現在、サーラルは朝晩抗生物質と鎮痛剤を飲んでいる。
量は1回に1滴。動かないように頭を押さえて小さなシリンジで直接投与するのだが、やはりというか、サーラルはこれが大嫌いで、薬の時間になると、なんとか飲まされまいと身体をよじって大暴れする。
でも、噛みつこうと開けた口にすかさず薬を流し込むと、次の瞬間大人しくなり、そのまま黙ってもにょもにょと飲み込んでいる。
聞き分けがいいのか諦めが早いのか、ちょっと良く分からない。
アッサムの毛引きが微妙な感じで続いている。
最初にその兆候を発見してからひたすらかわいがってやったら一旦はおさまったのだが、昨日あたりからまた首のあたりをいじるようになった。
しかし、いじりかたが前の時と違う。
前は興奮した時に発作的にやってしまう感じだったのだが、今度はとにかく気になっている感じ。かまってほしくて金網に貼り付いてきながらも、かまってもらうよりも首を気にしていたりする。
何か参考になる情報はないかとネットで調べてみたら、マメルリハのブリーダーをやっている人が気になる事を書いていた。
それは、乾燥ということ。
マメルリハの原産地はエクアドル・ペルーといった赤道直下の熱帯雨林気候。つまり湿度が高い地域になる。
なので、湿度が低いといわゆる乾燥肌になり、毛引きが始まるのではないか、という話。
もちろん個人の見解なので鵜呑みにはできないが、言われてみれば、ここ数日、エアコンの除湿を1日中いれるようになってから再発した気がしないでもない。
ついでに言えば、同じく南米にルーツを持つ長門も、同時期に、毛引きというほどではないが、脇腹のあたりの羽をさかんにいじるようになった。
去年は普通にオフィスで働いていたので、エアコンをつけるのは平日夜間と土日ぐらいだったのだが、今年は在宅勤務の影響で使用時間が長くなっている。これで湿度が低い時間が増えていることが、一旦毛引きという形で自分の羽や皮膚を気にする癖がついてしまった長門(長門も7-8年前に毛引きだった)やアッサムにとっては刺激になってしまっているのかもしれない。
試しに、エアコンを止めて窓を開けて湿度を高くしたら、アッサムの首いじりがなんとなく落ち着いた気がする。
……これからの季節に高湿度必須とか、地獄を見る予感しないのだが。
加湿器っていくらぐらいするんだろう……。
現在のサーラルのカゴの中の配置。

2本の止まり木を同じ高さに配置して、くちばしを使わず水平に歩けばどこへでも移動できるようにした。
エサと水入れも、カラーごしに楽に届く形に一時的に変更。
鎮痛剤を飲ませているからかもしれないが、全く痛がるそぶりもなく、お気に入りの囓り木の上でくつろいだり、藁オモチャをせっせと囓ったりしている。
最初のうちは、たまにそのへんにカラーが引っかかってもぞもぞもがいていたりしたが、数時間ほどで普通に行動できるようになった。順応性高いな。
ただ、それと同時に、早くもカラーの位置をずらして足にくちばしを届かせることを覚えてしまった。
今のところ、オモチャやエサに夢中で傷口を気にする暇はないようだが、病院に相談して、傷をなめるようならもう少しカラーを大きくする方向で考えている。
これ以上不自由にするような事はしたくないので、サーラルがオモチャやエサで頭をいっぱいにしたまま、傷の事を忘れていてくれることを願うばかり。
人間様の足とピリカ。
普段ペレットを与えられているピリカは、外に出た時に床に落ちている他の鳥のシードを拾って食べるのを楽しみにしている。
この時、食べ方を見ていると、殻付きの粒を殻ごと丸飲みしている。
似たようなとがったくちばしの文鳥はちゃんと殻をむいて食べるので、くちばしの構造上の問題ではなく、習性の問題らしい。
最初のうちは、そんな殻ごと食べて消化は大丈夫なのだろうかと心配したが、フンには全く殻の痕跡は見当たらないので、そのうあたりで徹底的に粉砕されていると思われる。
まあ、ウズラとかニワトリとか、このへんの連中のそのう強力そうだもんね。
市販してるニワトリの砂肝すごいし。
チャンドラに噛まれてサーラルが入院した。
事の起こりは、サーラルがチャンドラのカゴの上に行ったことからだった。
サーラルがカゴの上を走り回ってもケンカにならないように、サーラルが出る時他のマメたちのカゴの上にはタオルや布をかけてある。この時もそうしてあったのだが、そのうちサーラルはチャンドラのカゴの上からタオルのない側面に伝い歩きを始め、そこにいたチャンドラに無防備な足指を思いっきり噛まれてしまったのだ。
人間様のところに逃げ戻ってきたサーラルの足は、ちょっと血が出てはいたものの、爪を深く切りすぎた時の方がよっぽど多いという程度の出血量だった。なので、まあ傍若無人なサーラルにはいい薬になっただろう程度に考えてそのままカゴに戻した。
が、止まり木に止まる様子を良く見ると、爪がありえない方向を向いている。
ぎょっとしてピリカでおなじみの動物病院の緊急外来に連れていったところ、指先がちぎれかけていて、恐らく切断しないとならないだろうということだった。
どうやらチャンドラは一切の手加減なく、最初から仕留める気満々で行ったらしい。
長門には噛まれないよう普段から注意していたが、まさかマメルリハ同士でここまでの傷を負わせるとは思わなかった。ふぶきやフェデフルールも時折サーラルの足を噛んでいるが、ちょっとびっくりするか、せいぜい数時間足を引っ込めて静かにした後けろりとしている程度だった。
もしかするとふぶきを始めとする手乗り組は、手加減してやっていたのだろうか。
だとすると、これも手乗りと荒鳥の差なのだろうか。
そしてサーラルはとりあえず一晩入院して様子を見た後、精密検査をして手術になる。
1本指先が不自由でも生活に何の問題もないことは、ブロッサム、通称ちびころで知っているが(実はブロッサム、通称ちびころも、子供の頃ヤンチャで怪我したのがもとで、1本爪が正常にのびない指があった)、巣立ちしたばかりでこんな風にしてしまったのが申し訳ない。
「自然界では良くあることですよ」と獣医さんから妙な慰めをされてしまったが、治療用のケースの中で、自分が置かれた状況が理解できなくてきょとんとしているのがかわいそうだった。
とにかく外が楽しいので、1日中でも出していてほしいサーラル。
しかし例によって、他の鳥の迷惑になるような事ばかりするので、そうそう出しっぱなしにするわけにもいかない。
しかも、これまで最年少で一番甘ったれだったアッサムは、サーラルの登場で人間様を取られた気になったのか、どうも毛引きの気配が見られるようになった。
これはいけない。
そこで、恐らく暇だからサーラルはすぐに出たがるのではと考えた人間様は、囓りオモチャをいくつもいれてやることにした。
サーラルは今が丁度何でも囓ってみたい時期、これでうまく気が逸れれば平和な時間が来るかもしれない。
結果として囓りオモチャ作戦は大成功。サーラルは1時間でも2時間でもオモチャを囓って遊んでいるようになった。
ただ、人間様と目が合うとやっぱり出してと来てしまうので、うっかり目が合わないよう、横目でこっそり様子を見ることにしている。