アメリカンな重量級ゴジラ見てきた

「ゴジラ キングオブモンスター」を見てきた。
 なんでアメリカ版ゴジラはあんな重量感あふれるデザインなのかな。絶対あれ筋肉じゃなくて贅肉だよね。

「無秩序に増殖して地球をむしばむ人類を減らすために、自然が生み出した怪獣を少しずつコントロールしながら目覚めさせて人類を適正数まで殺処分しようとしたら、よりによって最初に怪獣の統率者であるキングギドラを起こしちゃったので、他の怪獣達も一気に目覚めて人類マッハで滅亡の危機」という、文字にすると身も蓋もない話。
 とりあえず、芹沢博士は今回も頑張っていた。

 いろいろ突っ込みどころはあるが、最大の問題は、怪獣達が大きすぎて戦ってると画面に入りきらないことだと思う。シン・ゴジラも現代の建築物と比較して見劣りしないようにかなり大型化しているとのことだったが、こっちでは山とか滝とかの自然物の中でポーズを取る時の壮大さや、人間をことさら小さく無力に見せることを狙ったためか、どの怪獣もめちゃくちゃ大きい。
 そのせいで、戦いというと、総じて怪獣の巨大な顔面が大写しになりながら何やらどったんばったんしているだけになってしまっている。確かに、人間のすぐそばで大質量が大暴れしている恐怖は良く伝わってくるのだが、伝えたいところはそこではないような気がするし、映像はきれいで迫力があるのにかなりもったいない。
 折角それぞれ得意技を持っているんだし、今時恐竜だって知恵を使った生存闘争をしていたと推測されているのだから、もうちょっと洗練された攻防を見せてくれても良かったと思う。
 余談だが、ラスト近くで、キングギドラに向かって泳ぐゴジラと隊列を組む米艦隊と戦闘機隊の絵面はちょっと胸熱だった。

 あと、放射能まわりの設定が完全に設定倒れに終わっている。まあ放射線の被害なんてリアルにやったら洒落にならないので、そのあたりは分かっててごまかしているのかもしれないが、設定を作ったならきちんと影響の描写はすべきと思う。やらないならそもそもそんな設定を作ってはいけない。

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