これまで自分のカゴの上をうろうろするだけで満足していたフェデフルール。
ようやく、まわりにはもう少し違う世界があると気づいたらしい。

唐突にふぶきのカゴに登り始めた。
なに、急に何をしたくなったの?

どんどん登っていくフェデフルール。
サーラルや文鳥どもが相手だとあれだけ怒るふぶきが、フェデフルールに接近されても知らんぷりしている。
まあフェデフルールも大騒ぎして迷惑かけるタイプじゃないからな。
諸先輩方から寄ってたかって怒られているサーラル。

一見共闘しているように見えるが、それぞれが好き勝手に怒っているだけ。
でもまあ、彼らの気持ちも分かる。
何しろサーラルは落ち着きがないのだ。
一人餌直後の一番体重が軽い時な上に常識を知らないので、飛ぶにしても大人の鳥のように普通にまっすぐ飛ぶのでなく、全速力で唐突に変な角度で曲がったり、急上昇や急降下で予想もつかない場所に着地したりする。
かと思うと、複数の鳥カゴの上を大はしゃぎでジャンプしながら走り回ったりする。
とにかくいつどんな形で襲来するか分からないので、他の鳥どもは気の休まる暇がないのだ。
あと1ヶ月もすれば、体重も増えてある程度節度のある行動をするようになると思うので、とりあえずは怒らせておこう。
最近は噛まれそうになる前に逃げる事も覚えたようだし。
寒さも緩んできたので、サーラルを大人用のカゴに移した。

でもまだ床で寝ているみたいなので、床にはおがくずを敷き詰めて床暖房してある。

数分間おびえてバタバタしていたが、すぐにエサを食べ始めた。
この鳥も剥きエン麦をわざわざ割って中だけえぐって食べる大吟醸食いをする。
ここまでサーラルを育ててきた訳だが、結論から言うと、刺し餌ヒナから育てても一人餌になってから飼い始めても、馴れる度合いは変わらない感じがする。
マメルリハはクサインコのように、ヒナの時はどんなに馴れていても一人餌になると離れてしまうタイプのインコではないので、ショップやブリーダーから買われることで飼い主と環境が突然変わるショックさえうまくのりきれば、一人餌になってからでも刺し餌ヒナと同程度に馴れてくれると思う。
一人餌になってから、暇さえあればケージの外に出たがるヒナマメ。
名前はサーラルにした。
モンゴル語で「灰色」の意味。モーブのカラとちょっとおそろい。
もういっそヒナマメのまんまでもいいかなと思ったのだが、今のかわいさだけを基準に年取ったら恥ずかしくて名乗れない系のキラキラネームをつけちゃう親みたいなのでやめた。

1日中、エサを食べる→羽繕いする→出して攻勢を繰返している。
そのうち疲れて寝るだろうと思ったら全然寝ない。
むやみやたらとパワーがありあまっているのは人間の子供だけではないようだ。

そして、出ると決まって行きたがるのが他の鳥どものカゴの上。
遠慮を知らないチビに頭上をうろつかれて当然ながら他のマメどもはご立腹。
特にふぶきはサーラルが来た瞬間から容赦なく追い回し、足に噛みついたりしていたので、早々に行かなくなった。

それに比べてオス3羽はあまり実力行使に出ないので(なぜかカラのカゴの上にだけは全く行かない。すぐ近くの緑色のカーテンが恐いのかもしれない)、割と安心して居座っている。
甘く見られている事が分かるらしくて、アッサムなどは良く威嚇するのだが、どうやらほぼ無視されている模様。
飛ぶのも、昨日までは下から上にしか飛べなかったのに(上から下は恐い)、今日になったらあっさり上から下に飛び降りるようになっていた。
しかも空中で方向転換もできる。
ものすごい運動能力の成長だな。