文鳥日記 過去日記
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20011230 インコ番外編 アイロン
 アイロンが壊れたので新しいのを購入。早速使ってみることに。
 すると、普段肩にはめったに止まらないブロッサム通称ちびころが、アイロンをかけ始めるとすぐさま肩にやってきてアイロンをのぞき込んでいる。
 そのうち肩からでは物足りなくなったらしく、腕まで降りてきてさらに一生懸命アイロンをのぞき込んでいる。
 そんなに珍しいか?
20011224 発情期
 暖房を入れたので、またちびっこに季節はずれの発情が来てしまった。
 時々止まり木の上でブランコに向かってオスを誘う姿勢を取って待っているのを見かけるのだが、当然ながらブランコはただ揺れているだけで応えてくれるわけはない。すると、ちびっこは段々いらいらしてくるらしく、そのうちものすごい勢いで怒りながらブランコをどつきまわし始める。
 それはちょっとブランコに気の毒だと思うんだが。
20011216 熱帯魚番外編 まぎらわしい奴
 水槽の底のほうで熱帯魚が1匹、ヒレをたたんでじっとしている。
 体色がなんだか白っぽくなってるので(人間で言えば顔色が悪い感じ)どうしたんだろうと気にして見ていたら、数分後、ひとつ大あくびをしたかと思うと泳ぎだし、それっきり何事もなかったように水草を食べ始めた。
 ……寝てただけかい。
20011214 インコ番外編 正面衝突
 部屋に入ったら、ベルカがわたしの顔めがけて飛んできた。
 普段は直前でよけて肩に着地するかそのまま後ろに飛び去るのに、この日に限ってどういう訳か顔面を直撃。
 ……この引っ掻き傷を会社でどう説明したものか……。
20011209 怒ってるのよ!
 1泊2日の旅行から帰ると、大変ご機嫌斜めになったちびっこが待っていた。
 外で遊んでやろうとすると指から腕からスカートから至るところに噛みつきまくり、果ては生意気にもくちばしを開いて人を威嚇しはじめたので、とっつかまえてカゴの中に放り込んでしまった。



20011124 雑感
 インコの噛み跡は、記号だとこんな風。   下くちばし→ ⊂) ←上くちばし

 ちびっこの噛み跡は、記号だとこんな風。  下くちばし→ <> ←上くちばし
20011119 持久戦
 床でこちらに背を向けて遊んでいるベルカを、テーブルの上からちびっこがじっと見つめている。
 またなにかたくらんでいるなと思いながら眺めていたら、そのうちひらりとちびっこはベルカのすぐそばに舞い降りた。その瞬間、振り返ったベルカに威嚇され、あわててまたテーブルの上に。
 これをくり返すこと数度、いい加減うんざりしたらしいベルカがふと遊びに夢中になって警戒をゆるめた時のことだった。
 虎視眈々と彼の様子をうかがっていたちびっこが、隙ありとばかりに一気に飛び降りた。そして、ほんの一瞬反応が遅れたベルカのしっぽにとびつき、いつもブロッサム通称ちびころにやっているようにして思いっきりひっぱったのである。そのままちびっこはテーブルの上にさっと舞い戻り、実に満足そうな顔で人の手に乗ってくつろぎ始めた。
 ……要するにそれがやりたかったんかい……。
20011108 インコ番外編 ミュージシャン
 ベルカのカゴはクローゼットの隣に置いてある。
 そして彼には、なにかというとこの隣り合ったクローゼットの壁をくちばしでコンコン叩くという変なクセがある。クセというより、本人はどうも確固たる(人間様には見当のつかない)目的意識を持ってやっているらしい。
 カゴの上で鳴いてうるさいとき、シャーペンなどで手近な物を叩いてコツコツ音を立ててやると、とたんに彼はぴたりと黙る。そしてとさかをぴんと立てわたしを見つめ、次いで早足でクローゼットの陰へ姿を消し、コンコンコンコン……とつつく音をさせ始める。
 10秒くらい続けたところで彼はおもむろに音を止め、ひょこりと顔をのぞかせてなにかを待つような顔をする。そこでまたわたしがコツコツ音を立ててやると、彼は満足げに一声「ぴっ!」と鳴いてまたクローゼットの陰に戻り、コンコンやり始める。そしてまた10秒くらいたつと顔を出して……とあとはひたすらそのくり返しになる。
 この時、わたしは叩くリズムをベルカのそれにあわせている。が、時々わざとそれを変えてみると、ベルカは「違う!」とでも言いたげにまたぴっと鳴き、断固としたおのれのリズムでコンコンコンコン叩くのである。また、彼の「演奏」中にわたしがわざと重なるようにしてコツコツやると、彼はぴたりと叩くのをやめ、出てきて不審気にじっとこちらを見つめている。

 いちどいたずらして、ベルカが部屋の床で遊んでいる時にシャーペンでコツコツを始めてみた。すると彼は遊びをぴたりとやめ、緊張したおももちで「ぴっ! ぴっ!」と鳴きながらつつくものを求めて部屋の中をうろうろし始めたのだった。
20011103 いつもと違う世界
 ちびっこの前に丁度レンズが来るようにして眼鏡を置いてみた。
 すると、世界がいつもと違って見えるのに驚いたか、あわてて逃げていってしまった。



20011027 考えなし
 床に正座して本を読んでいたら(なぜ正座していたのかは気にしないように)、ちびっこがひざの上にやってきた。
 しばらくなんかごそごそやっていたのだが、例によってまた突然飛び上がり、わたしが持つ本の表紙にゴツンとかいって頭をぶつけていた。
 お前、そろそろその考えなしに行動するクセなおしたほうがいいぞ。
20011022 付和雷同
 近くにいたベルカが急に飛び立ったのにつられて、ばっと飛んだちびっこ。
 だが、周囲を確認もせずに飛んだものだから、部屋の中に干してあった洗濯物の中へまっしぐらに突入。ぼす、とか妙な音がしたと思ったら、Tシャツと正面衝突して床にはね飛ばされたちびっこが呆然としていた。
20011021 物見高い奴
 テーブルの片隅でちびっこが勝手に遊んでいるので、放っておいて反対側の隅でリアクション交換の手紙を書いていた。
 と、封筒に糊付けしようと手近のペン立てからスティック糊を取ったところ、手がすべってスティック糊はころころと転がり、テーブルの下へ……すると、それまで遠くで遊んでいたちびっこが一目散に駆けつけてきて、糊が落ちた場所からテーブルの下をしげしげとのぞきこみ始めた。
 ……いちいち見に来ないでよろしい。
20011007 インコ番外編 強くなったベルカ
 ここのところ、ベルカは他の鳥にちょっかいを出された時に、一応反撃の姿勢を見せるようになった。
 前はただ一目散に自分のカゴに逃げ帰るだけだったから、これは大した進歩といえる。以前はベルカのしっぽをひっぱったり追い回したりと一方的なおもちゃ状態だったヒューストンも、最近は彼がとさかを立てて翼を広げ、ぴゃーとばかりに威嚇するのでびっくりして避けるようになった。そうなるとベルカのほうも自分を見る目が変わってきたということに気付くのか、他の鳥たちがそばに来てもむやみに逃げることがなくなってきた。
 が……。
 ブロッサム、通称ちびころだけは今までどおり、というか、今まで以上に激高してとびかかっていくのだった。せっかく威嚇しているのに真正面から体当たりをかましてくるブロッサム通称ちびころに、さすがに辟易して逃げていくベルカであった。



20010924 許さない!
 人の右手の手のひらの上でふわふわになって、ちびっこはくつろいでいる。
 と、ブロッサム通称ちびころが例によって「掻いてちょうだい」とそばに来たので、わたしは空いている左手で彼女の頭を掻いてやっていた。
 それに気付いたちびっこは、自分以外の鳥がわたしのそばにいるのが許せないのか、手のひらの上から首をのばしてブロッサム通称ちびころをさかんに威嚇し始めた。が、うっとりと頭を掻かれているブロッサム通称ちびころはちびっこの威嚇に全く気付かない。とうとう業を煮やしたちびっこは、手のひらからぱっと跳び出すと(飛び出すではない)、止める間もなく無防備状態のブロッサム通称ちびころの頭めがけてくちばしで一撃。
 当然ながら怒ったブロッサム通称ちびころも反撃し、とっくみあいのケンカになったのだが、いかんせん先制攻撃を受けたブロッサム通称ちびころは分が悪く、程なく自分のカゴに退散した。するとちびっこは「勝った!」とでも言いたげに大いばりでまた人の手の上に戻ってきたのだった。
20010903 食人
 今日も今日とてささくれをむしっているちびっこだが、よく見るとむしったささくれをもぐもぐ食べていることが判明。
 ……食うな!
20010902 インコ番外編 理解できないできごと
 ヒューストンがカゴの中で騒いでうるさいので、オモチャがわりに彼女が好きなティッシュをつっこんでやった。
 するとヒューストンは喜んでティッシュをくわえ、カゴの中をあっち行きこっち行きしていたが、水入れの上でふとくちばしをティッシュから離してしまった。
 当然、ティッシュは水に落ち、みるみるうちに水を吸って沈んでいったのだが……それをじっと見つめるヒューストンがものすごく不思議そうな顔をしていたのには、思わず笑ってしまった。
20010901 成長のあと
 ちびっこがまた例によってブランコから止まり木にぴょんと飛び移った。
 そして次の瞬間、さっと身をかがめてブランコが身体にぶつかってくるのを避けたのである。
 ……成長したなあ、ちびっこ(感涙)。



20010822 ささくれ攻防戦
 ちびっこには、人のささくれやかさぶたをむしって遊ぶという大変迷惑な癖がある。
 わたしは指先が荒れやすいほうで、常に2~3ヶ所のささくれがある。大抵は自分で取ったり切ったりしてしまうのだが、たまに忘れたままちびっこを手にのせたりすると大変なことになる。
 インコの場合は、くちばしの構造上ささくれのような小さなものをつまんで引っ張るのは苦手なので、いたずらされるとしてもまあなんか触ってるな程度で済む。が、ちびっこの奴は丁度くちばしをピンセットのように使って、実に巧みにささくれやかさぶたをつまんでひっぱり、むしってしまうのである。
 むしるほうは面白いだろうがむしられるほうはたまったもんではないので、なるべく手にささくれを残さないように心がけてはいるのだが、どうやってか見つけられてやっぱりむしられてしまう。手袋をして遊ぶわけにもいかないし、困った話である。
20010813 不機嫌
 飲んで深夜のご帰宅になったので、この日は鳥たちを出さないで寝かせることにした。
 すると、いつもなら喜んで「寝るぞ、寝るぞ」とはしゃぐちびっこが、わたしと眼を合わせようとせず、出入り口の前でじっとうつむいて立っている。
 その小さな全身に力一杯不満オーラが揺らめいている気がしたが、相手にするとうるさいので無視してカゴに布をかけてしまった。
20010806 くわえタバコ
 ちびっこが牧草ブロックから草の切れっ端を引きはがしてくわえている。
 ちょっと首をななめにかしげてわたしに横目をちらりと向けるその姿は、ハードボイルドな男が酒場かどこかでタバコをくゆらしてる様を連想させる。
 まさかとは思うが、もしかしてかっこつけてるのか? お前。
20010801 インコ番外編 貢ぐ男
 ぽちは最近、ブロッサム通称ちびころに熱をあげている。
 数ヶ月前まではベルカが(一方的な)恋の相手だったのだが、今は彼(ベルカはオス)のことなど見向きもせず、ひたすらブロッサム通称ちびころ一直線である。あまり熱をあげすぎていちど一緒に外に出したら彼女が貞操の危機に見舞われたので、ぽちが出ている時は彼女はカゴの中なのだが、それでもぽちはあきらめず、彼女が移動するたびに金網を伝って追っていっては、愛のさえずりをしたり愛のこもった吐き戻し餌のプレゼントを捧げたりしている。
 で、肝心のブロッサム通称ちびころはといえば、そのあまりのしつこさに最初は身体を低くして威嚇のポーズを取り、金網越しに噛みついたりして嫌がっていた。が、そのうち、餌をもらえるというのが分かると態度は一転、ぽちがやってくるといそいそと近づくき、その口元をじっと見つめて彼が餌をくれるのを待っている。そして、さえずりの合間にぽちが餌を吐き戻すと、すかさずくちばしをのばしてもらっている。
 ……女って……。



20010725 背伸び
 ちびっこは身体の大きさの割に脚が長い。
 普段はその脚をちびっこは羽毛の中に隠しているので、割とちんまりした印象をしている。が、驚いたり何かに興味を持ったりすると、にゅうっとその脚がのびて、背の高さが当社比約2倍ほどになる。
 体高の半分が脚になった文鳥に見つめられるというのは、なかなか気持ちが悪いと思う。
20010708 インコ番外編 着替え嫌い
 どういうわけか、ベルカは昔からわたしが着替えを始めると襲ってくる癖がある。
 これが不思議なことに、ただ単に服に触ったりはずれたボタンを止めたりしている時には、彼は知らんぷりをしている。が、さて着替えようかとばかりにブラウスの衿、Tシャツの裾、その他もろもろの部位に手をかけると、すぐさまベルカはすっ飛んで来るのである。そして、肩に止まってぴゃーとばかりに怒りの叫びを上げながら、人の頬と言わず首と言わずつつきまくるのである。
 つつくといっても所詮非力なベルカのこと、別に痛くもかゆくもないのだが、迷惑なのは確かなので、着替えの時には彼をまずカゴに閉じこめるのを忘れないように心がけている。



20010630 
 朝、わたしが起きたのを察したちびっこが、まだ布のかかったカゴの中で、「起こせ、遊べ」とあっちへ行きこっちへ行きしながら鳴いている。
 と、突然ガチャンとブランコになにかがぶつかる音がしたかと思うと、それっきりしーんとなってしまった。
 な、なにがあったんだ?
20010620 気の合う仲間
 ベルカ、ブロッサム通称ちびころ、ちびっこをいっぺんに出していた時のこと。
 みんな好き勝手に遊んでいるようなので、とりあえず放っておいてカゴの中のヒューストンの相手をしていた。
 ふと気付くと、勝手に遊んでいたはずの3羽全員が、いつの間にかすぐそばに来てなにか言いたげな顔でこちらを見上げている。
 ……なんでこういう時だけ気が合うんだ、こいつら。
20010617 オーバーラン
 パソコンのキーボードで遊んでいたちびっこが、マウスの上のわたしの手に乗ろうとぱっと飛んだ。
 が、勢いをつけすぎたらしく、手の上をオーバーランしてそのままどっかへ飛んでいってしまった。
 おーい……。



20010527 力の加減
 頭がかゆいらしいちびっこは、ブランコをつついて揺らしては頭を下げ、ブランコが当たるのを利用して頭を掻こうとしている。
 が、つつく力がちょっと弱かったようで、ブランコがうまく頭に当たってくれない。それに気付いたちびっこは力を入れてぐいとブランコをつつき、また頭を下げた。が、今度は力を入れすぎたらしく、反動で戻ったブランコは思いっきりちびっこの頭を直撃。
 この仕打ちにちびっこは激怒。かゆかったことなどすっかり忘れてブランコをどつき回していた。
20010515 くつろぎの時
 ちびっこは時々人の腕に止まってくつろいでいる。
 腕の上に座ってふわふわになっているちびっこはあったかくて肌触りがいいのだが、なんだかだんだん腕の丸みに添ってずり落ちていってしまうので気になって仕方がない。かてて加えて、ちびっこ本人もずりおちていくのに気付くらしく、ふわふわになりながらも爪を立ててポジションを保とうとするので、ちょっと痛い。
20010501 インコ番外編 寄り添う女
 ブロッサム、通称ちびころは、外に出ているときにかまってほしくなると人のそばへやってくる。
 そして人の身体に寄り添ってちんまり座っている。鳴くでもちょっかいを出すでもなく、ただ黙ってじっと寄り添っているだけなので、たまにふと下を見てびっくりしたりする。びっくりするだけならいいが、気が付かないで立ち上がり、けとばしたり踏んづけてしまったりする。
 今日も今日とて、立ち上がった瞬間に響いたけたたましい悲鳴に驚いて飛びのくと、しっぽを踏まれていたブロッサム通称ちびころが一目散に逃げていき、たまたま通りかかったベルカに八つ当たりをしていた。



20010430 ひとつ人よりハゲがある
 相変わらず換羽中のちびっこは、今度は頭がところどころハゲてきた。
 それでなくても普通の文鳥と違って白黒まだらの頭なため、普段からなんとなくかっちょわるいのだが、あちこちに赤い地肌が見える今の姿ははっきり不気味以外のなにものでもない。
 早く終わってくれ、換羽。
20010423 ん……?
 その後頭部のハゲはなんだ、ちびっこ……。
20010419 脇毛脱毛
 換羽真っ最中のちびっこのカゴの中には、羽がたくさん落ちている。
 だが見た感じでは、確かに全体的にみすぼらしい印象になりはしたものの、しっぽがなくなった以外は特に羽が落ちたとおぼしき部分は見あたらない。文鳥の換羽は時に部分的に赤ハゲ状態になるほど激しいと聞いていたがなんだ実はたいしたことないじゃんでもこの大量の羽は一体どこのだろうと思い始めていた矢先……。
 人間でいえば脇の下から脇腹の普段翼の下で見えない部分が、きれいに赤っパゲになっているのを発見したのだった。
 き、気持ち悪い……。
20010416 春よ春
 ちびっこはただいま、春の換羽期真っ最中である。
 冗談でなく、羽づくろいするたびに1本1本羽が抜けていく状態なので、一体どうなることやらと思っていたら、今日はとうとうしっぽがなくなってしまった。
 すました顔してるけど、すごくマヌケだぞその姿。
20010413 鳩番外編 親しまれる存在
 件のキャバクラの鍋鳩だが、どうも良く見かけると思ったら相棒1羽と一緒にキャバクラに住みついているらしい。店員や出入りの業者などにも結構親しまれているようである。
通りすがりのOL(わたしではない):「この鳩、名前はあるんですか~?」
搬入業者とおぼしいおじさん:「んー、○○ちゃんと××ちゃん(聞き取れなかった)」
 こういう素朴な部分が動物と接する時にいちばん重要で、しかも今の「ペットブーム」では忘れられてしまっているところなんだろうな、とちょっとまじめに思ってみたり。
20010411 のせて
 ちびっこは人の手に乗るのが好きらしい。
 いつでもとこでも、手を見つけると必ずぴょいと飛び乗ってくる。遠くで遊んでいる時でも、手を見せると一目散にやってくる。わたしがパソコンをやっている時にも乗ってきて、キーボードやマウスを行き来する手に振り回されながらも必死でしがみついていたりする。
 手を恐がらないというのはいいことだが、たまーに邪魔なんだよね、たまーに……。
20010407 くり返し
 例によってブランコに乗っていたちびっこが、止まり木にぴょんと飛び移った。
 が、次の瞬間、例によって反動で揺れたブランコに後ろからどつかれ、止まり木から転げ落ちていた。
 いい加減学習しようよ、ちびっこ……。
20010406 鳩番外編 のどかな風景
 わたしの勤め先の近所にはキャバクラがある。
 昼休みにたまたまそこを通りかかったところ、通用口のあたりに積み上げた箱の上に干してでもあるのか大鍋がひとつ。そしてその上で鳩が1羽、のんびりとひなたぼっこをしている。
 と、通用口から若い兄ちゃんが出てきて、大鍋を店に戻そうと手をかけた。が、鳩のほうは逃げるどころか、兄ちゃんのほうをちらっと見たきり、当然のような顔でひなたぼっこを続けている。
 追い払うこともできずちょっと困った顔をして立ってた兄ちゃん、微笑ましかったぞ。



20010328 インコ番外編 おはよう
 ヒューストンは、相手をしてほしい時には必ず「おはよう」と人を呼ぶ。
 しかもその呼び方は結構徹底している。まずカゴの中から金網にはりつき、わたしが眼を向けるまでひたすらおはようと繰り返し続ける。うるさいので無視をしていると段々声が大きくなり、最後にはやけくそのように「おはよう!! おはよう!?」と叫んで返事を強要するのである。いい加減根負けしてわたしが「おはよう」と返すと、今度は大喜びでまた「おはよう」と呼び始める(以下繰り返し)。

 この言葉、特に教えたわけではないので、多分毎朝わたしが「おはよう」と声をかけるのを聞いていて覚えたと思われるが、まあなんというか、ちょっと覚えかたを間違えたみたいである。
20010322 迷惑
 ちびっこがカゴの底に敷いてある新聞紙を一生懸命引っ張っている。
 そして、ちぎった新聞紙を水入れの所へくわえていって中につけている。
 ……後で掃除するの誰だと思ってるんだ……。
20010314 やーん
 エッグチョコのペット動物コレクションを、鳥シリーズがほしくて時々買っているのだが、なぜかウサギしか出てこない。
 だぶった分はちびっこのおもちゃにでもしようかと思い、そばへ寄ってきた時にひとつ転がしてやったところ、びっくりして逃げてしまった。
 そうか、イヤだったか。
20010313 私を見て
 顔に吹き出物ができたので、手鏡で顔を映して調べていた。
 すると早速ちびっこがやってきて、わたしが持つ手鏡の上に止まり、なにかいいたげにこっちをじっと見つめている。
 やりにくいったらありゃしない。
20010310 取れない
 なにかというと卵を産んでしまうちびっこに、ボレ粉を与えることにした。
 ボレ粉は牡蛎の殻を小さく砕いたもので、鳥の健康のためには必須。今までももちろん餌に混ぜてやってはいたが、どうもそれでは足りなそうな気配なので、別の容器に分けることにした。
 が、ここで問題がひとつ。
 砕いた貝殻を見たことがある人は分かると思うが、ボレ粉は粉末のひとつひとつが薄片状になっている。で、これがくちばしのまっすぐなちびっこにとっては結構食べづらいらしい(ポテトチップスで、袋の底に残った最後の破片がなかなかつまめないのと同じ理由)。量が多い時は特に問題ないが、量が少なくなってくると、一生懸命容器の底をつっついたりくちばしでざかざかかき回したりしながら食べている。
 まあ、そんな風になる前に新しく足してやればいいのだが、下手に多めに与えて食べ残したり散らかしたりされるのも癪なので、とりあえずはそのまんま放っておいてある。
20010302 インコ番外編 覗いてる
 ブロッサム、通称ちびころを部屋に放している最中、用事を思い出したので、カーテンで仕切った隣の部屋に行った。
 ふと気がつくと、カーテンレールと壁の隙間から、レールに止まって一生懸命こっちをのぞいている彼女の眼があった。
 ……カーテン開いてるんだから入ってくれば?



20010217 インコ番外編 くちばし
 ベルカがなにやらあっちこっちに顔をこすりつけている。
 見てみると、ヒマワリの種が上のくちばしに刺さったまま抜けなくなっていた。
 ……ちょっと困ってるだろ、お前。
20010210 どうどうめぐり
 こっちにお尻を向けてブランコに止まっていたちびっこが、わたしが見ているのに気付いて向きを変えようとした。
 が、ちびっこがぴょんと向きを変えると、反動でブランコそのものがゆらりと180度回転するので、またわたしのほうにお尻が向いてしまう。そのたびにちびっこは「あれぇ?」という顔でまたぴょんと向きを変えるのだが、結局またブランコが回転してもとどおりになっている。
 そんな不思議そうな顔しても駄目だぞ、ちびっこ。



20010128 籾殻の中の林檎
 なんだか最近良く餌入れの中に入っていると思ったら、ちびっこの奴はその中に卵を産んでいた。
 で、例によって抱こうとしているが、前にも書いたとおりちびっこにジャストサイズの餌入れの中は身動きもままならない上に、なにしろ餌が入っているので足場もいまいち不安定。そんなわけで、見るたびにちびっこは餌まみれになって一生懸命もがいている。
 ……あ、とうとう割っちゃったよ……。
20010113 ああ無情
 暖房で部屋が暖かいせいか、最近ちびっこが色気づいてしまった。
 ふと気がつくと、ブランコに向かって交尾の体勢を取っている。が、また無精卵を産む原因になるので、そのたびにカゴを揺らしたりして妨害しているのだが……相手がブランコというあたりちょっと寂しい気持ちになったりする。
20010106 三つ巴
 テーブルの上で遊んでいたちびっこが、ベルカがいるのに気がつかず床に降りた。
 早速それに目をつけたベルカは、威嚇してやるとばかりにとさかをぴんと立て、大いばりでちびっこに近づいていった。が、その途中、おやつコーナーでひまわりの種を食べていたブロッサム、通称ちびころの前をうっかり横切ってしまったのでさあ大変、たちまちとびかかってきた彼女に蹴りを入れられ、ほうほうの体で自分のカゴへ逃げていく羽目に。
 そして、それを見ていたちびっこは、ブロッサム通称ちびころがベルカを襲いにおやつコーナーを離れた瞬間、すました顔でそこに跳び乗り、それまで彼女が食べていたひまわりの種をつまみ食いし始めたのだった。
 もちろん、数秒後にはブロッサム通称ちびころに追い払われたことは言うまでもないが。
20010105 インコ番外編 毛引き
 ヒューストンにどうも毛引きの兆候が見られるので、医者に連れて行く。
 毛引きというのは、インコが自分で自分の羽を抜きまくるという症状をいう。原因には栄養の偏りとかからくるものと心因性(要するにストレス)のものとがあるのだが、ひどいときにはくちばしの届く範囲は全て赤っぱげになってしまうという、どちらにしても困った病気である。
 今の所、ヒューストンは見てくれは変わっていない。が、羽づくろいの時に時々「ギャ」とか「ギュ」とか悲鳴を上げながら綿毛を抜いている。痛がるくらいなら抜くなよと人間様は思うのだが、よくよく見てると自分の足をがじがじ噛む自咬の症状もあるようなので、こりゃいかんと赤っぱげになる前に病院送りを決めたのだった。

 ヒューストンを連れて行ったのは、前に2度ほどブロッサム、通称ちびころを診てもらった病院である。名前は伏せるが、鳥飼いの間では結構有名な病院で、ブロッサム通称ちびころの時は結構親身に診てくれたのでわたしも安心していた。が……今回出てきたのは、いかにも経験のなさそうな若い医師。で、この医師が大問題。
 まず、普通の医師が必ずやる触診をしない。毛引きの原因には脂肪過多、要するに太りすぎもあるので、直接触るというのは基本のはずなのだが、ヒューストンの図体と最初にわたしが「この鳥は人を噛みます」と言ってしまったのに恐れをなしたのか、眺めるだけで触ろうとしないのである。変な医師だと思ったが、まあ人の流儀もあるだろうと追求しないことにする。
 次に、型どおりの質問しかしない。毛引きは原因がいくつもあるから、なるべくつっこんで飼い主に質問してそれを探るのが当然だと思うのだが、この医師がした質問はたったひとつ「餌の種類は?」だけである。逆にこっちがいろいろな情報(他に飼っている鳥とか、性格的なものとか)を提供しようとすると、困った顔をする。本当にそれでいいんかいと思ったが、まあとりあえず我慢する。
 そして最後、診察が終わってからこの医師は「オキナインコを診るのは初めてなんです。これは雄ですか雌ですか?」とあっさり言い放つのである。笑顔で「卵を産んでいるので雌です」と答えておいたが、心の中でこいつはダメ医師との判定を下す。
 ……とりあえず、料金が1500円と安かったのが救いといえば救いだが、これで前のように5000円も取られたらわたしはこの医師の首をしめていたかもしれない。

 で、結局無駄足を踏まされた形のヒューストンは、疲れきってしまったのか家のカゴに戻るが早いか居眠りをしていたのだった。
 ……ごめんよヒューストン。

教訓:評判の良い病院でも必ずできる医師に当たるとは限らない。
20010101 敵なるもの
 ちびっこには、苦手なものがふたつある。
 ひとつはOA掃除用のふわふわのはたき(?)。別になにをされたわけでもないのに、掃除をしようとわたしがこれを手にするとあわてふためいてカゴの中をあっちへ逃げこっちへ逃げしている。
 もうひとつはなんとベルカ。インコ4羽のうちで最弱者のベルカをちびっこはなぜか苦手にしていて、彼が近づくとあわてて避けるのである。
 しかもベルカのほうもそれを分かっているのか、他のインコに寄られるとさっさと逃げるくせに、ちびっこがそばに来ても全く恐れる様子がない。それどころか逆にとさかを立てて羽を広げ、ぴゃーとばかりに威嚇しながら迫っていくのである。そんな風にされるとちびっこは泡を食って飛びすさり、人の影に逃げ込んでからこっそり様子をうかがっていたりする。
 まあ、それはそれで強弱関係のバランスは取れているようだ。