勇気が足りない

 人間様のところに来たいいずも。


 と後ろで暗がりに溶け込むカラ。

 いずもは飛ぶのが下手なのか臆病で思いきりが悪いのか、少し離れた場所から人間様の手や肩に飛んでくることができない。
 五十鈴が平気で人間様の手にとまっては遊んでいるのをうらやましそうな顔で眺めているし、呼ぶと今にも飛び立とうとするような仕草を何度も見せるのだが、結局飛び立てないままうろうろしている。
 特に目が悪そうなそぶりもないので、単純に臆病なのだと思うが、そこは別に臆病になるところではないような気もする。

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