6/25、26と立山に旅行に行ってきたので、後追いでアップします。
立山2日目。
旅先では早起きするに限ると信じているので、朝6時に起きて6:45に朝食バイキングが開くと同時に朝ご飯を済ませた。
そして、まだ人がいないであろうあたりを歩く事にした。
昨日のみくりが池とは反対側に行ってみる。とはいえ風景はこれ。何も見えない。
足元は残雪で不安定だし周囲には本当に誰もいなくてひとりぼっちだし、除雪の重機が走る音しかしないし、転びでもしたら絶対やばいやつ。
戻ろうか行こうか悩んだが、少しガスが晴れてきて、もう少し歩けば雪もなくなるのが分かったので、そのまま行くことにした。
そしてホテルの近くまで戻ってきたところで、「ゲー」というオスのライチョウが出すダミ声が近くから聞こえてきた。見回すと、また数十メートル離れた岩の上で、オスが仁王立ちして見張りをしている。
写真を撮ろうとしたらぱっと飛び立ってハイマツの茂みに飛んでいってしまったので、人を恐れるライチョウもいるのか……と思っていたら、数分後に数羽のカラスが近くにやってきた。もしかすると、これを察知して逃げたのかもしれない。
昨日の生姿に続いて生声まで聞いてしまった。
ライチョウは天敵に襲われる危険の少ない天気の悪い日に良く出てくるそうなので、昨日今日の天気の悪さが幸いしたのかもしれない。
で、ホテルに戻ってしばらく時間を潰し、ライチョウ探し散策に参加しようとしたら、いつの間にか外は雨。しかも本降り。
雨だけならともかくガスもひどくなってきていて、これは歩いても何も見えないだろうということで散策は中止、かわりにホテルの隣にある自然保護センターでいろいろ見ることになった。
立山も仏教の場として開かれてきた山になる。
これは立山各地を天国や地獄に見立てた立山曼荼羅。富山の薬売りの人がこれを携えて全国を回り、立山信仰を広めたらしい。
そのおかげで、明治の廃仏毀釈までは立山は日本の三大聖地と言われるまでになった。
確かに、言われてみたら、地獄に見立てた火山地帯の隣に浄土に見立てた青く美しいみくりが池がある位置関係って、恐山と同じだわ。
ニホンライチョウ(中央)と世界のライチョウたち。
全部実物大。後ろの方の巨大なのはヨーロッパのライチョウ。キジ? と思うような外見だが、実際ライチョウはキジ科らしい。
昔はクリスマスとかに七面鳥の代わりに食べられたりしていたんだって。
なお上野や那須どうぶつ王国で見たスバールバルライチョウは、ニホンライチョウの仲間にあたる。
1時間ほどセンターを見ていたら雨が上がってきたので、またみくりが池あたりまで散歩することにした。
いや、結構時間が余りまくってるのよね。他に行く所ないし。
こんな感じ。
この頃になると10時を過ぎていて、下からの観光客も大勢上がってきているので、さすがにライチョウはもう出てこなかった。
いやーでもこんなに見れるとは思わなかった。願わくばもうちょっと近くだったら良かったけど、でも全然見れなかった参加者の人もいたので、かなりラッキーな方だと思う。
この後、ホテルで早めの昼を食べて扇沢方面に向かって出発。
今度は雷まで鳴る大雨になている。下は大丈夫かこれ。
まずは室堂から大観峰まで電気バス。去年までのトロリーバスからチェンジした。
なお、正面のエンブレムはトロリーバスからはずしたものをそのまま使っているらしい。
大観峰から黒部平までロープウェイ。ここでも土砂降り。
この先黒部ダムで結構歩くんだけど大丈夫かこれ。
と心配していたら、黒部ダムはぱらつく程度になっていた。山の天気ってほんと分からない。
放水口。
去年痛い目にあったので、今回はぎりぎりまで粘って走るのではなく、早々にきりあげてゆっくり歩いて集合地点まで向かう事にした。
平日だからか、重機が何やらダム湖で作業をしている。
近くまで見に行ったら、流木の引き上げと処理だった。
湖面にあった時はそれほどの大きさには見えなかったのに、こうやって引き上げられると絵結な巨木が多い。一体どこからどうやってここまで流れてくるのか知りたい。
この後、扇沢まで電気バスで降り、そこから別のバスで長野駅に向かって新幹線で帰宅。
途中、二重な上にきれいな半円を描いた虹が見えた。
ここだけ見ると完全な青空だけど、ちょっと前までは雨降ってたのかな。
なんだかんだで見たい物が全部見られてとても楽しかった。
今度はヒナとか冬毛とか見たいけど、多分チャンスはもうないだろうな。