ラブラ文鳥

 久々のぬくぬくぶり。


 撮ってないだけで実は年中やってるんだけどね。

 こんなことやってるから仲いいのかと思いきや、突然文字通りくんずほぐれつで床を転げ回るようなケンカを始めて、止めようとする人間様の手まで噛まれたり蹴られたりのとばっちりを食らう事もあったりする。
 マメルリハはケンカを始めてもそこまで激烈な事にはならないので(止めようとして人間様が巻き添えを食うのは同じだが)、まあ何というか、やっぱり文鳥という生物は良く分からない。

敵の気配を察知

 五十鈴にちょっかいを出そうとしてカメラに狙われているのに気づいたフェデフルール。
 背中を向けながらも完全にフェデフルールの気配を読んで受けて立つ気の五十鈴。


 微妙な緊張感をおわかりいただけるだろうか。

 しかし、なんでこうする必要のないケンカを売り買いしたがるんだろう。うちの鳥どもは。

おそとフェデ

 フェデフルールは、カゴの出入り口を開けて指を1本渡してやると、そこに乗ってくるようになった。
 ただ、まだ完全に手に乗っかる勇気はないらしく、片足でカゴの金網を必ず掴んでいる。
 掴んだそのまま行動するので、常に金網を支点とした円を描いて回っている。


 そして、たまに手から離れて金網を上がっていこうとするので、阻止するために手をのばすとなぜか発情を始める。
 意味が分からない。

派遣行事と神社とカラス

 海自横須賀基地での『たかなみ』の出航式典に行ってきた。
 いろいろと大騒ぎになっている情報収集派遣任務とかいうふんわりとした内容の中東派遣、あれを『たかなみ』が担当するのである。
『たかなみ』は昔からしょっちゅう見に行っているし、丁度日曜なだしなので、送りに行ってきた。
 始まるのは10時からだけど、9時過ぎにはデモの交通規制が入るので早めに行った方がいいですと言われて、9時には横須賀駅着。
 でも良く考えたら、横須賀駅からなら基地は徒歩1分なので規制関係なかったじゃん。もっとのんびり出れば良かった。

 で、そのデモだが、何というか、ヴェルニー公園に右翼と左翼が大集合してそれぞれ主張をしているわ、警察や機動隊がほんと数メートルおきに立ってるわ、その間を縫うように海自の案内係がひっそりたたずんでるわで異様な雰囲気。
 なにかの記念に撮っておこうかともちらっと思ったのだが、海自以外のどこを撮っても何か言われそうで恐くてできない。「ママあの人何?」「しっ見ちゃいけません」の意味が実に良く分かった。
 そういえば、子供の頃は空母が来るたびにこんな騒ぎが繰り広げられていたような気がするが(もっとも当時右翼はいなかった)、いつの間にか目にしなくなっていたなあ。


 さすがに基地の中からなら撮っても大丈夫だろう。
 こちらは右翼側。


 なんかヘリが降りてきて偉い人っぽいのが出てきた。
 そういえば今日は総理も来るんだろうか。来そうだな。


 整列する音楽隊。


 総理ヘリ来た。
 今回は報道もすごい。


 巡閲をする総理。


『たかなみ』に乗艦する総理。


 マストにはためく総理大臣旗(紫の方)。
 総理大臣が艦内にいる時にしか掲げられない激レア旗。


『たかなみ』から降りてくる総理。


 この頃になると他の偉い人たちも続々と会場してきている。
 こちらはヒゲの佐藤と小泉進次郎。
 国会議員が10人以上来ていたが、顔を見せているのは総じてパフォーマンス好きな議員ばかりという印象。


 各国の大使や軍関係者も大勢。いろんな制服が見れて楽しい。
 中東各国の大使が参列していたのは分かるが、フランス大使が来ていた理由はなんだろう?


『たかなみ』乗員が登場。


 この横へならえしながらもぞもぞ隊列整えるの好き。


 そして総理と防衛大臣の席は前方3メートルの所だった。1歩前に出て手を伸ばせば肩を叩ける。
 やらないけど。
 むしろすぐ隣にやってきたSPの、持ってる鞄の中身とか握ってるなにかとか背広の中にはやっぱり銃を持ってるんだろうかとかが気になってしょうがない。
(椅子席の後ろに一般人向けの立ち見席があるためで、禁止された場所にいるわけではありません、念のため)


 総理訓示。今回は割と短かった。
 しかしいいスーツ着てるなあ……。


 司令及び艦長の出発申告。


 乗員が『たかなみ』に戻っていく。
 全員が起立してしまったのでこんな写真しか撮れなかった。

 これで式典は終了。
 この後『たかなみ』は出港し、一路中東に向かうことになる。


 最上部から手を振る司令。
 司令がこんなことするの珍しくない?


 出港即旗下ろし待機する人たちと、甲板に整列する人たち。
 もう出港する気満々なのだが……。


 総理他議員たちが家族や参列者との撮影に興じていて所定位置になかなか向かわないので、出港できない。
 まあ皆さん的にはこここそ決めておきたいパフォーマンスタイムなのだろうが、総理たちの後ろを歩く各国関係者も先に進めなくて困惑しているぞ。


 そんなこんなで10分以上待たされただろうか。
 ようやく舫い綱を解いて出港にかかる。


 出港!


 少しずつ岸壁から離れだす『たかなみ』。
 いってらっしゃい。


 どんどん離れていく。
『たかなみ』には横移動できるバウスラスターは装備されてなかったはず……? と思ったら、2隻のタグボートが姿を見せないようにしながら後ろ側からひっぱっていたのだった。


 ゆっくりと向きを変えて……。


 総理を迎えに来たヘリとすれ違い、タグを従えながら港の外へと向かっていく。
 このあたりは家族に混じって見ていたのだけど、やぱり泣いている奥さんとかちらほらいた。
 のぼり旗を振り回し、ひたすら俺たちの誇りだ行ってこい的な威勢のいい支援団体やOB会のおっさん、同じ家族たちが笑顔で写真を求める様にニコニコしていた議員たちには、その姿が見えているかどうかは分からないけど。


 沖で変な方向を向いて泊まったので何してるんだろうと思ったら、どうやら総理ヘリをお見送りしてから改めて出て行くんだったらしい。
 律儀だな!

 とまあそんな感じで出航行事も終わり、これからしばしのフリータイム。
 海自は割と行事が終わった後そこらをふらふらしていても何も言わないので(身内の行事に限るが)、ちょっといろいろ見ちゃおうかな。


 見送りの時に偉い人が並んでいた赤絨毯。
 よく見たら立ち位置に名札が貼ってあった。


 総理と防衛大臣のお立ち台にも立ち位置が貼ってある。


 そういえば気になってたんだけど、普段米軍基地にいる潜水艦が珍しく吉倉岸壁にいたのよね。
 米軍基地のいつも泊まっているあたりはオイルフェンスが張ってあったけど、デモ船の立ち入り防止用かな?


 せっかくなので近くに行って撮ってみたけど、こういう撮り方してもただの訳の分からない物体でしかないな……。
 っていうか後ろに写ってるのJAMSTECの『よこすか』じゃない? なんでこんな半端な所にいるのか分からないけど、もっとちゃんと見とけば良かった!


『たかなみ』が去った後の岸壁に、他の艦艇が来るのか緩衝ブイ(正式名称不明)を引っ張っていって設置しはじめたタグボート。
 引っ張っていくとき緩衝ブイがぐるぐるまわってまるで外輪船みたいになってたのがちょっと面白かった。

 さて、堪能したのでそろそろ次の目的地に行くか。
 今日はこの後、観音崎近くの走水神社に行く予定なのだ。
 横須賀駅からバスで1時間弱。決して近くはないが、1本のバスに乗っていれば着くので楽と言えば楽ではある。
 祭神はヤマトタケルノミコトと妻のオトタチバナヒメ。ヤマトタケルノミコトの東征の時、荒れた海を鎮めるために海に身を投げたオトタチバナヒメの物語は、地元では割と良く知られた伝説だけど、この神社はこれまで行ったことがなかった。
 だって実家からだとすごい回り道行程しかないから大変なんだもん。


 走水神社。
 山の中腹にあるが、背中側はすぐ海。
 横須賀に良くある山がすぐ海際に迫る地形に作られている。
 由来や創建は資料が江戸時代の火災でなくなったため不明だが、浦賀水道に面しているので、航海の安全を祈るとか海難事故で死んだ人を慰めるとか、そういう意味合いがあったんじゃないかな。
 社の裏にある崖をくりぬいた小さなほこらに、観音像とおぼしき像や東京国立博物館で見た阿弥陀三尊仏龕っぽい浮き彫りの痕跡が残っていたし。


 そしてロシアの機雷なんかが献納されていたりする。すごいなオイ。
 上村彦之丞って日露戦争で第二艦隊司令官だった人だよね?


 本殿からさらに山道を登ると、神明社、須賀神社、諏訪神社の三社神社がある。
 途中に開けるのはこんな眺望。これはいい所だ。
 手前が漁港、先の方のタンカーとかが行き交っているのが浦賀水道、その先の陸地は房総半島。
 もしかしたら『たかなみ』が浦賀水道を下っていくのが見えるかも? と思ったが、時間的に無理だった模様。


 東郷平八郎や乃木希典その他軍関係者が奉納したという石碑。


 海を見つめる三社。小さい祠だけど静謐な感じ。


 住み着いているらしいカラス。人を脅威だと感じてないようで、すぐ近くの木立に止まっている。
 仲よさげだがつがいなのか兄弟なのか不明。


 上空をトンビが通った。


 微妙にシンクロしている。


 木の間からも海が見える。
 こういう景色を見ていると、昔の人がこの場所に神様を置いて祈りを託した理由が分かるような気がする。

 うん、楽しかった。
 最近ぼちぼちパワースポットとして有名になってきているらしくて、女子旅バスツアーなんかもできているようなので、行くならなるべく早めの女子力高い人たちが押し寄せる前をおすすめする。


 帰りに横須賀駅から見たら、『たかなみ』がいた場所には『いずも』が来ていた。
 あれ? 見かけなかったけど沖留めしてたのかな?

カラの学び


 カラは黒い中にもいろいろ濃淡があって、それなりに趣がある。

 最近、カラは水入れをくちばしでカタンカタン持ち上げては落としを繰り返し、はねた水を浴びるという、器用なんだか不器用なんだか分からん荒技をするようになった。
 当然ながらカゴの床が水浸しになるので、見つけ次第怒っていたのだが、今度はこれをやれば人間様が注目してくれると学んだようで、水浴びする気がなくてもかまってほしいとカタンカタンやるようになってしまった。
 どうしてそういうどうでもいいことは早々に覚えるんだろうね。

幻の愛

 どうやらを自分にだけ見える誰かに向かって求愛をしているらしいフェデフルール。
 ひらべったくなってちゅうちゅう小さな声で鳴いている。


 気づかれないように撮ろうとしたのだが、気づかれた上にピンボケした。

 求愛するのはいいけど、卵は産んじゃ駄目だからね。

そこに私はいません

 しばらくほったらかしておいたら、人間様が脱いだ靴下にくっついて満足そうな顔をしている。


 ちなみに、この靴下はピリカに求愛用の素足を提供するために脱いだ物で、決して普段から脱ぎ散らかしている訳ではない。

 そこに人間様は入ってないんだけどね。
 感触がそれっぽければ中身はあってもなくてもどうでもいいっていうこと?

ヴェガの日常

 ヴェガ三態。


 頭がかゆいヴェガ。


 カメラに気づいて緊張するヴェガ。


 眠いヴェガ。

 首回りの毛引きも家に来た時よりはずいぶん良くなって、元々の癖だったらしい右の首筋あたり以外はもう分からなくなった。
 ただ、止まり木の上で右足を上げて左に方向転換する事がなぜだか苦手のようで、右足を上げて身体をひねり左を向こうと試みては、とうとうできずに諦めるという姿を何度か見かけた。
 翼がねじれているので、それとつながる骨格か筋肉の動きも普通より狭まっているのかもしれない。