自分だけに見える物

 フェデフルールは時々、勝手に何かにびっくりしている。


 突然、派手にバサバサ音を立てながら、しっぽ全開で金網に飛びついてきた。
 多分カゴの外で自分が落とした羽がそよぎでもしたんじゃないかな。

 例えば、窓の外をカラスやハトが飛んでいったり、何か虫が壁にいたりすると、見える範囲の鳥ども全員がびくっとするので、フェデフルールだけしか騒いでいないということは、この鳥だけしか恐いと感じない何かであることはとりあえず疑いがない。

鳥のいる会議

 人間様にかまって欲しくて様子を伺うピリカ。


 いっちょまえに自分の要求をアピールしてくる。

 4月から始まった在宅勤務も早4ヶ月を過ぎようとしている。
 この間、ずっと鳥と同じ部屋で仕事をしているのだが、どうも最近の鳥ども、特にピリカは、人間様が常に同じ部屋にいるのが当然だという考えに至ってしまったらしい。
 テレビ会議のために別室に移動すると、数分もしないうちに戻ってきてと雄叫びを上げて呼び始めるので、人間様は常にヒメウズラの呼び鳴きをバックグラウンドに発言する羽目になっている。
(ヘッドフォンマイクのノイズキャンセル機能では、鳥の声はキャンセルできない)
 会議が終わる度に、ちょっと叱ろうと思いながら部屋に戻るのだが、人間様の顔を見るなり安心したようにチッチッチッチと甘えた声で迎えてくるピリカを見ると、結局何も言えないままケースの外に出して遊んでやったりしてしまう。

カラフル大開脚

 実はフェデフルールも結構な割合で大開脚ぶら下がりをやっている。


 いつもはもっと背中が天井と平行になるぐらいの勢いなのだが、この時はカメラに気付いてやめようとしてしまっている。

 マメルリハの場合、このポーズを取るのは就寝時か人間様に何かアピールしたい時なのだが、フェデフルールは何が目的なのだろう。
 ……多分何も考えてないんだろうな。

ぼやけマメ

 サーラルもなかなか写真が撮りづらい。
 まだ子供でちっともじっとしていないのもあるが、グレーの薄ぼんやりした色あいのせいか、やはりピントが合いにくいのだ。
 うちのマメはほんとこんなんばっかりだな。


 ちょっとそのままじっとしててねー。


「ちゃんと撮れた?」

 やっぱりうまくいかないな……。

あか、あお、みどり

 ん?
 3羽揃ってどうしたの?


 じーっ×3。
 なお、チャンドラはたまたま水を飲みに来ただけ。

 年中無休でかまって魔人の長門はともかく、フェデフルールは手が嫌いだし、ヴェガに至っては人間そのものを信用していないのに、時々こうやって何かを期待する顔をして眺めてくるんだよね。
 おやつの時間はまだ先だし。

増援が期待できぬため撤退

 サーラルは相変わらずふぶきの所に行ってケンカを売りたがる。
 最初はいちいち連れ戻していたのだが、見ていると威嚇しあっているだけでどつきあいまではやっていなそうだし、段々面倒くさくなってきたので放っておくことにした。
 遠くに座って2羽の様子を眺めていると、勢い込んで騒いでいたサーラルが、段々こちらをちらちら伺うようになり、やがて、人間様が来てくれないと悟ると、一方的にケンカをやめて飛んで帰ってきてしまうようになった。
 どうやら、人間様が後から来ると思っていたから強気で攻めていたらしい。


 人間様が座ったまま動こうとしないので逃げ戻るサーラルと、全く相手にされていないのに隣で大暴れしているカラ。


 お前どれだけ虎の威を借りたいの?

猫と戯れた日

 お盆にはちょっと早いが、墓参りに行ったついでに実家で猫と遊んできた。
 なお県内移動で、今日以前の2週間3密行動はとっていない(どころか遊びにすら行っていない)ので基本大丈夫なはず。


 確か5ヶ月ぐらいになったと思う。
 相変わらず顔が黒い。

 もう何というか、ひたすら遊んでいる。
 人間が相手をしてやれば無限にドタバタやっているし、相手をしないと自分からアタックしてくる。
 前の猫のように途中でバテてしまうような事もなく、エサも倍食べるらしい。おかげでお腹がぽんぽこりん。
 やっぱり前の猫は弱かったがゆえの短命だったのかもしれない。


 人間様のそばに寝転んで、遠回しに遊んで欲しいと言ってくる猫。
 しかりブリティッシュショートヘアってなんでこう後ろ足を伸ばしてべったり寝るんだろう。