「聖★おにいさん」を見てきた。
これはちょっとキツいわ……。
原作をそのまま映像にした部分は、まあそれなりにいけてると思う。
原作を変更し、映画オリジナルの展開にした部分がひどい。
逆に言えば、それだけ原作の中村光のセンスが秀逸なのだとも言えるが、だったらせめてギャグの得意な脚本家に書かせるべきだったのではないか。原作部分とオリジナル部分のレベルの差が激しすぎる。
中でも特にひどいのが、中盤の30分ほど。
ブッダの白毫を付け狙う天敵小学生のエピソードなのだが、普通だったら、小学生から逃げ回るブッダが焦点になると思うだろう。
違うのだ。なんと主人公が突然、この小学生3人組に変わってしまうのだ。そして、ブッダもイエスもそっちのけでマイワールド、マイストーリーを繰り広げ始めるのだ。意味が分からない。
しかも、「男には負けると分かっていてもやらなければならない時があるんだ」とか「お前は本物のスーパーヒーローだよ」とか、書いてるだけでげんなりしてくる陳腐でつまらんネタばかり連発するので、途中で見ているのが苦痛にすらなってくる(実際、この部分で観客のテンションがみるみる下がっていった)。
要するに、脚本家に知識や素養がなくて、原作と同じレベルの物が書けないためにこんなことになっているのだが、脚本家本人はそれがばれないと思っているばかりか、明らかに、これらの展開を「私の書くギャグ面白いでしょ?」と得意になっているのが透けて見えるのが痛さを倍増させている。
普段は脚本を書いたのが誰かなど気にもしないのだが、今日ばかりはあまりのひどさに、家に帰ってから書いた人のデータを検索してしまった。
あと、ブッダとイエスのキャスト。同じような声質の声優なんていくらでもいるだろうに、なんでわざわざ声優経験のない俳優を当てるのか。
まあさすがに話が進むにつれて段々上手になってはくるのだが、冒頭のシーンはただひたすら棒読みで、慣れないアフレコに悪戦苦闘する様がむしろ気の毒になってくる。
これを見るならコミックを読んでいるだけでいいと思う。いやマジで。
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キツかったですか!う〜〜〜ん。
そういえばこの間、テルマエをテレビでやっていたのですが
そういえばここに書かれてたのがごもっとも!だと思いました。
原作漫画が気に入ってたから・・・。
それにしても「聖★おにいさん」はなぜ、
映画化の前にテレビでやらないのかなぁ
博打過ぎるだろー!なんて思ったりして。
ま、実写じゃないだけマシですけど。
あ、その方が面白かったりしてw
くらまちゃんすっかり大きくなりましたねぇ。
骨盤うんぬんがちょっと心配ですが、
自然界ならいざ知らず、人間様と暮らしてゆく分には
多少どんくさくてもだいじょぶなのでは?!と思います。
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中盤のすさまじい中だるみにさえ耐えられるのであれば、原作どおりの部分は、本当に原作を紙芝居にしているだけなので(笑)、まずハズレなく笑えると思います。
中盤の以外、最初から最後までひたすらゲラゲラ笑ってた人が一人だけいて、イエス並みの笑いの沸点の低さがちょっとほほえましかったです(笑)。