おそろいしぐさ

 シンクロ。


 ぴっ。


 ぴっ。

 また五十鈴はふぶきにちょっかい出しに行くのかと思ったら、この時はそういう気分ではなかったようで、珍しく2羽で穏やかな時を過ごしていた。
 もっとも、この後すぐ下からフェデフルールがケンカを売りにやってきて騒ぎが始まってたけど。

なぜだか痛い

 なんだか機嫌が悪くて、1日1回の痛み止めの薬を飲むのを拒否したピリカ。
 案の定、段々痛くなってきたらしくてちょっと大人しい。


「痛い……」

 頭のいいインコあたりだと、薬を飲む事と体調が良くなる事の因果関係に気づいてちゃんと飲むようになる個体もいるそうだが、残念ながらヒメウズラはその領域には達していないらしい。

ピリカの経過観察

 ピリカは順調に回復している。


 まだびっこを引いているが、悪い方の足で頭を掻いたりするようになった。


 痛み止めを飲ませているからか、痛そうなそぶりも見せない。
 それどころか、この状態で飛ぼうと試みたりしている。

 お前そんなヤンチャするなら痛み止めあげるのやめるよ?

ピリカおうちに帰る

 ピリカが退院した。
 入院中良く食べよく眠り、びっこを引きながらもぴょこぴょこ動き回り、要するに怪我以外は全くどこも悪くないので、これなら家で様子を見た方がいいでしょうということになったのだ。
 ただ、全身を強く圧迫されているので、今は大丈夫でも急変する可能性はあり、72時間程度は注意する必要があるとのこと。
 あと2日ぐらいは用心した方がいいという事か。


 脱臼した翼を保定中。
 もっとぐるぐる巻きにされていると思ったのだが、意外とシンプルだった。

ピリカ大災難

 ピリカを踏んでしまった……。

 会社から帰ってきてベランダの鉢植えの様子を見た後、居間に戻ろうと歩いていたら、土踏まずでゴムボールを踏む感触と「きゅう」と空気が抜ける音がした。
 びっくりして足を上げたら、茶色い塊が一目散に逃げていって物陰に隠れた。
 どうやら、ベランダに出ている間にピリカがケースの外に出てしまっていたらしい。
 普段なら、ケースから飛び出すと他の鳥どもが騒ぐのですぐ分かるのだが、この時はタイミング悪くベランダにいたため、気づかなかった。

 慌てて近所の動物病院の救急外来に連れていってレントゲンを撮った結果、片方の翼が脱臼しているとのことでとりあえず入院となった。
 でも、見たところでは脚も動かなかったっぽいのだが。連れていっておいてなんだが、ここの病院はさりげなく鳥については藪医者なので、もっと何かありそうな気がして恐い。
 神経とかやってなければいいけど。

 ピリカについては、常に脱走している前提で、折に触れてケースの中にいることを確認しながら日頃暮らしているのだが、今回はほんの10分ほど前にケースの中で大人しくしているのを見た直後だっただけに、完全に油断していた。
 不幸中の幸いだったのが、踏んだのが素足の土踏まずでだった事。感触のわかりにくいスリッパだったら大惨事になっていたかもしれない。


 ごめんよ、早く戻っておいで。

 それにしても、本当にゴムボール踏んだみたいな感触だったな……。

ひとりになりたい

 どうやらピリカにとって砂浴び場は、単なる砂浴びの場所ではなく、安心できる個室らしい。
 時々、中に入って何をするでもなくただたたずんでいるだけなのを見かける。


 どしたの?
 何か嫌なことでもあった?

 単に、寒い日に冷たい砂を浴びるのが嫌でぐだぐだしているだけなのかもしれないけど。

すみっこ就寝

 本を読んでいてうっかり寝落ちした上に、いつの間にか電気まで消していた。
 気づいたら鳥どもは文句も言わず大人しく寝ていたのだが……。



 マメどもは全員なぜか天井の隅っこに貼り付いている。

 どうりで、おやすみカバーの上の方だけにフンがついてたりするわけだ。
 ていうか何これ、習性なの?

ね・て・る・ふ・り

 全身真っ白で眼だけ黒い(正確には黒に近い赤)ふぶきは、寝てるふりをしていてもすぐにばれる。


 なあに? かまってほしいの?

 ふぶきは他のマメどもと比べるとそれほど活発ではなくて、残り4羽が大騒ぎしている時もひとりでこうやって寝てたり寝たふりしたりしている。
 身体が弱いとかいうわけではないので、やっぱり性差なのだろうか。
 これまで飼ったメスのマメルリハはくらましかないし、くらまは特殊すぎるので比較対象にならないし、うーん。

少しのぬくもりを求めて

 だいぶ暖かくなってきたのに。


「温かーい」

 とはいえ、ひっついている時間も短くなってきていて、今は1日20分ぐらい。
 そこまで短いと、逆になぜひっつく必要があるのかが疑問にもなってくるのだが、まあフェデフルールにはフェデフルールなりの何か基準があるのだろう。

ちょっとしたおしおき

 カラがまた水入れをくちばしで持ち上げては落とすいたずらを始めたので、嫌いなカメラを向けてみた。


 途端にやめてそそくさと上の止まり木に上がってしまった。
 わかりやすい。


 なおもじっとカメラを向けていたら、どうしたらいいか分からなくなったらしくて突然「ちゅぴ!」とご機嫌アピールを始めた。

 ちょっとは反省した?