庭園で有名な足立美術館に行ってきた。
ここは明治時代、貧乏な農家に生まれた足立さんという人が、戦争直後のヤミ商売や不動産投資で大富豪になって集めてきた、主に絵画を保存展示している美術館である。そういう意味では、箱根の岡田美術館と経緯は似ている。
これまで松江にあるのかと思ってたら、どじょうすくいの安来節の安来にあったのでちょっと驚いた。
しかも行ってみたら、すぐ隣が安来節演芸館だった。
そんな単体で演芸館作れるほどの強力コンテンツなのか、安来節……。
朝の9時には最寄り駅の安来についたのに、無料送迎バス乗り場にはもう数十人が並んでいていきなり出鼻をくじかれたのだが、美術館についたらついたでまた入場券売り場で行列していた。
こんなこともあろうかと、チケットは前もってネット購入していたので入場はスムーズだったが、中も人が多い上に、庭をあちこち経由させる順路の動線が複雑でなんか落ち着かない。
こんな感じの広大なメイン庭は勿論、坪庭クラスの小さなものから池をメインにしたものなど、あちこちに様々な庭がしつらえてある。
そして抜け目がない事に、どの庭も、鑑賞するのに一番いい場所は喫茶店やレストランが占めている。
丁度木のてっぺんにアオサギが止まった。
そして滝がある土が露出したあたりは、実は用水路と道路を隔てた先にある丘を削って崖を作った借景になっている。
実は来る時に丁度この崖の下を歩いてて、なんでここだけ半端に土が出てまばらに木が植わっているのか不思議だったのだが、これを見て謎が解けた。
ここの推しコレクションは北大路魯山人と横山大観らしいが、正直どっちもなんか印象が良くなくて好きではない。
でも丁度特別展で日本画展をやっていて、こっちには好きな画家の物が結構あったので満足だった。
この後、適当に松江をぶらついてから帰ってきた。
また行く機会があるかどうか分からないけど、あったら美保の方に脚を伸ばしてもいいかもしらない。