飯をよこせ

 人間様にお腹がすいたと迫ることを覚えたヒナマメ。


「ごはん! ごはん!」

 空腹になるとこんな感じで鳴き始める。
 目が合うといつまでも鳴いているので無視すると、段々声が小さくなっていき、最後は黙ったままこんな顔して見上げている。


「ごはん……」

 こんな顔をされたらもう刺し餌をやらざるを得ない。

 大体2時間ごとにこれが始まるので、家に来た当初は3~4時間に1回だった刺し餌が、今では2時間に1回になってしまっている。
 おかしい、鳥のヒナは成長するに従って刺し餌の回数が減っていくはずなのに、なぜ増えているのだろう。


 そして必ず刺し餌の途中でキーボードに登りたがるヒナマメ。
 その執着はなんなんだ。

ヒナマメ成長

 ヒナマメは日ごとに成長していく。


 来た時は立つのですらよろよろしていたのに、もう普通に歩くようになった。
 筆毛も開いてヒナ毛がふわふわ。多分今がいちばんかわいい時期。
 警戒心も完全になくなって、大抵の時間はケースの手前側で人間様を眺めながら羽繕いをしたり遊んだりして過ごしている。
 刺し餌の時も、ちょっとお腹がふくれるともう食べる事よりまわりが気になってきょときょとしながらあちこち動くので、食べ続けさせるのが大変。


 でも寝るのはまだ寄りかからないと駄目らしい。


 敷いてある木くずを拾って囓っているので、粟穂の房を試しに入れてやったら、ちぎってはもぐもぐやっている。
 しかしまだ遊んでいるだけで食べ物とは認識していないらしい。

まだ入る時じゃない

 カゴに入りたくないので手を断固として無視する長門。


 そっぽ向くんじゃない。

 さらに入るよう催促すると、怒って噛みついてくるので始末が悪い。
 それでも以前は大好きなドライフルーツで釣ってカゴまで誘導して入れることができたのだが、最近はうかつに釣られると入れられてしまうというのを理解したのか、なんとドライフルーツを差し出されても我慢するようになった。
 そこまでして入りたくないのか。

ヒナマメ育て

 ヒナマメはだいぶ家に慣れてきた。
 初日は落ち着かせるためにおはち(ふご)に入れていたが、特に問題もなさそうなので、翌日の午後から、昼間は外が見えるプラケースで過ごさせることにした。
(夜は寝かせるために保温性が高くて暗いおはちに戻す)
 最初はおびえてすみっこにひっついていたが、段々と羽繕いをしたり居眠りをしたり、床に敷いてある木くずで遊んだりするようになった。


 そして、どうやら人間様をご飯をくれる人と認識したらしく、お腹がすくとこんな風に様子を伺ってくる。


 刺し餌の後はしばらくかまってやる。
 こうやって手にすっぽり包むと落ち着くらしくてじっとしている。
 丁度まわりに興味を持ち始める頃なのか、目につく物を何でも噛んでみるようになった。
 加減を知らないので結構痛い。

 まだとりあえずは大人しいが、ブロッサム、通称ちびころの経験からすると、この後早々にやんちゃを始めるようになるはず。

2年ぶりの入浴

 急に暑くなったせいか、珍しいことにチャンドラが水浴びを試みていた。
 2年ぶりぐらい?


 当然ながらこの水入れでは全然濡れないので、霧吹きサポートを実施。

 乾いたら心なしかそれまでよりふわふわふかふかの色鮮やかな感じになっていたのだが、やっぱり水浴びしないと薄汚れてくるのだろうか……。

新たなる子

 こんなのが我が家にやってきた。


 いっちょまえに威嚇してくる。

 マメルリハのモーブパステル。性別不明。名前もまだない。
 グレー1色ではなく翼にスパングル(淡い縞模様)が出てくるらしい。
 このご時世なのでブリーダーさんが特別に宅配してくれた。

 1ヶ月以上ずるずると在宅で、時間のめりはりがヤバくなってきたので、刺し餌ヒナで規則正しい生活を取り戻そうと試みることにした。
 このぐらいだと朝から晩まで数時間ごとにエサをあげていなくてはならないので、時間間隔が引き締まること確実。

 とりあえず今日着いたばかりなので警戒心満々だが、エサはちゃんと食べるし他のマメどもの鳴き声に反応するし、ひとりでぴちぴち何か言ってたりするし、問題はない感じ。
 マメルリハはヒナの時の接し方が大人になってからの扱いやすさに大きな影響を与えるようなので、注意しよう。

新緑が開く

 ちょっとつのつのが減ってきたね。


 あと、そのくちばしの変な出っ張りなんなの?

 身体の方は完全に羽が生えそろっているのだが、くちばしで手入れできない頭と喉元にだけ、相変わらず筆毛が残っている。
 外に出してほぐそうと思ってもそもそも出てきてくれないので、当分はこのまんま放置。

一汁一菜


 床の粟穂に夢中になっている所にカメラで水を差されたチャンドラ。

 年齢のせいか少しずつ痩せてきているようなので、体重維持のために好物の粟穂を毎日やっているのだが、今度はそればっかり食べているのでちょっと困っている。
 さすがに別のもつまみたくなる時はあるのか、たまにエサ入れの方も減っていたりはするのだが、基本主食は粟穂。粟穂食べて水を飲んでいれば幸せ。
 栄養が偏らないかが気になるが、よく考えてみたら人間も一昔前は一汁一菜で普通に暮らしていたりしたのだから、一応問題はないのかもしれない。

ちょっとだけのお風呂

 ヴェガが水浴びをするようになった。
 他の鳥たちがしているのを見て、真似する気になったらしい。


 水入れが小さいので額しか濡れないのだが、霧吹きで手伝ってやろうとすると逃げていく。
 胸の濡れているのはちょっと無理矢理霧吹きをした部分。


 そして終わるとすぐ爆睡する。
 なんでうちのインコどもは濡れたまま平気で寝るんだろう……。

 まあ少しずつ気持ちにゆとりが出てきているようで何より。