯も手湯もし放題。
 ただし、非常に熱い。


 そしてここでは野生のコガモの群れがエサをあさっていた。
 こいつらも完全野生なので、人間を見ると躊躇なく逃げていく。


 尻を向けて一目散に泳ぎ去って行くカモたち。
 まあいいんだけどさ。


 夕暮れの源泉。
 山がうっすら白いのは、前の日に雪が降ったから。

 湯元はすでに真冬並みの気温と聞いていたが、確かに寒くて、日陰には雪が溶け残っていた。
 でも夜空が素晴らしかった。
 これだけ寒ければ変質者もいないだろうと夜中に外まで見に出て行ったのだが、天の川なんて久しぶりに見た。

女同士の通じる感情

 フェデフルールをカゴの外に出した後放置していたら、退屈まぎれにふぶきのエサ入れにくっついているエサをつまみ食いし始めていた。
 人間様の手が嫌なくせに、構わないと退屈するのか。


 コソコソどころか堂々とエサをつまむフェデフルールをガン見しているふぶき。


 でもあんまり怒らない。
 これがサーラルだと、世界の敵を成敗するみたいな勢いで威嚇するのに。


 気のせいか、穏やかな空気が流れている気がする。

 そういえば、フェデフルールも割と気に入らない相手は遠慮なく威嚇するのだが、ふぶきには敵対姿勢を見せないな。
 メス同士(推定)だから?

白眉

 いずも、なにその顔……。


 立派な眉毛ができていた。
 カメラを近づけると逃げてしまうので、遠くからズームで無理して撮ったらまた例によってピントが手前のカゴに合ってしまっている。

 換羽でまとまって生えてきた筆毛が偶然作り出した芸術。
 ちなみに、反対側も不完全ではあるが、やっぱり眉毛になっている。

 多分一生に一度あるかないかの芸術。

味方なら援護して

 とにかくサーラルが気に入らないふぶき。
 サーラルがそばに行くだけでもう威嚇を始める。


 サーラルはカゴの奥に何があるのか気になっているだけらしいが、ふぶきがとにかく怒るので行かれない。


 でも諦める気もないらしく、いつまでもしつこく覗いている。
 ふぶきの方も当然ながら怒り続けて一歩も引かない。


 いつまで続けるかと思って眺めていたら、そのうち2羽して援護を求める顔でこっちを見始めた。

 自分達で解決できないなら、ケンカするのやめておきなさい。