欲望と実力の狭間で

 ペルシャ更紗とフェデフルール。


 むっちり堂々としたお腹に比べて脚の細くて小さいこと。

 最近、フェデフルールは外に出すと、人間様の頭上の一点を一生懸命首を伸ばして見つめている。
 そのうちうろうろしたり羽をわきわきさせたりし始め、最終的に飛び立つのだが、いつも人間様の頭あたりでくるりと方向転換して戻ってきている。
 何をやっているのかしばらく意味不明だったが、どうやら、人間様の頭にとまって髪をいじりたいらしい。
 頑張って飛んでみるのだが、ちゃんと着地できる自信がなくて途中であきらめるというのを、毎日繰返しているという事情のようだ。

 確かに、この脚では踏ん張りはきかなそうだけどね。

報われた努力

 気持ちよさそうだね。


 カラが囓った結果、丁度頭の形にフィットした感じのへこみができているらしい。

 このためにわざわざ頑張ってオモチャを立ててたみたいだけど、努力が報われて何より。

ガキは去れ!

 最近、ふぶきが気になるらしいサーラルは、外に出るとふぶきのカゴに飛んでいく。
 女子だからかな?
 だいぶ年上だけど。


 もう上からも下からも不穏な気配しかしていないのだが。


 しかし、例によってふぶきには全く相容れる気はないのだった。

 ふぶきも興味がないならわざわざ威嚇しにいかないで、無視すればいいのに。

実は裂けている

 インコに比べるとちっちゃくて細いピリカのくちばし。
 でも実は、皆さんが思っているよりヒメウズラの口は大きいのだ。


 インコはくちばしの大きさ=口の大きさだが、ヒメウズラの場合、実は顔の一部のここまでが口。
 雄叫びの時とか、ここからぱかっと開くのだ。

 ……ちょっと恐い。

ちょっと見学

 また五十鈴がひすいを眺めに行っている。


 たまにケンカも売っているが、最近は眺めているだけの事も多い。
 ひすいの何が気に入っているのだろうか。


 撮られているのに気づいた五十鈴。


 無言で去って行く五十鈴。

 別に怒りゃしないよ。

囓り遊びで毛引かない

 アッサムの気を毛引きから逸らすために、新しいオモチャを入れてみた。


 Super Bird Creationsというメーカーの「ヴァインツイスト」というオモチャ。すでに3/2程の長さに囓り詰められている。紐は人間様による加工。
 ショップの表示によれば、葦の蔓を編んで作った筒とあるが、葦に蔓があるのかいまいち疑問なので誤訳かもしれない。
 最初は縦に吊していたのだが、すぐに落とされたのでブランコっぽく横に吊してやることにした。
 多少適当でも、インコは自分で工夫して遊びたいように遊ぶので問題ない。


 カメラに気づいて逃げた。

練習艦隊お帰りなさい

 海自の練習艦隊入港歓迎行事に行ってきた。
 2月の『たかなみ』の中東派遣の出航以来、5ヶ月ぶりの自衛隊になる。
 東京で感染者が連日200人を越えたりとかしていたので、正直これも外部の参加者はシャットダウンされるのではないかとぎりぎりまでひやひやしていたのだが、どうにか当日を迎える事ができた。
 今年はサマーフェスタも第2術科学校のオープンスクールもないし、各駐屯地の創立記念行事もやらなそうだし、もしかするとこれが今年最後の自衛隊行事への参加になるかもしれないな……。


 すでに入港している練習艦『かしま』。
 隣に同じ練習艦『しまゆき』が目刺しで停泊しているのだが、『かしま』に比べて小さいので全然見えない。


 なんか歓迎の太鼓演奏をしていた。この前には歌もやっていた。
 通常はこういう事はしないのだが、今回この練習艦隊、フィリピンまで航海したはいいが、コロナで上陸できないまま燃料だけ補給して帰ってきたのだった。
 かわいそうなので、ささやかながら何かやってあげようという事になったらしい。


 直立したまま太鼓を聞く実習幹部の皆さん。
 自衛官とはいえ20代前半の子たちが、こういう「歓迎」を嬉しいと思うかどうかは正直なかなか微妙な気がする。


 太鼓が終わったので下船する皆さん。


 最前列の女性から右側は実習幹部ではなく、『かしま』乗員代表。
 女性は号令をかけていたので、先任伍長(下士官で一番偉い)かもしれない。


 一番前の人は練習艦隊司令官。
 後ろの二人は『かしま』と『しまゆき』の艦長かな?
 今は両方とも男性艦長だと思ったけど。

 プログラムは例によって、偉い人の挨拶と花束贈呈、司令官の帰国挨拶。
『たかなみ』の派遣の時はわさわさ国会議員が来てたのに、今回の参加は阿部知子とあともう一人だけ。すごくわかりやすい。
 地元の小泉進次郎も秘書を寄越しただけだった。


 雲行きが怪しかったのだが、式典が終わる頃にはもう本降りだった。
 この後、コロナ対策で小グループに分かれながら『かしま』を見学させてもらえることになっている。
 割と後の方のグループだったので、一旦屋内のPX(売店)で休憩がてら待機することになった。


 右のが今年3月に就役したばかりのピカピカのイージス艦『まや』。
 いつか中を見れる日は来るのだろうか。


『かしま』と『しまゆき』の尻。
 どちらにも実習幹部は乗るのだが、見ての通り『しまゆき』はかなり狭いので、こっちに割り振られると大変らしい。


『かしま』の砲と艦橋。


『かしま』から見下ろした『しまゆき』。
『かしま』は最初から練習艦として作られたのだが、『しまゆき』は古くなった護衛艦を練習艦の転用している。
 なので実践的な訓練は『しまゆき』の方が向いている。


 これは『かしま』の将官用の艇(の船底)。寄港した先々で現地のお偉いさんを迎える事も多いので、特別に用意してある。


 全景はこんな感じ。
 まあ連絡艇なんだけどね。


 並ぶ『かしま』と『しまゆき』の写真。こんなに大きさが違う。


 緑がきれいな『しまゆき』の渡り板? の横断幕。


 ちょっと風があって海自旗がいい感じになびいていた。
 奥の艦は米軍。

 見学は密にならないよう、狭い艦内には入らず甲板をぐるっと一周しただけだった。
 でも久しぶりに甲板を踏めて楽しかった。


 なお今回はパンフ以外におみやげもついていた。
 内容は巾着袋、ミニノート、練習艦隊のメダル、缶バッジ、絆創膏。
 ……多分、フィリピンで現地の歓迎レセプションや、見学に来た人に配る予定だったものなんだろうな。


 そして、久しぶりの海自分に興奮して、PXでピンバッジをあさりまくった。
 レジで7000円とか言われてしまったと思ったのだが、心が弱いのでそのまま買ってしまった。

逃走一目散

 カラの風切り羽と尾羽が素敵な感じに漆黒なので、人間様の膝の上で遊んでいる隙に写真に撮ろうと思ったのだが、カメラを見た瞬間吹っ飛んで自分のカゴに逃げていった。


 ごめんよ、悪かったよ。
 でもそろそろカメラは何もしないと分かって欲しいよ。

抜けないサーラル

 なにやらサーラルがじたばたしていると思ったら、どう見ても隙間が足りない輪っかのオモチャを無理矢理通ろうとしていた。


「~~~~~!」


「…………」


「もう1回!」

 フンでももらしそうな勢いで力んでいる。
 詰まったら取ってあげるから気が済むまでやってなさい。