令和最初の旅行行ってきた

 昨日キャリーのドタバタでそれどころではなかったのだが、気付けば世間は平成から令和に変わってお祭り騒ぎになっている。
 高野山も例外ではなく、門に国旗が飾ってあったり祝令和みたいな張り紙やのぼりがあちこちにあったりの祝賀ムード。
 そして観光客も続々とやってきている。
 いやこれ、昨日のうちにメインどころを見ておいて正解だったかもしれない。


 この日は朝いちで弘法大師が今もおこもりを続けているという奥の院に行った後、九度山見物に行く予定。
 さっと行ってさっとお参りすれば1時間もあれば大丈夫なはず……だったのだが、結局いろんな武将とかのお墓を眺めてぶらぶらしてしまい、結局2時間半ほどかかってしまった。
 もっとも、そのうち30分ぐらいは御朱印の列に並んでたんだけど。
 ちなみにこの写真はたまたま歩いていたのを写したキジバト。




 とりあえず、日本史の授業で1度や2度は名前を聞いた人たちの墓がゾロゾロある。
 家も縁者も絶えたのか、苔むして崩れ土に還っていくだけの墓石や、庶民がそっと置いていったとおぼしい埋もれかけた小さな墓標も良く見かける。
 かと思うと市営墓地あたりに並んでいても違和感がない真新しい墓石も良く見かける。ぶっちゃけ普通にここは墓地。
 そのへんの墓地との違いは、1000年間運営され続けてきてるので隣の区画が豊臣家とかだったりするのが良くある事ぐらい。


 そして、墓だけではなく慰霊碑的な物も割と多い。やっぱり目立つのがこの前の太平洋戦争の時の部隊慰霊碑。
 時代が令和に変わっても、ここにはまだ昭和が確実に我々が向き合うべき現実としてたたずんでいる。


 二式大艇やUS-2を開発した新明和の企業慰霊碑がオシャレだった。

 弘法大師がおこもりしているお堂は撮影禁止なので、写真はなし。
 ただ、撮影禁止の看板の手前から望遠で写しているおっさんがいて、注意したら「ここから先がダメなだけでここからならいいんだ」とか小学生がゲームでサイコロ何度も振ってここまで練習と言い出すみたいな理屈をつけていた。
 茶色の作務衣に脚絆に草履、数珠を首から下げた僧形なのが気になったけど、もし僧侶だったらえらい罰当たりだな。
 そして御朱印授与所では、なぜか必ず一人で複数冊書いてもらう人ばかりなのが意味が分からなかった。
 中にはデカいボストンバッグ一杯御朱印帳持ち込んでた人がいたけど、あれ絶対転売だな。
 寺側も転売困るというなら、御朱印は本人分のみとか制限すればいいのに。


 とりあえず雨が強くなってきたので、山を下りて九度山に向かうことにした。
 雨だけでなくガスも降りてきて、ケーブルカーの高野山駅あたりではこの通り。
 朝早く行って良かった。

 九度山は真田丸で一躍有名になって、一時はものすごい人が押し寄せたらしいが、今はブームも去って観光客はぽつりぽつりと見かけるだけ。
 それでも5/4には真田まつりという祭りをやっていて、臨時駐車場が必要になるほどの人出らしい。
 なお、今回の目的は真田ではなく、女人高野と言われ弘法大師のお母さんが祀られている慈尊院。
 駅前にタクシーがいるかと思ったらいないので、30分ほどかけて歩いた。


 慈尊院の塔。ここは乳がんや女性の病気に霊験あらたからしい。
 奥に見える階段は、丹生都比売と息子の高野御子を祀った丹生官省符神社。
 昨日の丹生都比売神社の分社みたいなものかな?


 丹生官省符神社の本殿。


 時間があったのと、慈尊院から九度山駅への帰り道途中にあったので、真田昌幸と信繁一家が住んでいた場所に建てられたお寺「真田庵」にも立ち寄ってみることにした。


 お寺だけど神社。
 祭神は真田昌幸らしい。


 真田昌幸の墓と信繁、大助の供養塔。


 牡丹がきれいだった。ちょっとした名所らしい。


 真田庵から少し行ったところにある真田古墳。口を開けているのは天井がなくなった玄室で、右の方に扉と通路がある。
 この形から、真田信繁が大阪に向かう時に使った抜け穴という伝承が生まれた。


 川沿いで花を咲かせる大きな藤の木。

 とりあえず見たかった物は全部見たが、まだ日も高い(雨だけど)ので、電車で大阪のなんばまで出て昨日買えなかった旅行用品を買い足すことにした。
 土地勘が全くないので分からなかったが、ネットで調べたら九度山-なんば間は、南海電鉄を使えば大体1時間半もあれば行けてしまうらしい。
 宿泊予定のホテルも最寄り駅がこの路線なので、なんばで用事を済ませたらそのまままた引き返してくればいい。
 これでようやくまともなバッグと服を手に入れられる。

○おまけ

 アイドルとかではなく、お坊さん達の笑顔がまぶしい新型ケーブルカーお披露目の告知。


 令和元年の御朱印。
 日付そのものは機械印で押しているのだが、「令和」の部分が間に合わなくてここだけゴム印だった。

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