サーラルの療養

 現在のサーラルのカゴの中の配置。


 2本の止まり木を同じ高さに配置して、くちばしを使わず水平に歩けばどこへでも移動できるようにした。
 エサと水入れも、カラーごしに楽に届く形に一時的に変更。

 鎮痛剤を飲ませているからかもしれないが、全く痛がるそぶりもなく、お気に入りの囓り木の上でくつろいだり、藁オモチャをせっせと囓ったりしている。
 最初のうちは、たまにそのへんにカラーが引っかかってもぞもぞもがいていたりしたが、数時間ほどで普通に行動できるようになった。順応性高いな。
 ただ、それと同時に、早くもカラーの位置をずらして足にくちばしを届かせることを覚えてしまった。
 今のところ、オモチャやエサに夢中で傷口を気にする暇はないようだが、病院に相談して、傷をなめるようならもう少しカラーを大きくする方向で考えている。
 これ以上不自由にするような事はしたくないので、サーラルがオモチャやエサで頭をいっぱいにしたまま、傷の事を忘れていてくれることを願うばかり。

帰ってきたサーラル

 サーラルが退院した。


 エリザベスカラーされてた。

 切断した指先をいじらないよう、くちばしをブロックするためのものだが、羽繕いも頭掻きもブロックされてしまう。
 しょうがなくてカラーの上からカシカシつくろって、やった気になっている。
 1週間の辛抱だからね。

粉砕、おやつシード

 人間様の足とピリカ。


 この後くっついてきた。

 普段ペレットを与えられているピリカは、外に出た時に床に落ちている他の鳥のシードを拾って食べるのを楽しみにしている。
 この時、食べ方を見ていると、殻付きの粒を殻ごと丸飲みしている。
 似たようなとがったくちばしの文鳥はちゃんと殻をむいて食べるので、くちばしの構造上の問題ではなく、習性の問題らしい。
 最初のうちは、そんな殻ごと食べて消化は大丈夫なのだろうかと心配したが、フンには全く殻の痕跡は見当たらないので、そのうあたりで徹底的に粉砕されていると思われる。
 まあ、ウズラとかニワトリとか、このへんの連中のそのう強力そうだもんね。
 市販してるニワトリの砂肝すごいし。

サーラル大災難

 チャンドラに噛まれてサーラルが入院した。

 事の起こりは、サーラルがチャンドラのカゴの上に行ったことからだった。
 サーラルがカゴの上を走り回ってもケンカにならないように、サーラルが出る時他のマメたちのカゴの上にはタオルや布をかけてある。この時もそうしてあったのだが、そのうちサーラルはチャンドラのカゴの上からタオルのない側面に伝い歩きを始め、そこにいたチャンドラに無防備な足指を思いっきり噛まれてしまったのだ。
 人間様のところに逃げ戻ってきたサーラルの足は、ちょっと血が出てはいたものの、爪を深く切りすぎた時の方がよっぽど多いという程度の出血量だった。なので、まあ傍若無人なサーラルにはいい薬になっただろう程度に考えてそのままカゴに戻した。
 が、止まり木に止まる様子を良く見ると、爪がありえない方向を向いている。
 ぎょっとしてピリカでおなじみの動物病院の緊急外来に連れていったところ、指先がちぎれかけていて、恐らく切断しないとならないだろうということだった。
 どうやらチャンドラは一切の手加減なく、最初から仕留める気満々で行ったらしい。
 長門には噛まれないよう普段から注意していたが、まさかマメルリハ同士でここまでの傷を負わせるとは思わなかった。ふぶきやフェデフルールも時折サーラルの足を噛んでいるが、ちょっとびっくりするか、せいぜい数時間足を引っ込めて静かにした後けろりとしている程度だった。
 もしかするとふぶきを始めとする手乗り組は、手加減してやっていたのだろうか。
 だとすると、これも手乗りと荒鳥の差なのだろうか。

 そしてサーラルはとりあえず一晩入院して様子を見た後、精密検査をして手術になる。
 1本指先が不自由でも生活に何の問題もないことは、ブロッサム、通称ちびころで知っているが(実はブロッサム、通称ちびころも、子供の頃ヤンチャで怪我したのがもとで、1本爪が正常にのびない指があった)、巣立ちしたばかりでこんな風にしてしまったのが申し訳ない。
「自然界では良くあることですよ」と獣医さんから妙な慰めをされてしまったが、治療用のケースの中で、自分が置かれた状況が理解できなくてきょとんとしているのがかわいそうだった。


 でもチャンドラは悪くないからね。分かってるよ。

アクロバティック食事タイム

 最近フェデフルールが変な格好でエサを食べるのが気になる。


 人に尻を向けるんじゃない。

 別に巣ごもりがわりにしているわけでもなさそうだし、なんでわざわざそんな食べにくい姿勢をしているんだろう。
 やっぱりキキョウインコって良く分からないな……。

目を合わせてはいけない

 とにかく外が楽しいので、1日中でも出していてほしいサーラル。


「出してー」

 しかし例によって、他の鳥の迷惑になるような事ばかりするので、そうそう出しっぱなしにするわけにもいかない。
 しかも、これまで最年少で一番甘ったれだったアッサムは、サーラルの登場で人間様を取られた気になったのか、どうも毛引きの気配が見られるようになった。
 これはいけない。
 そこで、恐らく暇だからサーラルはすぐに出たがるのではと考えた人間様は、囓りオモチャをいくつもいれてやることにした。
 サーラルは今が丁度何でも囓ってみたい時期、これでうまく気が逸れれば平和な時間が来るかもしれない。

 結果として囓りオモチャ作戦は大成功。サーラルは1時間でも2時間でもオモチャを囓って遊んでいるようになった。
 ただ、人間様と目が合うとやっぱり出してと来てしまうので、うっかり目が合わないよう、横目でこっそり様子を見ることにしている。

かわいくごはん

 ヴェガがなんだかお目々キラキラでエサを食べている。


 おいしい?

 ヴェガはビビと同じブルーのマメルリハなのだが、ビビよりかなり色合いが濃い。
 特に尾羽やお腹の脇腹あたりはコバルトに近くて、毛引きや奇形がなかったらかなりきれいなのではと思われる。
 いつかカゴの外に出して写真を撮れればいいんだけどね。

違う世界への第1歩

 これまで自分のカゴの上をうろうろするだけで満足していたフェデフルール。
 ようやく、まわりにはもう少し違う世界があると気づいたらしい。


 唐突にふぶきのカゴに登り始めた。
 なに、急に何をしたくなったの?


 どんどん登っていくフェデフルール。
 サーラルや文鳥どもが相手だとあれだけ怒るふぶきが、フェデフルールに接近されても知らんぷりしている。
 まあフェデフルールも大騒ぎして迷惑かけるタイプじゃないからな。

サーラル四面楚歌

 諸先輩方から寄ってたかって怒られているサーラル。


 一見共闘しているように見えるが、それぞれが好き勝手に怒っているだけ。

 でもまあ、彼らの気持ちも分かる。
 何しろサーラルは落ち着きがないのだ。
 一人餌直後の一番体重が軽い時な上に常識を知らないので、飛ぶにしても大人の鳥のように普通にまっすぐ飛ぶのでなく、全速力で唐突に変な角度で曲がったり、急上昇や急降下で予想もつかない場所に着地したりする。
 かと思うと、複数の鳥カゴの上を大はしゃぎでジャンプしながら走り回ったりする。
 とにかくいつどんな形で襲来するか分からないので、他の鳥どもは気の休まる暇がないのだ。
 あと1ヶ月もすれば、体重も増えてある程度節度のある行動をするようになると思うので、とりあえずは怒らせておこう。
 最近は噛まれそうになる前に逃げる事も覚えたようだし。

あなたのおうち

 寒さも緩んできたので、サーラルを大人用のカゴに移した。


 でもまだ床で寝ているみたいなので、床にはおがくずを敷き詰めて床暖房してある。


 数分間おびえてバタバタしていたが、すぐにエサを食べ始めた。
 この鳥も剥きエン麦をわざわざ割って中だけえぐって食べる大吟醸食いをする。

 ここまでサーラルを育ててきた訳だが、結論から言うと、刺し餌ヒナから育てても一人餌になってから飼い始めても、馴れる度合いは変わらない感じがする。
 マメルリハはクサインコのように、ヒナの時はどんなに馴れていても一人餌になると離れてしまうタイプのインコではないので、ショップやブリーダーから買われることで飼い主と環境が突然変わるショックさえうまくのりきれば、一人餌になってからでも刺し餌ヒナと同程度に馴れてくれると思う。