文鳥日記 過去日記
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20031130 どうやって?!
 冷凍庫を開けると、何やら妙なものが眼に止まった。
 よく見ると、それは冷凍乾燥されたちびっこのフン。

 ……なんで?! どーやって?!
20031129 どうやって?
 ちびっこが自分の頭に自分のフンをくっつけてすましているのを発見。
 ……なんで? どーやって?
20031123 不審物
 ちびっこが餌を食べていたところ、そのおこぼれを求めて散歩中のベルカがやってきた。
 ちびっこがカゴの外に食べこぼす餌を嬉しげについばんでいたベルカだったが(まるでわたしが餌やってないみたいじゃないか)一方、餌を食べることに集中していたちびっこは、ふと顔を上げ、カゴの外にひょっこり現れていたベルカのとさかにびっくり。
 何しろベルカの本体は餌を求めて下を向いているため、ちびっこの視界には入っていない。とさかだけが丁度目の高さで右に左にふらふらしている。その動きに恐れをなしたらしいちびっこは、「なにこれ!」とばかりにあわてて後ろ飛びに飛びのいた。
 すると、その音にベルカのほうもびっくりして逃げていってしまった。
 そこでお互いにびっくりしてどーする。



20031027 水浴び解禁
 ちびっこの投薬が終了し、晴れて水浴び解禁になった。
 これまでの水浴び防止用の小さな水入れから、愛用の水浴び兼用のものに戻してもらってちびっこは大喜び。早速飛び込んではぱちゃぱちゃやっている。
 が、あまりうれしすぎて、今度は暇さえあれば水浴びをしてしまっているらしく、会社から帰ると鳥カゴの床は水浸し、水入れの水は1/3くらいに減っている。
 そして、ちびっこ当人はといえば、水浴びしすぎて気持ちが悪くなったのか、止まり木の上でちょっと不機嫌な顔をしている。
20031025 インコ番外編 なにかちがう
 ぽちのカゴを本日片づける。
 これまでほったらかしにしといたのは別に面倒くさいからではなく、ぽちのカゴの上はブロッサム、通称ちびころのなわばりになっているため、いきなり撤去すると混乱を生じる恐れがあることと、死んだからとさっさとなくすのは若干抵抗があったため、しばらく緩衝期間を置いていた次第。
 なにしろ習慣とは恐ろしい物で、鳥どもの水入れを流しに集めて洗う時なども、これがベルカ、これがヒューストン、これがちびっこ……と、機械的にやっていき、最後に何気なく「ん? 1個足りない」などと思ってしまう。インコを送るのはこれが初めてではないので今更ペットロスなどにはならないが、やっぱり、これまでの習慣が抜けるには、多少の時間が必要になるようだ。

 もっとも、ブロッサム通称ちびころは、ぽちがいないということが分かってないらしく、なわばりであるぽちのカゴの上に上がるたびに、主のいないカゴの中をのぞいては不思議そうな顔をしている。
 ……というか、お前、ぽちを実家に連れて行く前に最後のお別れをさせようと思ったら逃げたじゃないか。
20031018 インコ番外編 お別れぽち
 ぽち、本日永眠。
 薬のせいかだいぶ調子が良くなって、時々ご機嫌でごじょごじょさえずったりもしていたので、もしかしたら冬を越せるかと思っていたが、やっぱり現実は厳しかった。
 午前中は特に変わったところもなかったのだが、午後になって突然、咳込んだかと思うと止まり木から転げ落ち、けいれんを起こして七転八倒。あわてて拾い上げたわたしの手の中でやがて息を引き取った。
 何もできなかったが、最期を見取ってやれたのが、せめてもの幸いといったところだろうか。

 で、遺骸だが、なにしろアパート住まいなもので、実家に持っていって埋めてやる予定。
 わたしはいないが、ぽちは実家でも人気者だったので、少なくとも寂しくはないだろう。
20031015 瞬間芸
 止まり木に背を向ける形で、ちびっこがブランコに乗っている。
 と、突然、ブランコが揺れもせずぐるりと半回転。丁度ちびっこが止まり木と正対した位置でぴたりと停止したかと思うと、すました顔でちびっこは止まり木に飛び移っていった。
 こいつ、いつの間にそんな芸を……。
20031012 インコ番外編 お年寄りぽち3
 でもって、妙にフレンドリーな今日のぽち。
 具合の悪いのは相変わらずのはずなのに、やたらと人のそばに寄りたがり、外に出たがる。保温と落ち着かせるためにカゴに布をかけていたのだが、わたしの姿を追いかけて布のすき間へすき間へと移動し始め、落ち着くもなにもあったもんじゃないので、とうとう布を取ってしまった。
 ……そーいえば、昔病気で死んだインコも、死ぬ前の日にさかんに人を恋しがっていた。そう考えるとなんだかイヤンな気分。

 そんなぽちに対して妙にライバル意識を燃やしたブロッサム、通称ちびころが、わたしがぽちのそばに行くたびにせっせと金網にはりついて自己アピールを始めるのも、別の意味でイヤンな気分。
20031011 インコ番外編 お年寄りぽち2
 小鳥の具合が悪いときは、なにをおいても暖めるというのが鉄則らしいが、確かに、暖めまくったらぽちはどうやら多少持ち直したらしい。というわけで、会社が休みになる土曜日を待って病院へGO。
 ただ、やっぱりというか、検査をしてもらっても「内臓の機能が衰えているらしい」ということくらいしか分からないようで、結局、対症療法的な薬をもらって投与ということになった。
20031009 インコ番外編 お年寄りぽち
 急に気候が変わったでいか、どうもぽちの具合が悪い。
 朝から羽をふくらませて寝ているし、餌も食べた様子がない。人がカゴをのぞくと近くへはやってくるのだが、なんとなく動きが大儀そうに見える。
 考えてみれば、ぽちは今年で10歳か11歳。人間で言えば80歳以上のじじいなのであった。うちのばーさん(人間)が80を越えてなお元気なのですっかり忘れていたが、いつぽっくりいってもおかしくない年齢ではある。
 とりあえず、ヒヨコ電球で暖めてやったら食欲は出てきたようなので一安心だが、そそろそろ覚悟が必要かもしれない。
 生き物を飼うのは、こういう時つらいね。
20031004 インコ番外編 責任
 お気に入りの鈴をくちばしにくわえ、ご機嫌で振り回していたヒューストン。
 ところが、ふとした拍子にふっとばしてしまい、鈴は止まり木と餌入れの間に落下。くちばしの届かない場所へ行ってしまったその鈴をしばし眺めていたヒューストンは、やがてなにか言いたげな顔でわたしのほうをまじまじと見つめ始めた。
 ……もしかして、それってわたしのせいにされてるのか?



20030928 インコ番外編 困った遊び
 エスカレートする一方のベルカのカーペット遊び。
 最近では、気付くとカーペットの四隅全てがめくれている事も多い。
 どうやら、めくった挙げ句戻せなくなると、別の隅に移動してまた繰り返しているらしい。
 ……多分、1ヶ月もすれば飽きると思われるので、それまでの辛抱……。
20030920 名前
 病院でちびっこの薬をもらう。
 ふと薬袋を見ると、ペットの名前のところにはなんの疑問もなく「チビちゃん」と大書してあった。
 ……確かに、ちょっと勘違いしやすい名前だとは思いますけどね、ハイ。
20030907 インコ番外編 遊び
 インコどもが考える遊びというのは、人間様から見てなにが面白いのかさっぱり分からない場合が多い。
 ベルカが現在はまっている「カーペット遊び」もその一例。なにやらごじょごじょさえずりながら、くちばしでカーペットの端をつまんでめくっては離し、めくっては離しという、ただそれだけのことをひたすら繰り返している。
 どうやらカーペットがパタリと音を立てて戻るそれが楽しいらしく、たまにめくりすぎて戻らなくなると、頭やくちばしで押して、強引に戻している。
 まあ、見てるほうも退屈しないからいいんだが。
20030903 ちびっこのおくすり 2
 ようやく観念したらしく、ちびっこは自分から薬水を飲むようになった。
 だが、見ていると、一口ごとにさもまずそうに頭をぷるぷるふったり、くちばしを止まり木にこすりつけたりしながら飲んでいる。
 ……すまんな、もう少し我慢してくれ。



20030831 ちびっこのおくすり
 相変わらず、ちびっこは薬水を飲もうとしない。
 時々水入れのそばに止まっては中をのぞいているのだが、やっぱり分かるのか、飲まずに戻っていってしまう。1日たって相当喉が渇いているはずなのだが、変なところで頑固者である。
 さらに、水浴びをさせるとついでに水を飲んでしまい、余計薬水を飲まなくなるため、水浴び禁止令……とまではいかないが、1〜2日おきにするように言われている。毎日浴びたい時に好き勝手に浴びていたちびっことしては、これは相当厳しいらしく、暇さえあればすごい勢いで羽づくろいをしている。

 水浴びはともかく、薬水は飲んでもらわなくては話にならないので、一計を案じることにした。
 ちびっこには、人の手についた水を飲むという癖がある。手を洗った直後など、腕や手のしわ、爪の間などに残っている水を吸うようにして飲んでいる。
 これを利用して、指先を薬水に漬けた後、ちびっこの前に出してみたのである。すると、地獄に仏とでも思ったか、大急ぎでやってきたちびっこは、指先にできた水の玉にくちばしをつっこみ……そのまんま硬直していた。
20030830 ちびっこのおでかけ
 ちびっこ、2度目の病院送り。
 夜に居眠りしている時に、時々口を開けてヒューヒュー呼吸をしていることに気付いたため。
 元気も食欲も有り余っているので心配ないかとは思うが、こういう小さい生き物は元気をなくした時には手遅れという場合も多いので、万一を考えて健康診断に連れていくことにした次第。

 とはいえ、見た限りでは特に何の問題もないので、お医者さん(ヒューストンと同じ女医さん)も困った模様。輸送用ケージの中から興味深げに見上げているちびっこを眺めつつ「とりあえずレントゲンを撮って肺の様子を見てみましょうか」とのこと。レントゲンだけですでにちびっこの購入価格は越えたなと内心計算しながらも、まあたまにはちびっこの体内を見るのも悪くないと思ってお願いした。

 結果「どうも肺に影がある」とまるで人間のようなことを言われたちびっこは、肺の炎症治療のための薬をもらい、3週間後にまた来院ということになった。
 で、この薬、飲み水に混ぜて与えるタイプなのだが……どうやらとってもまずいらしく、全然ちびっこは飲んでくれない。
 うーむ、困った。



20030812 特技
 カゴの中でブランコに乗っていたちびっこが、わたしが食べているベビースターラーメン(九州限定版)に気付いて興味津々で見つめ始めた。
 それはいいのだが。
 身体のほうはブランコと一緒にゆらゆら揺れているのに、頭だけが微動だにせずこちらを見つめているというのは、大変気持ちが悪いのでやめてほしい。
20030801 休戦地帯
 床で寝転がってテレビを見ていたら、遊んでいたちびっことブロッサム、通称ちびころがそれぞれ脚に乗ってきた。
 二者の間隔、感覚による推定では約20センチ。またぞろケンカでもおっぱじめるのかと思ってかなり無理な姿勢でそっと振り返ってみたが、意外なことに2羽とも至って大人しく人の脚に座ってくつろいでいる。
 が、よくよく見ると、くつろいでいるのはふりだけで、お互いしきりにそわそわ、きょときょとしながら、相手のほうを見ないように、見ないようにしている。
 どうやら、鳥には鳥なりの休戦地帯というものがあるらしい。



20030629 その目的は
 床でインコどもが食べ散らかしたヒマワリの残りをあさっていたちびっこが、突然わたしの肩に飛んできた。
 なんだ、遊んでほしいのかと思って振り返ろうとしたその時、ちびっこはわたしの首にくちばしをこすりつけてヒマワリのかすを落とすと、また飛び去っていってしまった。
 ……やな奴。
20030621 インコ番外編 見えてるから
 買ってきたヒマワリの種を袋から保管用のタッパーに移していたら、ベルカが眼の色を変えて飛んできた。
 そして、透明なタッパーの外から、中に見えるヒマワリを一生懸命くちばしでつまもうと試みている。
 ……それはちょっと無理だと思うな、わたしは。



20030504 鳩番外編 食べ物
 連休なので東京タワーに遊びに行った時のこと。
 1羽の鳩が、煎餅をくわえて一生懸命に食べようとしていた。が、当然ながら鳩のくちばしに煎餅は大きすぎ、食べるどころか割ることすらできないでいる。
 ちょっと可哀想に思ったわたしは、その鳩が煎餅を落とした時に割り込み、踏んで割ってやった。割れた煎餅に近寄り、嬉しそうについばみ始める鳩を見て、ああいいことをしたとその場を去ろうとしたのだが……。
 一体どこに隠れていたのか、わたしが数歩離れるか離れないかのうちに10羽近い鳩が現れ、一斉に煎餅に群がってきたのを見たときには、なんだか恐いものを感じてしまった。



20030428 インコ番外編 シックスセンス
 ブロッサム、通称ちびころは、良く天井近くの決まった場所を見上げている。
 人間様の眼には何も見えないのだが、どうもそこには彼女だけに見える何かが存在するらしい。
 しかも、たまに眼を向ける場所が変わっていたり、びくっとしたりしているところを見ると、その何かは時々移動したりアクションをしたりもするらしい。
 ……なに?
20030421 困ったちびっこ
 換羽期のちびっこは、気難しくて扱いにくい。
 カゴの中で出たそうに背伸びをしているので、入り口を開けて手を出してやると、ちょんちょんとやってきて思わせぶりに様子をうかがっている。そしてカゴの桟やら人の爪やらをひとしきり甘噛みした挙げ句、結局奥に戻ってしまう。
 じゃあ出たくないのかと入り口を閉めて知らんぷりしていると、なんだかまた出たそうな顔で背伸びをしてこちらを見つめている。
 ……だから一体わたしにどうしろと?
20030406 さいごの一葉
 ちびっこの尾羽が残り2枚になったので、外で遊んでいる時にちょっと引っ張ってみた。
 そしたら、全部抜けてしまった……。



20030331 名残惜しい
 そろそろ換羽の時期が来たようで、翼やしっぽの羽が抜けはじめたちびっこ。
 名残惜しいのかなんなのか、抜けた羽をいつまでもくわえてあっちへ行きこっちへ行きしている。そして、餌入れの中につっこんだり、水入れの中につっこんだりしては、びしょびしょになったり餌まみれになったりしている羽をまた後生大事にくわえている。
 でもそのうち忘れるらしく、気がつくとカゴの床には散々な目に遭わされた羽がぼろぼろになって放置されている。
 ……まあ、いいんだけどさ。
20030316 鳥病院番外編 スゴい家族
 鳥病院通いをしてそろそろ2ヶ月になるが、世の中にはいろいろな人がいる。まあ大体は迷惑な人である場合が多いのだが、最近、迷惑を通り越して笑っちゃったのがあるのでご紹介。
 まずスゴいのが、セキセイインコ2羽に両親と小学校高学年くらいとおぼしき子供ふたりの一家4人が付き添って来たこと。車で来たりとかいう理由で、飼い主以外のプラスαが患畜に同伴していることは実は意外と多いのだが、それにしても一家総勢というここでまず圧倒。
 しかもこの家族、インコを病院に連れ込んだ理由がスゴい。1羽は確かに具合が悪そうなのだが、もう1羽が「鼻の頭が茶色くなってきたから」というものだった。そりゃ単にメスだからだよとわたしなどは思うのだが、どうも彼らはインコの飼い方本ならどんなものでも必ず書いてあるそのことを全く知らないらしい。
 そして、究極的にスゴいのが彼らの態度。待合室に入ってきた彼らはなんのためらいも遠慮もなくソファーに全員分の上着を積み上げ(もちろん他に待ってる人は結構いる)、子供ふたりはその脇で長々と足をのばして横座りしマンガに読みふけり出したのである。その姿はどう見ても病院の待合室ではなく我が家のリビングルーム状態なのだが、親はどうもその状態になんの疑問も持たないようで、平気な顔で待合室備え付けのテレビを見ている。

 時ならぬ一家団欒出張版の出現に、わたしを含めた他の客たちはただ見ないふりをしているしかありませんでした(苦笑)。
20030315 インコ番外編 3度目の正直
 さて、最初のカラーが装着後3日で緊急撤去となった毛引きのヒューストンだが、その後につけた2度目のカラーはなんと1日しかもたなかった。
 今度はホチキスは見合わせて、フェルトのカラーを糸で縫い合わせた上に縫い目を接着剤で固める仕様にしたのだが、ヒューストンの奴は縫い目をくちばしで切り開き、あっさり脱出してしまったのである。
 で、これじゃ駄目だと根本的な部分を見直した3度目のカラーはプラスチック。かじってもパリンと割れない適度に弾力があるものを強力な粘着テープで貼り合わせてみた。さすがにこれにはヒューストンも歯が……ではなくくちばしが立たず、ようやくあきらめることにしたらしい。
 とりあえず飼い主も、1回カラーをつける度に取られる施術費800円がなくなりそうでほっと安心。
20030308 対決の構図
 ちびっこのお気に入りの場所はパソコンのキーボードの上。暇さえあればやってきて、マウスに乗ったり引き出し式のキーボード台の奥にひそんでご機嫌になったりしている。
 ところが最近、ブロッサム、通称ちびころもこの場所に興味を示して通ってくるようになった。それが気に入らないちびっこは、彼女が来る度にくちばしを開いて威嚇する。当然ながらブロッサム通称ちびころも応戦の構えを示し、キーボードの上は一触即発の緊張状態となる。
 ……いちばん困るのは、そこでキーボードが使えなくなる人間様なんですけど……。
20030307 なんで?
 携帯を写メール端末に換えたので、待ち受けにしようと早速鳥どもにレンズを向けてみる。
 すると、なぜか全員恐れをなして逃げてしまうので、後ろ姿とか飛び去る姿とか鳥カゴの奥の壁にはりついている姿とか、そんなのしか撮ることができない。
 ……なんで?



20030222 インコ番外編 まねっこ
 最近、ブロッサム、通称ちびころはカゴの床に敷いてある新聞紙をかじることにご執心。この日も、自分の身体ほどもある大きな紙片を床の桟の間から引きずり出し、真ん中に穴を開けては熱心にその穴を広げにかかっていた。
 が、どうした拍子にか、ブロッサム通称ちびころはその穴の中に頭をつっこんでしまったらしい。しかも、たまたまその穴が彼女の首にジャストフィットのサイズになっていたのが災い(?)し、わたしが気付いた時にはまるでヒューストンを真似したかのような巨大なカラー状態になっていた。
 なんとか脱ごうとしきりにあせっているブロッサム通称ちびころの姿に、わたしは思わず助けるのも忘れて爆笑してしまった。
20030218 インコ番外編 真夜中の出来事
 結局、カラーは3日でお役ご免となってしまった。
 一体何をやったのか、止めていた部分のホチキス針が外に出てしまい、それが皮膚に触れるのを嫌がったヒューストンが、針を取ろうと延々七転八倒を始めたため、やむなく撤去となった次第。
 まあそれはそれで仕方がないのだが、問題は、それが起こったのがなぜか丑三つ時をとっくに過ぎた午前3時半だったことである。
 当然ながら眠っていたわたしは、突如ガタガタと暴れ出す音にびっくりして飛び起きた。何事かと鳥カゴをのぞいてカラーをかじりながら七転八倒するヒューストンに仰天、とにかくカラーを取ろうととっつかまえてカゴから引きずり出すが、なにしろこちらは寝ぼけ眼だし、ヒューストンはほとんどパニック状態。作業はなかなかはかどらず、悪戦苦闘の末にようやくカラーをはさみで切断した時には、抜けた羽毛がそこら中に散乱し、ヒューストンはへろへろ、わたしの手は噛まれて血だらけになっていた。

 翌朝、みょーに用心深い瞳でこちらをうかがうヒューストンにちょっとむっとしたりして。
20030215 インコ番外編 エリザベス……
 病院へ行っても毛引きが好転しないヒューストンは、とうとう羽を抜かないようにカラーをつけることと相成った。
 このカラー、一般名をエリザベスカラーといい、シャンプーハットのような形をしている。素材はプラスチック、フェルト等様々だが、これを首のまわりにつけると、首を回してもブロックされてくちばしが身体まで届かなくなるという単純明快な代物。なぜエリザベスなのかというと、多分カラーをつけた姿が、エリザベス一世の肖像画を彷彿とさせるからだと思われる。

 で、当然ながらこのカラーがイヤでイヤでたまらないヒューストン。まあ無理もないことではあるのだが、暇さえあれば引っ張ったりかじったりして取ろうと試みている。が、そうそう簡単に取れそうもないと分かると、今度はなんともみじめそーにこちらを見つめている。

 ……いや、笑っちゃいけないとは思うんだけどね。
20030210 かがくのじっけん
 ご存じのとおり、この季節は静電気が起きやすい。
 ふと、鳥の羽にも静電気は起こるんだろうかと考えたわたしは、いちばん羽の柔らかいちびっこで実験開始。たまたまそばにいたちびっこをつかまえると背中を思いっきり下敷きでこすってみた。
 結果は、ちびっこが怒っただけであった。
20030209 出物腫れ物
 例によって手のひらの上でくつろいでいたちびっこが、急に身を起こすと真剣な顔になって羽をふくらませた。
 何事? と心配になって見ていると……しばしして、手のひらにころりんと落ちてきたのは丸くて白くて固いもの。
 ……手の上で産卵するんじゃなーい!



20030119 君にこっそり触ったら……
 例の鈴に、ちびっこがおそるおそる触ろうとしているのを発見。
 が、くちばしが触れて鈴がかすかに「チリ……」と鳴ると、あわてて逃げていってしまった。
 ……なにが恐いんだろうねえ。別に食われる訳じゃなし。
20030118 インコ番外編 病院顛末記
 というわけで、ブロッサム、通称ちびころと、ついでに毛引きのヒューストンも看てもらうことにして病院へ連れていった。
 ところがこれが難事業。普段からあまりなにも考えていないブロッサム通称ちびころはあっさりキャリー(移動用カゴ)に入り、出発準備完了となったのだが、ヒューストンのほうは以前同じキャリーで病院送りにされたことをちゃんと覚えていて、部屋中をひたすら逃げ回る。なんとか捕まえてキャリーに押し込み、あきらめ悪くガタガタ暴れるのをタオルでくるんで暗くしてようやく大人しくさせた。
 で、病院だが……なにしろ土曜日、さらに、数少ない鳥専門ということで、行ってみたら大混雑。予約していたにも関わらず30分ほど待たされてようやく診察となる。しかもこれがちょっと不用意な事を言ったら怒られちゃいそうな女医さんで(でも説明とかは丁寧にしてくれる)、鳥のみならず人間までもなんだかびくびくしながら看てもらうことに……。

 結局、ブロッサム通称ちびころのほうは、尾羽の軸が裂けて2本になってしまい、それが異常羽毛に見えていただけと分かった。一体どういう暴れかたをしたら尾羽の軸が裂けるなんてことになるのか見当もつかないが、これはまず一安心。ついでに言えば、診察の間暴れたり逃げたりしないよう、タオルにくるまれて頭だけちょこんと出している彼女の姿は、女医さんや助手の人から「かわいい〜」と妙に受けていた。
 で、ヒューストンのほうだが、血液検査(結果が出るまで1時間待機)の結果、病気やホルモンの異常等からの毛引きではないことが分かったので、まず栄養バランスの改善から始めることになった。とりあえず飲み水に混ぜる薬と餌に混ぜる栄養剤をもらい、2週間後にまた診察の予定。

 なお、お値段は血液検査(7,000円)、薬代(2,490円)込みで12,890円(税抜)かかったのでした。うう……。
20030114 気付かれないように
 文鳥は鳴り物が好きだというので、100円ショップで鈴を買ってきてちびっこのカゴにぶら下げてやった。
 すると、一見平然としてこの鈴を受け入れたように見えたちびっこだったが、動きを良く観察していると、鈴のほうへ行かないように、行かないようにしている。
 ……実は恐いんだろう、ごまかしても駄目だぞ。
20030113 インコ番外編 疑惑
 ブロッサム、通称ちびころのしっぽに、棒状の変な羽があるのを発見。
 なんかいやーな感じがしたので、病院送りの予約を取る。

 インコ飼いが最も恐れる病気のひとつに、サーコウィルス感染症(PBFD)というのがある。免疫不全などを起こして死亡する致死率の高い病気で、生後3年程度までの若鳥か老鳥がかかることが多い。数年前までウィルスか細菌か、それとも遺伝病なのかも分からなかったので、当然ながら現段階での治療方法はなく、しかも、空気や水から他のインコに感染するという、悪いとこずくめの病気である。
 で、この病気の特徴のひとつに、羽毛の抜け落ちとよじれた異常羽毛がはえてくるというのがある。ブロッサム通称ちびころの場合、とりあえず今のところはえているのは1本だけだし、よじれてもいないのだが、とにかく異常羽毛には違いない。単に最近寒くて水浴びをしていないので、新しい羽が汚れてくっついちゃっているだけという気もしないではないのだが、万一を考えると心配なので病院で看てもらうことにした次第。

 なお、今回は以前毛引きのヒューストンを触ってくれなかった(結構根に持っている)行きつけのところを避けて、ちょっと遠いが小鳥中心で検査も充実している別の病院にする。が、混んでて時間が合わず、来週の予約しか取れなかった。とほほ。
20030111 短期記憶
 結局、覚えていたのは1日だけだったようです。
20030110 イヤな記憶
 そういえば、今日のちびっこは、水入れガッタンガッタンを全くしていない。
 さすがに死ぬ思いをしたことはそうそう忘れないらしいが……いつまで続くことやら。
20030109 危機一髪
 最近、ちびっこには水入れをくちばしでガッタンガッタン揺すって遊ぶという悪い癖がついている。
 この水入れ、水浴び容器も兼ねているため、ちびっこ本人より大きくて重いのだが、力自慢のちびっこは全く気にすることなく、いつまでもガッタンガッタンやっている。わたしも最初は止めていたのだが、そのうち面倒くさくなって好きにさせていた。
 そして本日、例によってガッタンガッタン音をさせてたちびっこが、急に「ジィ〜ジィ〜ジィ〜……」という異様な声を出し始めた。驚いてカゴを見ると、一体どうやったのか、水入れと止まり木の間の1センチほどの隙間に首を挟まれ息も絶え絶えでもがいているちびっこがいた。
20030101 熱帯魚番外編 幻の魚
 買った直後に姿が見えなくなり、死んで死体は他の魚の肥やしになったと思っていたベタ・ペルセフォンが、1年以上を経てひょっこり顔を出したのを発見。
 しかも、大きさが買った時の倍くらいになっている。
 どうやら、ひたすら水草の陰に潜みつつ成長を続けていたらしいが……こいつは春から縁起がいいや(そうか?)。