それぞれのやり方で頭を掻いているマメたち。
すごく工夫してる感があるし気持ちよさそうで何よりだけど、なんでもっと普通のポーズで掻けないのだろうか?
「翔んで埼玉」を見てきた。
関東一都六県以外の人間がこれを見て面白いのか? という根本的な疑問はあるのだが、そもそも原作がそういうものなのでもう仕方がない。他地域の人は自分の地域のトップ都市とその周辺都市に脳内変換するしかないと思う。
なお、メインネタは埼玉ではあるが、実際には関東一都六県満遍なくいじられている。
冒頭の過激な埼玉ディスりにはひやひやしたが、中途半端にフォローせずとことん振り切っているので、いじられている側も一周回ってもう笑うしかないという状態になっている。例えば、神奈川県知事の表現として、提督スタイルの竹中直人が白いギターと崎陽軒のシュウマイを持ってキザっぽく現れたら、神奈川県民としてはもう笑うしかないだろう(良く考えると、箱根あたりの人たちの感想はまた違うかもしれない)。欲を言えば、変ななまりのなんちゃって英語をしゃべってほしかったところではあるが。
映画としても、笑いどころと泣かせどころ、さらには間をつなぐ小ネタ的要素のバランスが絶妙で、途中でだれたり逆に展開が早すぎて白けたりということがない。スタッフはあくまで大真面目に作り、俳優陣も大真面目に演じているので、荒唐無稽な世界なのに変なリアリティがあってそこもまたおかしい。総じてかなり質の高いコメディ映画ではあると思う。