目を合わせてはいけない

 とにかく外が楽しいので、1日中でも出していてほしいサーラル。


「出してー」

 しかし例によって、他の鳥の迷惑になるような事ばかりするので、そうそう出しっぱなしにするわけにもいかない。
 しかも、これまで最年少で一番甘ったれだったアッサムは、サーラルの登場で人間様を取られた気になったのか、どうも毛引きの気配が見られるようになった。
 これはいけない。
 そこで、恐らく暇だからサーラルはすぐに出たがるのではと考えた人間様は、囓りオモチャをいくつもいれてやることにした。
 サーラルは今が丁度何でも囓ってみたい時期、これでうまく気が逸れれば平和な時間が来るかもしれない。

 結果として囓りオモチャ作戦は大成功。サーラルは1時間でも2時間でもオモチャを囓って遊んでいるようになった。
 ただ、人間様と目が合うとやっぱり出してと来てしまうので、うっかり目が合わないよう、横目でこっそり様子を見ることにしている。

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