6/25、26と立山に旅行に行ってきたので、後追いでアップします。
今回使ったのは、室堂にあるホテル立山に一泊しながら立山黒部アルペンルートを通り抜けるというツアー。
当然ながらめちゃくちゃお高いが、ホテルでは自由参加で雪の大谷散策と夜の星空鑑賞、室堂付近のライチョウ探し散策に参加できる。
そう、星空とライチョウが見たくてこのツアーにしたのだ。どうせこんなところに泊まるのも一生に一度だろうし。
なお、雪の大谷は6/25まで、ライチョウ探しは7/1まで、黒部ダムの観光放水は6/26からなので、実は6/25、26で日程を組むとかなりお得にいろいろ見れるのだ。
……もちろん、天気がなんとかなればの話だけど。
そんなわけで、今回は立山駅からスタート。
まずはケーブルカーに乗って美女平駅に向かい、そこからバスで一気に室堂まで上がる。
その標高差実に2,000メートル。高山病が心配。
そして線路はやっぱり急だった。
そういえば、ケーブルカーの線路のそばにスイッチバックの線路が見えたけど、あれなんだったんだろう。
美女平でチャーターバスに乗り換えて室堂へ。
これは途中に見えた称名滝。落差350メートルで日本一とのこと。10万年ぐらい前は立山駅のあたりにあったのが、延々と谷を作りながら後退し続けている。
なお天気は曇り。もともと雨が降り出す予報だったので、まだ降ってないだけラッキーとしよう。
星空はすでにあきらめている。
上がっていくにつれて、残雪や雪渓が多くなってきた。
あと、樹木も段々まばらになっていく。
ちなみに、立山から室堂までの道路は途中から有料道路になっていて、料金は路線バスのチャーターで5万円かかるらしい。
あー今回のツアー、ホテル代を差し引いてもやたら高い訳がわかったわ……。
これが雪の大谷。4月の開通から2ヶ月たってだいぶしょぼくなってしまっている。
さすがに1時間ちょっとで2,000メートルを上ってくると体がおかしくなる。
頭痛は特にしないので高山病というほどではないが、何となく全身が重くてすぐ息が切れる。あと、ちょっとした階段が実にきつい。
去年扇沢側から来た時はこんな風にはならなかったのだが、考えてみたら、あの時は混雑もあって、各地点の乗り物の待ち時間が相当長かったから、あれがいい高度順応になっていたのかもしれない。
とりあえず立山ホテルにチェックインしてから、しばらくフリーの時間があるので、室堂のあたりを歩いてみることにした。
結構雪が残っているが、これでも溶けてしまった方らしい。
この時点で16時。室堂から下に降りる最終バスが16:20なので、歩いているのは宿泊者だけ。実に静かで心地がいい。
それでも中国人はいるんだけど。
みくりが池は雪に覆われていた。
写真だと分かりにくいが、雪から湯気がさかんに上がっている。空気中の水分が雪で冷やされて湯気になっているらしい。
そういえばこの日の気温は16度でちょっと高い。
ライチョウがいた!
時々こちらを眺めながら、草の斜面をのんびり歩いている。
距離にして数十メートルぐらい。ライチョウは人を恐れないので、場合によってはすぐ足元まで出てくることもあるらしいが、この時は結構離れていた。
でも見れたからいい。もうミッションコンプリートでいい。
メスもいる! つがいだ! むくむくしていてかわいい!
この時期はメスは産卵から抱卵に入っていることが多いので、つがいで見られるのはとても珍しいらしい。
なんかオスがディスプレイを始めたぞ。まだカップルになって間もないのかな?
ツーショット。メスがピンボケになったのが実に惜しい。
なお丁度シャッターを押す瞬間に身震いしたのでもわもわになっている。かわいい。
そしてメスは草の陰に入っていき、見えるのはオスだけになった。
なお、写真には撮れなかったが、このほかにもう1羽、別のオスが飛んでいったので、計3羽見れた事になる。
いたのは10~15分ぐらいだろうか。堪能してしまった。
そして興奮のあまり、ピンボケ写真を量産したのはまたいつもの通り。
満足してホテルに戻り、次は雪の大谷のガイドつき散策。
最終日の夕方なので、もう看板とか観光用のものは全部はずしてしまい、ただの残雪の壁でしかないが、それでもまだ6メートルほどの高さで残っている。
ここも高山植物。
あと、ツバメがたくさん飛んでいる。
速すぎて全く撮れなかったが、我々が良く見るコシアカツバメではなく、もっと小型のイワツバメだった。
まあこんな感じ。
開通した時は16メートルだったから、この倍以上の高さがあったことになる。
縞模様になっている横線の1本1本が雪の回数。
ガイドさんが先祖代々立山のガイドをやっているという人で、雪の話とか立山の成り立ちとか、いろいろ話が面白かった。
そして夜の星空鑑賞。
見てのとおりの曇り空だったので、ガイドさん付きの説明会も中止。早々に諦めて風呂に入って寝る支度などしていたのだが、ひょいと窓から外を見ると、昼間はガスで見えなかったふもとの富山の街の明かりがはっきり見える。
これはもしや、と思って慌てて着替えて夜間も出入り可能な屋上に飛び出すと、満天……とは言いがたいが、昼間の曇りが嘘のような星空が広がっていた。
わー!
いつまでも見飽きなかったのだが、さすがに気温が低いし風が強くて湯冷めの危険があったので、30分ほど眺めて中に戻った。
ライチョウも見たし、星空も見たし、気付けば初日で目的を全部達してしまった。
明日は朝からライチョウ探し散策だし、また見れたらいいな