お彼岸の墓参りのついでに足を伸ばして(というか帰り道の途中で)鎌倉に行ってきた。
十数年ぶり。
観光客でごったがえすようになってからめっきり足が遠のいていたけど、今は何もない時期なのでそれほど混んでいないのではないか。
八幡様こと鶴岡八幡宮。
暑さ寒さも彼岸までと言うけど、日差しは強いしむしむしするしですでにこの時点で熱中症寸前。
階段を上る時にいい日陰になってた大いちょうも今はなくなってるし。
でも赤いお社も池のほとりの藤棚も記憶にあるとおり。
変わっていないようで変わっている、変わっているようで変わっていないというのはこういうことを言うんだろうか。
次は鎌倉宮は行こうと歩いていたら、間違えて荏柄天神に着いてしまった。
とりあえずお参りしていこう。
太宰府天満宮、京都の北野天満宮と並んで三天神と言われるそうだが、鎌倉らしくこぢんまりとして質素。
後ろと右側に山を背負う配置は太宰府と同じ。
ここにも大いちょう。ちなみにメスの木のようであたり一面銀杏臭い。
緑とほのかな黄色と青空のコントラストがきれいだが、この時撮影者は蚊に刺されまくっている。
ようやく鎌倉宮についた。
後醍醐天皇の皇子の護良親王が祭神なんだって。確かに殺されるまで幽閉されていた土牢の前の門には菊のご紋がついている。
ここで暑さに我慢できなくなったので、バスに乗って八幡宮まで引き返し、あとは駅まで店を冷やかしながら戻ってきた。
冷やかすつもりがいつの間にか古い皿とか買っちゃって散財していたのはここだけの話。
○おまけ
その散財の原因。
釉薬の青がきれいな上に銀化ぎらぎらになってる十六世紀のイランの器。
完全な物だったらもちろん手が出る値段ではないが、破片で出土したのをつなぎ合わせた品なので、比較的安かった。
ちゃんとした古美術店で買ったので大丈夫だと思うけど、店員の兄ちゃんがあんまり詳しくなさそうだったのが微妙に不安。
モノは良く間違いもなさそうですが、高そうですね! ローマングラスほど古くなく、補修品とはいえ、これだけのものだと。鎌倉プレミアも乗ってるでしょうし(笑)。
それがですね、ぶっちゃけると諭吉先生数枚でしたので、本当に安かったのです(笑)。
16世紀だと土に埋まっていた時間は大体500年ぐらいなので、そんな短期間でここまで銀化が進むかということを考えると、人為的に加工したものなのかもしれません。