文鳥日記 過去日記
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20021229 インコ番外編 人を呼ぶ
 ちょっぴり寂しがりやのヒューストンは、わたしが他のインコどもと遊んでいると必ず呼んでくる。
 しかも、ぽちと遊んでいる時には「ぽーちゃん?」、ブロッサム通称ちびころと遊んでいると「およちゃん」、ベルカと遊んでいると「べーる」と呼んでくる。
 ちゃんと個体識別をしているのはさすがだが、なぜ常にわたしでなく相手のインコの名前を言うのかは謎。
20021228 インコ番外編 鳥拓
 ベルカは粉っぽいインコである。
 もともと脂粉(インコ類の羽の脂肪分が粉になったもの)が多い上に水浴び嫌いなので、今では身震いすると身体から白い煙がもわっと上がる程になっている。なので彼が羽づくろいを始めたらなるべくそばに近寄らないようにしている。
 そんなベルカが窓ガラスにぶつかると、それは見事な脂粉の魚拓ならぬ鳥拓ができあがる。正面衝突の時などは、胴体はもちろん、とさかから広げた尾羽、翼の羽の1本1本までがくっきりと窓ガラスにプリントされ、なんだか拭き取るのがもったいなかったりもするのである。
20021206 自覚なし
 最近のちびっこは、大変機嫌が悪い。
 多分季節はずれの発情のせいだと思うが(暖房のため)、外に出すとなにが気に入らないのかやたらと怒りだし、わたしの手に噛みついてくる。当然、即とっつかまってカゴの中に放り込まれることになるのだが……カゴに戻ると今度は怒っていたことをすっかり忘れるらしく、一生懸命背伸びをしながら「なんで入れるの? なんで?」と言いたげな顔でこちらを見つめてくるのである。
 自覚のない奴がいちばん困るというのは、鳥の世界でも同じらしい。



20021124 10.0
 いつの間にかちびっこが手のひらの中に入り込んでくつろいでいたので、すぐそばで遊んでいたブロッサム、通称ちびころに向けて放り投げてみた。
 すると、途中で飛び立つかと思われたちびっこはきれいに放物線を描いてブロッサム通称ちびころの背中に着地。怒ったブロッサム通称ちびころに追いかけられて逃げていった。



20021027 インコ番外編 恐怖の謎
 臆病者のベルカが最近最も怖がっているのが、わたしのパジャマのうちの1着である。
 別に形も色もどうということのない、そのへんのバーゲンで買った青いチェックのパジャマなのだが、これが彼には大変恐いらしく、うっかり着ているところを(着ていなくとも)見せようものならもうパニック状態。金切り声の悲鳴をあげながら部屋中を逃げ回り、果ては窓のカーテンレールにしがみついたまま硬直してしまう始末。
 なのでこのパジャマを使う時は、夜はベルカを寝かせた後で、朝はベルカを起こす前に着替えることにしている(もっとも、洗濯の時に見つかって結局同じ騒ぎになる)。そこまでして着るなよという話もあるが、バーゲン品とはいえせっかく買ったものをインコごときが嫌がるからといって捨ててしまっては、作った人に申し訳ないではないか。

 他のパジャマや服には全く拒否反応を示さないことから、どうもこのパジャマだけにある“なにか”が彼の恐怖の原因だとは思うのだが……人間様にはその原因がさっぱり分からないので、対処のしようがないというのが正直なところである。
20021015 インコ番外編 TPO
 なんだか床でうたた寝をしていたヒューストンが、かくっとなって眼を覚まし(鳥のくせに)、まじまじとわたしを見てひとこと。
「おはよう!」
 ……はい、良く言えました。
20021014 偽装攻撃
 ブロッサム、通称ちびころの頭を掻いてやっていると、その手を伝ってちびっこがこっそり接近してきた。
 またいたずらでもしかけるのかと警戒するわたしをよそに、ちびっこは無防備なブロッサム通称ちびころの頭を至近距離からしばらく眺めていたが、やがて思いがけず「自分も掻いてあげる」といわんばかりの調子でそっと彼女の頭の羽の間にくちばしをつっこみ、わたしと一緒にもそもそやり始めた。
 なんとなく微笑ましいその仕草に、そうかちびっこも大人になったなあとわたしがしみじみ思った瞬間……ぶちっ! という音と共にちびっこはブロッサム通称ちびころの頭の羽を数枚まとめてひっこぬき、涼しい顔をして離れていった。
 ……まあ、ブロッサム通称ちびころはうっとりしていて気付かなかったみたいだが。
20021012 外見どおり
 デジカメで撮ったちびっこを、実家の母親に見せてみた。
 すると母親はぽつりと一言「きかなそうな文鳥……」
 ど、どうして分かるんだ?
20021008 そこにあるのは
 肩の上ででなにやらいたずらしているちびっこに例の手鏡を向けたところ、何を思ったのかいきなり鏡面に飛びついてきた。
 当然、ちびっこは鏡面と正面衝突、そのまま床に落っこちていった。
20021005 インコ番外編 LOVE LOVE
 ブロッサム、通称ちびころを外に出していた時のこと。
 裸足の親指にしきりになにかが触るので見てみると、ブロッサム通称ちびころが親指に一生懸命愛の吐き戻し餌をやっている。
 ……どうして足だけがもてるんだろう。



20020929 好きだけどこわい
 デジタルカメラを買ったので、早速鳥どもを写してみる。
 ちびっこの奴は、他の鳥を写している時は興味津々で寄ってきてファインダーをのぞいたりするくせに、自分がカメラを向けられると、途端に吹っ飛んで逃げていってしまう。そして、遠くのほうからびくびくしながらこちらの様子をうかがっている。
 ところが、こちらがあきらめてまた他の鳥を撮りはじめると、また寄ってきて物珍しげにカメラのまわりをうろうろしている。
 その偏った好奇心は一体なんなんだ。
20020915 インコ番外編 LOVE
 オカメインコのベルカが今最も熱をあげているのが、飼い主たるわたしの足。
 うっかり素足で座ったりすると、ベルカは早速とことこやってくる。そして、足を相手に一生懸命交尾の姿勢を取り始める。蹴飛ばしても、蹴飛ばしても、懲りることなくまたやってくる。
 その涙ぐましいその努力にはどこかほろりとさせられるところも……ないな、全然。
20020907 ドック入りちびっこ
「ささくれをむしるのはダニか寄生虫がいるんじゃないか?」と、会社の“敬愛するイケメン部長”(と書くよう本人より厳命された)であるところのくま(仮名)さんからご指摘があった。
 もしそうだったりすると、被害はちびっこだけでなくインコどもにも広がりかねない。ちょっと心配になったので病院に健康診断に連れて行くことにする。
 以前ヒューストンが適当な診察をされてイヤな感じだったので、今回もそうだったらきっぱり文句を言ってやろうと考えていたのだが、幸い前回とは違う先生で、フンの検査も含めて割と丁寧に診察してくれた。で、結果は異常なしとのことで一安心。小さいと思っていた大きさも、太ってもやせてもおらず文鳥としては平均的とのことだった。

 当のちびっこは、最初先生につかまれて脚をのばされたり羽を広げられたりしている時こそちょっとうつろな眼で遠くを見ていたが、観察用のカゴに入れられると急に好奇心スイッチがオンになったらしく全開フル稼働開始。ちょんちょん跳ね回ってはカゴの桟をかじってみたり、フンの検査をする先生の後ろ姿を興味深げに眺めてみたり、なにか言いたげな顔でこっちに向かって鳴いてみたりもう大変。しかも、先生が手を出すと恐れげもなくその上に乗って愛想を振りまく始末。
 ……まあ、おびえてやたらと騒がれるよりいいんだけどね。



20020830 別の理由
 2ヶ月ばかり粉かつお節を一生懸命やっているのに、ちびっこのささくれむしりが一向に直ってくれない。
 ……もしかして、タンパク質不足じゃなくて単なる趣味か?
20020802 鏡の中の私
 手鏡で顔を見ていると、ちびっこは必ずやってくる。
 そして興味津々でのぞきこみ、鏡に映る自分の姿を眺めている。そのうち人と鏡の間に無理矢理割り込んできて、時々つついたりしながらなおも自分の姿を興味津々で眺めている。
 そのくせ、人間様があきらめて直接ちびっこの前に鏡を出すと、ものすごく怒るのである。
 一体なんなんだ、おまえは。



20020719 インコ番外編 偽者
 隣の部屋にいると、ベルカがなにやら上機嫌でさえずっている声が聞こえてくる。
 なにがそんなに楽しいんだとのぞいてみたところ、ベルカ本人はうんともすんとも言っていない。その代わり、とってもご機嫌なヒューストンがベルカの声で得意げにさえずっている。
 ……自分の声で鳴け、自分の声で。
20020704 臆病者
 ちびっこはパックの鰹節のひらひらがどうやら恐いらしい。
 つまんで差し出してやるとふっとんで逃げていく。テーブルにあるのを見つけるとふっとんで逃げていく。自分の羽ばたきでひらりと舞ったのを見てもふっとんで逃げていく。
 仕方がないので必要量だけすり鉢ですって粉にし(フードプロセッサーなどという高級なものはない)、こっそり餌に混ぜてやることにした。
 マメな飼い主で良かったな、ちびっこ。



20020615 来客歓迎
 インコどもにとって、カゴは規制された生活空間と共に、大事な自分の家でもある。
 なので、手を入れたりしようものなら大変な勢いで怒り出す。ブロッサム通称ちびころやベルカはもちろん、普段は愛想のいいぽちまでが生意気にも威嚇したりする。
 もちろん、わたしも普段は彼らの権利を尊重してむやみやたらと侵入することはないのだが、やはり掃除の際は手を入れない訳にはいかない。当然、その度にインコどもの罵声を浴びたり噛みつかれたりする羽目になる。それはそれで仕方ないことなのだが、一体誰のおかげで住処がきれいになってるんだとたまには言いたくなったりもする。
 ところが、ちびっこだけは人がカゴに手を入れても怒らない。そればかりか、ひとなつっこげに手にぴょいと跳び移り、ふわふわになってくつろいだり遊んだりし始める。まあはっきり言って邪魔なのだが、インコどもに散々威嚇された後では、ちびっこのそんな態度にちょっぴり心が慰められるのも確かである。



20020507 インコ番外編 いたずら
 ベルカが部屋の中に渡した物干し綱にとまって綱を一生懸命かじっている。
 こっちから見るとお尻が丸見えなので、ついむらむらといたずら心を刺激され、「浣腸」をやってみた。
 するとやっぱりというか悲鳴をあげて逃げていってしまったのだが……なんだかその悲鳴が妙だったのは、人間が浣腸されたときと同じらしい。



20020429 おさかな
 ペット雑誌によれば、文鳥には実は動物性タンパク質が必要らしい。
 ささくれを狙って食人行為に及ぶのは、実は不足している動物性タンパク質を補おうとするためなんだとか。なるほどと納得したわたしは、今後はお互いの平和のために、その雑誌でいいと言われているパックの鰹節を買ってきてちびっこの餌にまぜてやることにした。
 ……なんか鳥カゴが魚臭くなったんですけど……。
20020416 ゴミちびっこ
 最近のちびっこはゴミ箱にご執心。
 そばにいないなと思うと、ゴミ箱の縁に止まって中を一生懸命のぞいている。そして、なんだかガサゴソ音がするなと思うと、中にはいってゴミをあさっている。怒るとひょいと跳び上がってきて「なに?」とでも言いたげに首をかしげてこちらを見ている。
 そのうち一緒に捨てるぞ。



20020324 落ち着け
 ちびっこが餌を食べている。
 見ていると、餌入れに行って餌を1粒くちばしでつまみ、お気に入りの止まり木に持っていってもぐもぐやっている。そして食べ終わるとまた餌入れに降りていって1粒つまみ、またお気に入りの止まり木に戻ってもぐもぐやっている。
 ……少しは落ちついて食え。
20020312 間違えた
 テーブルに頬杖をついてぼんやりテレビを見ていたら、なにを思ったかちびっこがいきなり鼻にとびついてきた。
 どうやら頬杖している手に止まるつもりで目測を誤ったらしいのだが、来たら来たで今度は足場が悪くて(当たり前だ)身動きするのが恐いらしく、しがみついたまま離れてくれない。
 だから痛いってばよ。
20020308 豹変
 ちびっこの卵がカゴのすみっこに、まるで放り出されたように淋しく転がっているのを発見。
 ……去年とはえらい扱いの差じゃないか? おい。



20020228 おや
 なにかというと人の手にまとわりつくちびっこは、今日もパソコンの前でマウスを握るわたしの手にまとわりついている。
 特に悪さをしているわけでもないので無視していたら、マウスを大きく左に動かした瞬間むにゅ、と柔らかいものがつぶれる感触が。
 見るとキーボードとマウスの間にはさまれて、ちびっこが困った顔をしていた。
20020218 気になって気になって
 ノートパソコンでDVDを見ていたら、ちびっこが早速かまってほしげにキーボードに乗ってきた。
 がそこでDVDのアクセスランプがちかちか点滅しているのを眼にした瞬間、わたしと遊びたかったことなどすっかり忘れてアクセスランプを一生懸命つつき始めている。
 ……キーボードにフンするなよ。
2002021 インコ番外編 本当なのに
 最近インコどもが目覚まし時計にいたずらをするので困っている。
 わたしが愛用しているのは良くある文字盤式のアナログ時計なのだが、奴らはいつの間にか時刻合わせ用のつまみをくちばしでつまんで引っ張り、回してしまうのである。当然ながら気がつくと時計の針はとんでもない時刻を指している。
 いや、気がつくならいいが、たまに時刻を変えられていることに気づかずそのまま目覚ましをセットして寝てしまうことがある。そして大遅刻をすることになるのだが……インコが目覚ましをいじって時間を変えてしまったので寝坊したと言ってもきっと誰も信じてくれないだろうなあと思うのがちょっぴり悲しいところである。



20020130 インコ番外編 高いのこわい
 クッションが積んである上にベルカがよじ登り、ひとりでなにか遊んでいる。
 がそのうち、クッションのへりへやってきてしきりに下をのぞきこみ、うろうろし始めた。どうやら登ったはいいが怖くて降りられなくなったらしい。

 …………

 飛べば? 羽あるんだし。
20020113 あたたかい
 寒いせいか、ちびっこはやたらと人の手のひらに乗りたがる。
 外に出すとすぐさま乗ってきて座りこみ、ふわふわになって指をつついたりささくれをむしったりしながらくつろいでいる。人が手を握っていると無理矢理頭をつっこんできて入りこみ、やっぱりくつろいでいる。そして床で遊んでいるブロッサム通称ちびころやベルカを眺めてこっそり威嚇したりしている。
 どうでもいいが、そのこっそり威嚇ってなんなんだ。
20020102 人の気も知らずに
 ちびっこの飲み水(水浴び兼用)を替えてカゴにセットした後、餌が少なくなっているのに気付いてこれも取り替えることに。
 約1分後、新しい餌が入った餌入れを手にカゴの所に戻ると、今さっき替えたばかりの水の中にすました顔でフンを落としているちびっこがいた。
 おまえって奴は……。