エネルギーの解放

 エリザベスカラーがはずれてようやく行動の自由を取り戻したサーラルは、それまで貯めていたエネルギーを放出するかのように、暇さえあれば外に出せと要求してくる。
 目が合うどころか、同じ部屋で在宅勤務中の人間様が姿勢でも変えようものなら、即カゴの網に飛びついてきて大声で催促鳴きを始める。
 このエネルギーをどこか別の方向に発散させなければ、お互い安寧の時はない。
 そこで、サーラルの気をそらすべく、新しいオモチャを作って与えてみることにした。


 たまたま買い置きしてあったマンチボールを紐でつなげただけ。
 突然見慣れぬ物を吊されて恐くて奥に貼り付くサーラル。


 なにか言いたそうにこちらを見てくるが、撤去するつもりはない。
 慣れるが良い。


 慣れた(20分後)。


 もう壊した(1時間後)。

 確か10個ぐらい在庫があったはずだけど、いつまでもつかな……。
 いやその前に飽きるかもしれない。

美しい風景

 相変わらず仲のいいひすいとアッサム。


「ぼくたちなかよし」
「なかよし」

 一緒に出すとお互い時々ちょっかいを出し合いながらも、一緒になってうろうろしている。
 特にひすいがアッサムの面倒を見たいようで、人間様がアッサムの頭を掻いてやると、自分もやってあげる! と言わんばかりに急いで寄ってきては掻いてやっている(そしてヘタクソで怒られる)。
 文鳥のいずも五十鈴コンビも暇さえあれば一緒にいるが、こいつらは言ってみれば悪ガキ同士がつるんでいるようなもので、隙あらば悪い事を始めたりマウントを取り合ったり、果ては共闘して人間様を攻撃してきたりと、全く油断できない。
 一方のひすいとアッサムコンビはそういった邪心が全く感じられないので、人間様も安心して見ていられる。

復活の日

 サーラルのカラーが取れた。


 すっきりした!

 羽繕いが満足にできなかったことに加えて、ヒナ換羽が始まっているのでずいぶんとボロボロな感じになっている。
 良く我慢したね。


 家に帰ってカゴに入れたら、2時間ぐらいずっと羽繕いをしていた。

 でもまだ自分が再度飛べるようになった事には気づいてないらしくて(カラー中はカラーが邪魔してうまく飛べなかった)、移動はひたすら歩いている。
 いつ気づくのかちょっと観察していてみよう。

お羽むしむし

 アッサムの毛引きはまだ続いている。


 こらこら!

 長門みたいに胸の全面をむしってしまうのではなく、特定の時間に首回りの一部分だけを集中的に攻めるタイプなので、外見上はほとんど変化はない。
 たまに筆毛を囓るらしくて血がにじんでいることはあるけれど。
 湿度は関係あるのかないのか相変わらず分からない。

 とりあえず長い時間をかけてかわいがってやるしかないのかな。
 あとは気が紛れるオモチャを何か買ってやるか。

七色の水浴び

 フェデフルールが水浴びを始めていた。


 水入れの中でもっこもこになりながら、人間様が霧吹きを吹いてくれるのを待っているフェデフルール。
 お前も自分が水浴びをする時は、人間様が霧吹きでサポートするのが当然と思ってるんだな?


 霧吹きが来ないので、しょうがなく自分で浴び始めた。


 そんなフェデフルールを上からふぶきが眺めている。
 普段無関心なくせにどうしたんだ?

頭上のネット

 最近、大ジャンプでケージの外に飛び出さなくなったと思ったら、今度はかぶせてあるネットを引っ張って隙間を開けることを思いついたらしい。
 気が向くと伸び上がってはちょいちょい引っ張っている。
 まあそのほうが大人しくていいけど。


 でもそれだと成功したら自分の上にかぶさってくるよ。


 カメラで撮られているのに気づいた。

 一応、いろいろ考えてはいるんだね。

こだわりの筆毛

 ずいぶんと大事に育てたね。


 ここまで触らないでいるの大変だっただろうに。

 隣の横線が入っている羽は、この筆毛が完成する前に筆毛だったもの。
 1度に必ず1本だけしか作らない決まりのようで、新しい筆毛が出ると、古い物はきれいにしてしまう。

 何が目的でのそこまでのこだわりなのか、全く分からない。

もしかしておいしいもの?

 病院で生まれて初めてミルワームを食べさせてもらったピリカは、以来、ちょっと長くて細いものを気にするようになった。


 残念ながらそれは輪ゴムです。

 ウズラにとってのミルワームは、インコにとってのヒマワリのようなもので、ものすごく嗜好性が高いのだが、栄養が偏るので与えるのはおやつ程度とされている。
 我が家では単に高いしめんどくさいのでやっていないだけだが、確かに、1~2回食べただけでこんな風に探すようになってしまうぐらいだから、注意したほうがいいなとは思う。

夏だし砂浴び

 暑いので砂浴びの回数が増えたピリカ。


 おかげで砂の消費が激しい。

 浴びてから数十分は全身砂だらけの状態が続くので、ケージの外で遊ばせるタイミングを見計らわないと、ピリカの歩き回る先が全部ざらざらになる。
 水浴びでそこら中濡らされるのも厄介と言えば厄介だが、こちらは乾けばなくなるので、砂の方がたちが悪い。

猫来たる(3匹目)

 実家の猫が去年の10月にわずか2年の短い生涯を終えて7ヶ月。
 コロナ給付金で新しい猫を飼うことになった。
 ただし、人間様の給付金はサーラルの治療費に消えたので、出資するのは両親と妹だけ。


 ブリティッシュショートヘアのメス。毛色はダイリュートキャリコ(色の薄い三毛)。
 これで3ヶ月半ぐらい。
 女の子なのに顔が真っ黒。額のティアラっぽい模様がチャームポイント。


 ブリーダーさんからは大人しいと言われていたのだが、めちゃくちゃ活発だった。
 家に着いた直後からそこら中を探検して回り始め、2時間後にはオモチャでドタバタ遊ぶし、敷物で爪を研ぐし、やりたい放題やっている。
 さすがに適当なところでケージに入れて休ませたが、一眠りして疲れが取れるとまた遊びたくてケージから出せと言い始める。

 これが大人しいなら、やんちゃな猫はどうなってしまうのだろう。


 帰りに駅で見かけた謎の鳥。
 クロツグミ?