ごはんがなんだか不自由に

 フェデフルールが夜中に良くエサ入れに入っているので、蓋をすることにした。
 ここを巣認定して卵でも産んだら困るし。
 卵以外の物をされても困るけど。


「…………」


「…………」


 カリカリ。


「…………」

 そんな何か言いたそうな顔で見つめてきても駄目だよ。
 とはいえ、蓋部分の止まるところが薄くて安定が悪そうでもあるので、エサ入れそのものを小さい物に変更した。


「…………」

 だから、そんな顔でこっちを見ても駄目だからね。

食べ物をオモチャにする

 フェデフルールはケイティーのイグザクトレインボーが好き。
 しかしそれはエサとして好きなのではなく、オモチャとして好きという意味らしい。
 良くくわえては、しゃぶったり口の中でくるくる回したりして遊んでいる。


 れろれろ。

 そして最後はカゴの外に飛ばしたり、水入れの中に落としてふやかしたりしている。

 実はこのケイティー、フェデフルールを買う時にショップで与えていたというので一緒に買ってきたものなのだが、どうやらくちばしの力が弱いキキョウインコには固かったらしく、家でシードに切り替えてからは、こうやってオモチャにしかしなくなった。
 まあいいけどね、本人が楽しいなら。

帰宅に関する取引

 最近、毎日のようにフェデフルールはカゴの外に出ている。


 特に何をするでもなく、自分のカゴの上であたりを眺めているのが楽しいらしい。
 カメラを向けたら緊張してお腹に変な縦線模様ができてしまった。

 この鳥は出てくる時には人間様の手に乗ってくるくせに、外に出た途端手を敵視して寄りつかなくなるので、カゴに戻す時には部屋を暗くして動きを封じて捕まえている。
 最初のうちは、たった十数秒、しかも両手でそっと保持しているだけというのに、もう死ぬ殺されるみたいな騒ぎでもがきまくっていたのだが、カゴに入れた後に甘いドライフルーツを与えてご機嫌を取っていたら、何か納得したようでいつの間にか大人しく捕まって入れられるようになった。
 わかりやすくて大変よろしい。

広いの怖い

 カゴの入り口を開けて掃除をしようとしたら、びっくりしたヴェガが飛び出してきてしまった。


 ガラクタの間に逃げ込んでおびえるヴェガ。
 この後、タオルをかぶせて包んでカゴに戻してヒマワリをやってなだめた。

 これでもずいぶんましになったのだ。
 最初の頃はとにかく広い所を怖がって、まるでGのようにどんどんどんどん暗い方へ狭い方へともぐりこんでいってしまうので、人間様が救出できない場所に入り込んでしまわないようにするのが大変だった。
 外で遊んで翼を動かせば少しは奇形も良くなるのではという気もするのだけど、まあ仕方ないか。

お兄ちゃん優しい

 仲良しひすいとアッサムが撮りたくて、カメラ嫌いな2羽をなんとかなだめながら頑張ってみた。


 人間様の手に乗るアッサムに近寄ってくちばしの付け根を掻いてやる優しいお兄ちゃん、ひすい。
 前は掻き方が雑で嫌がられていたのだが、最近は人間様が見ても明らかに丁寧になってきた。


 カメラが嫌なので揃って人間様の手に避難。
 カメラを構えているのも人間様なのだが、鳥なのでそこまでは気づかないらしい。


 頭掻きの続き再開。


 そしてそんな2羽をいつの間にかこんなんなって凝視していたヴェガ。
 うらやましいんだろうか?

 うーん、今度はカラも交えて羽で仲良しをやりたいなあ。
 でもカラはおとなしいくせに他のマメに攻撃的なんだよね。

ひるねのじかん

 ピリカはいつも割と幸せそうに寝る鳥なのだが、これは特に幸せな感じがする。


 幸せオーラが伝わってきそう。

 なお、エサ入れにほとんどエサがないのは、ピリカが全部外に飛ばしてしまったから。

ちっちゃい青の差

 アッサムの羽の色がまた微妙に変わってきたみたい。


 アッサム。


 ふぶき。

 おわかりいただけただろうか。
 元々アッサムはふぶきに比べると若干グレーがかっていたのだが、最近はグレーより青が強くなってきている。
 チャンドラやくらまを見ていると、マメルリハのファローは歳を取るにつれて少しずつ色が濃くなっていくようなので、これから2羽の差は大きくなっていくのかもしれない。

就寝準備OK

 五十鈴は察しがいい。
 放鳥時にそろそろ中に入れようと思うと途端に寄ってこなくなる困った文鳥だが、一方で、寝かせようとするとさっさと自分からつぼ巣に入り、おやすみカバーがかけられるのを待っている。


「寝るんでしょ? かけていいよ」

 カゴに入れる時もそんな風に聞き分け良くなってよ。

手抜きは正義


 なんとなくもふもふ感。

 身体に比べて頭が小さくて首が短いからか、単に身体が固いのか、フェデフルールはお尻やしっぽのお手入れがいつもちょっぴり大変そう。
 鳥でおなじみの尾脂腺に頭をぐりぐりこすりつける仕草もかなり手を抜いてやってる感があって、見ていると面白い。

お気に入りを持ちながら

 ……またなんか癖のある寝方してるな……。


 寝る時すらオモチャを手放せない子供か。

 鳥の足は曲げると自動的に指を握りこむ構造になっているので、人間みたいにスマホやりながらうとうとして落とすみたいな事にはならないのだが、物理的に可能だからやっていいかというと、そうではない気がする。