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神在月の神の宮

 出雲に来ている。
 平成の大遷宮の時にも1度お参りはしているのだが、11月の神在月の出雲大社を見たくなったのだ。
 意識したわけではないのだが、ちょうど日程が神在祭と一致したので、何か見れるかもしれない。


 朝7:10発の飛行機に乗ったので、ところどころの盆地で朝霧が雲海みたいになっている。
 これは街の一部だけが雲海状態。不思議。


 諏訪湖と北アルプス(だっけ?)。


 8時半ごろ出雲に到着。
 降りてからミッキー仕様の機体だったことに気付いた。


 今日は平日のはずなのに、出雲大社行直通バス乗り場はこの状態。
 1台じゃ足りなくて3台で運んでた。


 出雲大社到着。
 お守り売り場とか、有名なお社は大行列しているが、そこを避ければ割とスムーズに参拝できる。


 本殿の奥では、祝詞を上げたりお神楽を舞ったり、神在祭の真っ最中。



 横から見ると、扉を開いた本殿と神職たちがちょこっとだけ見える。
 我々一般人にはこれが精いっぱい。


 前に来た時は閉まっていた東西十九社も、今月は開いている。
 ここは全国の神様が出雲で滞在する場所。



 その十九社の前で、太鼓と笛が始まったので何かと思ったら、本殿で儀式を終えた神職たちが東西十九社でも祝詞を上げに来た。
 おお、ラッキー!



 全国から来てくれた神様に、ねぎらいをしている……んだと思う、多分。


 そして鳥居を出て別の社に向かう神職。
 実はこの図を撮りたくてパタパタ走って行列を先回りしたら、先頭の人にチラ見されてしまった。
 騒がしくしてごめんなさい。


 とりあえず神事も見れて満足したので、歩いて20分ほどの稲佐の浜に向かうことにする。
 この間来たときは博物館を優先したから行けなかったんだよね。
 ちなみにこれは、地元の酒屋さんが奉納した石の兎。結構あちこちにある。


 一本道のはずなのになぜか道を間違えたりしながら、稲佐の浜に到着。
 有名なこの岩は正式名称を弁天島という。
 今は周囲は砂浜だが、昔はここらまで海だったのかもしれない。
 なんとかきれいに取っているが、どうも海岸の浸食が激しいらしくて、左側はすぐそばまで砂保護のテトラポッドが迫ってきている。
 風情もへったくれもあったものではない。



 でも島の右側はそこそこの景観。白波立つ日本海。
 小さくてきれいな貝殻がたくさん打ち上げられているのだが、本当に華奢な貝殻ばかりで、家につくまでに絶対壊れるので拾うのを諦めた。
 とりあえずティッシュに包んで入れておけばなんとかなるフィルムケースって偉大だったな……。
 そしてツメタガイに食われたのがいやに多かったのだが、なぜだろう。


 弁天岩のお社とカラス。
 どうもお供え物目当てで居ついているらしい。
 岩に手を当ててなんとかパワーをもらおうとしている人がいたので真似してみたら、なんか来そうになったんだけど、ここでうっかり古代に飛ばされても困るのでやめておいた。

 まあそんな感じで出雲大社を堪能したので、ちょろっと軽食した後1回JR出雲市駅に出て、次はお気に入りの須佐神社に向かうことにする。
(ほんとは出雲そばが食べたかったのだが、どこも大行列していて入れなかった)
 出雲大社からのバスが13:50だが、出雲市駅に着くまで40分、そこから須佐神社まで別のバスでまた40分。
 出雲を大縦断していくことになる。
 さらに、到着後帰りのバスが出るまで1時間半も時間があるのだ。
 とりあえず、須佐神社の隣にゆかり館という温泉があるので、そこで時間をつぶすことにした。



 前回来た時は雨で人もいなくてなかなかゆかしい風情だったのだが、なんかたくさん人がいる。
 写真には写っていないが、御朱印授与の所なんて5人ぐらい待っていて、書く人は流れ作業でさばいている。
 まあ前回じっくりと楽しんだし、今回はさらっとまわって温泉を堪能した。
 あまり強い泉質ではないんだけど、お肌つるつる系であったまるし、いい温泉だった。


 そして須佐神社から帰る途中で月食も見れた。
 バスの中からちゃっと写しただけなのに、これだけ写るからやっぱりG9Xはすごい。

汐留でジャポニズムとかお台場でトヨタとか

 パナソニック汐留美術館の「ブダペスト国立工芸美術館名品展」に行ってきた。
 19世紀にヨーロッパに広まったジャポニズムと、それに影響を受けたアールヌーヴォーの工芸品(ガラスや陶磁器)を、中欧や北欧を中心に並べた物。


 大体こんな感じ。

 日本の陶磁器を再現するために技術を磨き、その技術から新しい様式を作り出していく様子を、ほぼ年代順に並べてある。
 小さい美術館なので、展示されているのは比較的小品ばかりなのだけど、その分数で攻めてきていて、トータル200点ほど。
 もちろんどれもこれも博物館に入る一級品ばかりで、かなり見応えがあった。
 入場料1000円でこれだけの物を見れるとか相当お得。

 もう大変満足したのだが、まだ時間があったので、先日母親や妹とちょっとだけ見たお台場はヴィーナスフォートのトヨタメガWEBにまた行くことにする。
 だって年末までだし、チャンスがある時に行っとかないとね。


 免許持ってないけど楽しい。



 で、何か良く分からない勢いで観覧車にも乗ってしまった。


 ヒストリカルガレージ。ここが見たかった。
 昭和を模した町並みを再現しているらしいけど、昭和ったって長いから。
 多分これは前回の東京オリンピックの前後あたりじゃないかな。


 なんか良く分からないけどかわいい。


「いつかはクラウン」って知ってる?


 良く分からないけどかっこいい。


 このワーゲンも完全に見なくなったなー。
 黄色いワーゲンを5台見ると幸運が来るって迷信、知ってる?


 そういえばダットサンって今もあるのかな?
 全然聞かないけど。



 昔のアメ車はとにかくアホみたいにでかい。
 でかすぎて縦フレームだと入りきらない。
 このでかさが豊かさの象徴だったんだよね。今じゃ想像もつかないけど。

 うん、楽しかった。
 閉館するのはヴィーナスフォートの終了に合わせての事らしいけど、また別の場所にこういうのを作ってくれないかな。

秋の日のお台場の

 妹がコンサートのついでに母親をお台場見物に連れていくというので、くっついて行ってきた。
 お台場も、展示場ぐらいしか行ったことないんだよね、そういえば。


 これがお台場ガンダムか……。
 メカのセンスがバイファムで止まってるから、こういうののかっこよさがあんまりピンとこない。


 ビルを背景に撮ろうとしたら、やばい所が光りそうになってちょっと困った。


 台場のへんのパノラマ撮影。
 初めてこの機能使った。


 錨の墓場感半端ない。


 台場とレインボーブリッジ。
 風が強くてコントラストがはっきりしているので、とても写真が撮りやすかった。

 写真を撮り損ねたが、ヴィーナスフォートの隣のヒストリカルガレージがめちゃくちゃ面白かった。もっと早く行っておくんだった。
 でもなんで昭和の町並みというと、東京オリンピック(先代)前後あたりに限定されるんだろう。昭和生まれだけどあんな町並み知らない。

動物の絵にまみれてミイラ見てきた

 府中市美術館の「動物の絵」展と、国立科学博物館の「大英博物館ミイラ展」をハシゴしてきた。


 これは円山応挙の子犬とたわむれてる感じに写真を撮れるパネル。

「動物の絵」展は、その名の通り古今東西の動物画をひたすら集めたもの。
 日本画では伊藤若冲や円山応挙、尾形光琳、狩野派といったおなじみどころが揃っているのはもちろんだが、洋画も猫の藤田嗣治がいるのはもちろん、ゴーギャンやピカソ、シャガール、ティツィアーノ、デューラーといった巨匠どころがちょいちょいぶっこまれてきてて、かなり見応えがある。
 集めただけでなく、日本と西欧での絵における動物の扱いの違いとか、セオリー通りでないちょっと変わった表現とか、ヘタウマとか、テーマに添ってきちんと分類もされている。
 動物というテーマのもとにこれだけ多彩な絵が集まるのは、多分めったにないことだし、かなり貴重な機会だと思うのだが、なぜか見ているうちに、とりあえずもう全部かわいいで良くね? となってくる。
 今は上期中なのだが、展示替えした下期も行こうと思う。

 というわけで動物を堪能した後は、上野に出てミイラを堪能する。


 ミイラ。
 会場入口に待ち合わせとおぼしき人達が大勢立ってるので嫌な予感がしたのだが、案の定めちゃくちゃ混んでた。
 あと、中国語や韓国語を話す人がやたらいたのだが、なんだろう?

 大英博物館が所蔵する6体のミイラと棺の実物を展示しながら、CTスキャンした内部を映像で見せ、さらに同時代の生活や信仰にまつわる発掘物もちりばめるという内容なのだが……あえて厳しく言うと、19世紀頃にヨーロッパやアメリカで流行っていたミイラ解体ショーのCTスキャン版でしかないな、というのが感想。
 折角ミイラの内部構造という貴重な物を見せるのに、つけられている解説が、良くあるそのへんのエジプトの歴史辞典レベルでしかない。
 古代エジプト関連の資料は今日びそこらじゅうにあるし、ミイラの展示だって数年に一度はされている。現に今年の夏にも(コロナで中断してしまったが)渋谷Bukamuraでかなり規模の大きなミイラと古代エジプト展が開催されていた。
 そういう、誰でも知ってるし目新しくない物にあえて挑むのだから、もっと国立科学博物館ならではの深い展示を見せて欲しかった。

カラスなぜ鳴くの

 いやに近くでカラスが鳴いていると思ったら、窓のすぐそばの電柱にとまっていた。


 ハシボソかな?
 珍しいな、どしたの?


 しきりにガアガア鳴きながらきょときょとしている。
 換羽中なのか羽がぼろっちい。でも脇毛はもふもふ。

 巣立ちヒナなのかと思ってしばらく見ていたが、親らしき鳥が現れる気配もなく、1時間ぐらいしたらいなくなっていた。
 その後ちょっと遠くから引き続きガアガア聞こえてきたから、しばらくこのへんをうろうろしていたらしい。
 なんだったんだろう?

ソウルランド再び

 ショーがフィナーレバージョンになったというので、もう1度油壺マリンパークへ行ってきた。


 どうも、また来ました。

 駅からバスに乗る時はほとんど人が居なくて、こりゃ平日に来て正解と思ったのだが、マリンパークの3つぐらい手前の停留所からどどっと人が乗り込んできて満員になってしまった。
 何なの?! 皆さんどういうルートでいらしてるの?!


 とりあえず今日は何でも撮ろう。
 入口の巨大サメのあごの骨。



 前回、GX9だと明るさの関係で結構ブレたので、今回はクイーン・エリザベスを撮ったα6000にシグマのF値1.4の単焦点レンズを買ってつけてみた。
 これはさすがの性能。ただズームできないから人力ズーム(人が寄ったり離れたりする)しなきゃならないのが、ちょっと混んでる場所では厳しいけど。
 あとは撮影者の腕だな……。
 それから、広角はGX9にかなわないから、広い範囲を撮りたい時は結局GX9に頼る事になる。なるほどお父さん達が昔何本もレンズを持って歩いてたのは、こういう事だったのか。


 セミエビとヤドカリ。どっちも丸っこくてかわいい。


 と思ったけど上を見たらいっぱいひっついていて恐かった。


 平日の14時過ぎでこんな感じ。
 これは土日に来たら見るどころじゃないなきっと。
 一応、コロナ対策で入場者の上限を2500人までにはしているらしいけど。



 大回遊水槽から、サメの姿がずいぶん減っているのに気付いた(なおこれはノコギリエイ)。
 スタッフの人の話では、閉館を前にすでに生き物を別の場所に移し始めているらしい。
 そういえば、いつでも必ず展示されていたタカアシガニもいなくなっていたな……閉館が実感されてきた。


 そして始まる大回遊水槽の餌やりタイム。
 昔はダイビングスーツのスタッフが水槽に潜って直接手からやっていたんだけど、今回見たのは上からアジの切り身が落ちてくるだけだった。
 解説のお兄さんはサメ用の食事と言うのだが、サメが来る前に小魚が全部食い散らかしそうな勢い。


 と思っていたらサメとノコギリエイ登場。
 解説のお兄さんが「ノコギリエイはノコギリを振り回して獲物に当てて、気絶させる猟をします」と言った瞬間、ノコギリエイがノコギリでサメをぱーんとはたいて追い払い、エサを独り占めしていて、なるほどこの水槽の頂点はお前かと思った。


 さて餌付けが終わったのでまた一般水槽に戻ろう。
 すっくと岩に立っているのは、サラサゴンベという愛らしいのかむさくるしいのか分からない名前の魚。かわいい。


 チンアナゴ先生。
 単焦点だと1ヶ所にしか合焦しないので、他がみんなぼけてしまう。
 なるほど、良く宣伝文句に書いてある「美しいボケ」というのはこれか。


 なんなんだろうこの組み合わせ……。


 イワトビペンギンの背中。


 鳥飼い(ただしインコとオウムは除く)ならわかる、換羽で元気がなさそうなペンギン。


 見ているうちに、今度はアシカの餌やりタイムが近づいてきた。
 アシカプールに行ってみると、まだ10分ぐらいあるのにもう正座待機していて笑った。
 ここも前はオスメス合わせて3頭のアシカがいたが、もう今はオスしかいない。


 さすがに暑いらしくてたまに水に潜って涼を取っては、また正座待機に戻る。


 エサやりのお姉さんが来た!


 投げられる魚をわんこそば状態でつるつる飲み込んでいく。
 すごい速い。解説しながら次々と魚を投げるお姉さん大変そう。


 あ、落とした。
 落としたのは食べたくないようで(というか、地面に落とした物を拾うのが苦手らしい)、お姉さんからのエサが終了してから渋々拾おうとしたのだが、そこに横取りを狙ったトンビがいきなり急降下してきたのでびっくりしてプールに逃げ込んでしまった。


 こちらはペンギンの餌やりタイム。
 ペンギンの帽子のお兄さんに抱っこされてエサをもらうペンギン。


 よく見ると、退化しきってるけど、翼に風切羽みたいなのがちゃんとある。


 ペンギンも後頭部を掻かれると嬉しいのか。
 鳥共通の気持ちいいポイントなのかな?


「ペンギンはお腹いっぱいになるとさっさと行ってしまいます」とお兄さんが言っていたとおり、満足したら勝手にお兄さんの膝から降りて去っていった。
 そしてこの後はお兄さんがどんなにエサで誘っても誰も来なかったので、餌やりタイムはお開きになった。


 お開きになった後、さらに手近のペンギンをつかまえてエサをやっていたお兄さん。
 ペンギンも甘えてお兄さんの服をちょいちょい甘噛みしていた。そこまで馴れてるなら餌やりに協力してあげなよ。


 そしていよいよショータイム。
 15:30なのにほぼ満席。



 メインプログラムは前回と変わらないつば九ペンギン武将。



 上:GX9。
 下:α6000+単焦点レンズ
 しかし、ズームができないのでどうしてもGX9を使ってしまい、結局またブレ写真を量産することになる。
 最後なのに……。



 また水戸黄門やってた。


 これ、左側でもう1頭が同じ事しているんだけど、プールに戻るのが下手で、じたばたしながら後ずさった挙げ句、もんどりを打って水に落ちていたのが面白かった。


 パス。


 通常プログラムが終わったところで、フィナーレプログラム。
 ペンギン武将とお姉さんがマリンパークの歴史を語る。


 旗を持って登場したアシカが……。


 秋のプログラムでやる予定で練習していたという技の中からひとつを披露。
 イルカみたいに水中からジャンプしてポールを飛び越えるという技。なにこれすごい、超見たかった。
 というか、本当にマリンパーク側には突然の閉館決定だったんだなあ……スタッフさんたちどれだけ無念だろう。


 このイルカたちは実に芸歴40年。日本でも二番目と三番目の飼育歴を誇るイルカだった。
 ということは、何度も彼らの芸を見ていたわけか……全然分かってなかったけど。
 閉館後は一体どこに行くんだろう。


 最後に全員揃ってさよなら。


 仰向けになってパタパタひれを振ってご挨拶するアシカ。かわいい。
 かわいいけど、なぜかちょっと涙が出てきた。
 お前も達者でな。

 さて、最大のイベントは終わったし、この後はつらつらと写真を撮りながら見ていこう。



 前の時は床をもぞもぞ歩いてたホウボウは、水槽の中を飛ぶみたいに舞っていた。
 これもこれできれい。



 大回遊水槽ので群れをなす魚とサメ。


 飼育49年目というシロチョウザメ。
 残念ながら50年目はここでは迎えられない。


 フクロウ。
 そんなにくっついて暑くないのかな……。


 かわうその森。ここも潰されるんだろうか?
 潰されないにしても、間近で工事が始まったら影響を受けないわけにはいかないだろうし。


 かわうその森の中にある水田。
 どうやら閉館までに収穫はできそうで良かった。


 水道の蛇口がカワセミだった。
 なにこれどこで手に入るの。


 そろそろ終了時間なので、奥に引っ込んだペンギンたち。


 あれほど人がいた館内も、そろそろ閑散としてきた。


 最後に建物の外観。
 記憶にある一番最初のマリンパークは、この建物だけで後は全部芝生の広場だった。

 さて、名残惜しいけど帰ろうか。
 今度こそさようなら。

三菱財閥の本気見てきた

 三菱一号館美術館の「三菱の至宝展」を見てきた。
 三菱財閥の初代から4代目までが収集した古物や美術品、書物のうち、国宝12点、重要文化財31点を含む一部を展示しているもの。
 一時期大ブームになった曜変天目茶碗もここの収蔵で、当然ながら今回出ている。
 実は曜変天目にはあまり興味がないんだけれど、なんだかものすごいらしいので、妹を誘って行ってみることにした次第。

 確かにものすごかった。


 例によって展示品は撮影禁止なので、休憩コーナーにあったフラッシュ撮影すると曜変天目が写るパネル。
 実際の曜変天目だが、照明が明るすぎて窯変が絵の具みたいになってしまっていていまいち感動がなかった。
 本来は昼間の光の下とかで見ていたものだろうし、そのぐらいの明るさで見せた方が、昔の人が魅了された輝きが味わえただろうと思う。

 後は、日本で最も古い徒然草の写本とか、マリー・アントワネットが持っていたと伝えられるイエズス会書簡集とか、東方見聞録の初期の版とか、なんかもう、価値のつけようがない資料がこれでもかと並んでいる。
 当時の三菱のトップたちは、持っているとステータスになる美術品、工芸品より、学術貢献、社会貢献の視点から収集していたそうで、本気出した金持ちすごい、というしかない。

仏像とイスラムのお宝見てきた

 東京国立博物館でいろいろ企画展に行ってきた。


 まずは平成館の「聖徳太子と法隆寺」展。

 元々東博には、明治に法隆寺から皇室に献納された大規模なコレクションがあり、いろいろと移動とか作業の制限が厳しいこの時期でも、法隆寺ネタなら大規模展をやりやすいという事情がある。
 実際、半分程度は東博の収蔵品が展示されていた。
 仏像まわりは法隆寺から来た物で、おととし行った時に見た物も結構あったはずなのだが、ほとんど覚えていなかった。
 まあ、ここは新鮮な気持ちで見られて得したと思っておこう、うん。


 次に行ったのが「イスラーム王朝とムスリムの世界」。
 マレーシア・イスラーム博物館の収蔵品を展示しているらしい。
 聖徳太子と違って展示室2室程度の小さなもので、実はやっているのを知らなかったのだが、むしろ宝物展という感じでなかなか見応えがあった。
 なおこの展示は撮影可能。



 いろいろあったけど気付いたらアクセサリーばかり撮ってた。
 これ全部本物のダイヤモンドとかルビーとかサファイアとかなんですよね……。


 当時の風俗を分かりやすく示すためか、こういう絵もいくつか展示してあった。
 これは特に気に入ったもの。オーストリアのルートヴィヒ・ドイッチュという人の「祈り」。


 これも気に入った奴。
 ポーランドのスタニスワフ・フレボフスキが描いた「モスク入口の貧者」。

 最後に「国宝 聖林寺十一面観音─三輪山信仰のみほとけ」を見た。
 三輪山の大神神社は今でこそ神社オンリーだが、昔は大神寺というお寺も同居しており、そこに奈良時代から祀られていたのがこの十一面観音。
 明治の廃仏毀釈で寺が廃された時、聖林寺という別の寺に移された十一面観音や、他の仏像を今回展示しますという企画。


 これは撮影可能なレプリカ。
 本体はもちろん撮影できない。

 イスラムのやつよりさらに小さい、1室のみでの展示だったが、なぜか別料金で1800円取られる。
 確かに十一面観音は素晴らしかったし、その他の仏像とかも良かったのだが、平成館を全部使ってた聖徳太子展が2100円、事実上宝物展状態だったイスラーム展に至っては、企画展のついでに無料で自由に見れるのを考えると、なんだか釈然としなかった。

○おまけ

 聖徳太子が飼っていた犬「雪丸」をマスコット化したものらしい。
 犬飼ってたのか……。

箱根でフジタと鳥と噴気孔

 さて、箱根にわざわざ泊まって何をしたかったかというと、ポーラ美術館の藤田嗣治展が見たかったのだ。
 ついでにいつものガラスの森美術館にも寄ろうかな。
 コロナで海外から展示品が来ないから、あまりぱっとしない感じだろうけど。

 今回の展示会は「フジタ──色彩への旅」という副題がついていて、藤田の世界各地での生活と、そこで描いた絵を展示してある。
 当然ながら戦争画はないけどね。
 まあこの人は、場所によって全然違う絵を描くんだなという感じで、面白かった。


 どこの漫画家の作品かと思うが、これも藤田嗣治。
 今回は一部、撮影可の展示があった。
 こういった小品の他に、ポーラ美術館が積極的に収集している「小さな職人たち」という、様々な職人の仕事を子供の姿で描いているシリーズ。


 小鳥屋さん。


「コンシェルジュ」とのことなんだけど、隣にトイレが描いてあるので、ヨーロッパに良くいるトイレおばさん(利用者からチップを取って公衆トイレの管理をしている人)の事だろうか?


 職人……?


 この猫は絶対抱かれるのを嫌がっている。

 あと、例によって美術館の林をひとしきり散策してきた。
 尾根沿いの広葉樹林ではハルゼミとなんか鳥が元気よく鳴きまくっているのに、沢沿いの針葉樹林だと一気に鳥もハルゼミもなくなって、代わりにカナカナゼミが大合唱してるのが面白かった。
 ちょっと位置が違うだけなのに、ずいぶん違ってくるんだな。というかカナカナゼミの大合唱って生まれて初めて聞いた気がする。
 あれって普通1匹とか2匹とかで哀愁漂わせて鳴くセミだよね?

 次はガラスの森美術館。
 カモたちは今年も元気かな?


 いない……。


 いた!
 でもこの2羽だけだった。今年は子育てしてないのかな?


 古代の香水瓶。ちょっと欲しい。


 金化ガラスを撮ろうと頑張って失敗した。
 青っぽい部分が全部金化して虹色に輝いている。


 これ初めて見たな。
 トリックグラスといういたずら向けのグラスで、中に飲み物を入れると……。


 こうなるらしい。
 やられた奴災難だな。


 お気に入りの壺も展示されてた。
 デザイン、色合い全部が気に入っているだが、特に表面の赤い模様が全部描きこんである鳥なのがいい。


 きれい。


 このその辺のガラス細工っぽいかわいさのある白鳥、昔見た記憶があるぞ。

 数点初めて見る物はあったが、やっぱり大部分は前に見たことがある品だった。
 なのであまり時間もかからず終わってしまい、しょうがないので買い物と庭の散策をする(またか)。


 もう1羽カモ発見。
 暑いらしくて木陰に座り込んでいる。


 近づくとハアハア言っている。そんなに暑ければ水に入れば良いのに……。


 一方こちらは元気いっぱいにデーデーポポーデーデーポポーさえずりながら、カモのエサ入れを漁るキジバト。
 鳥によっても体感温度が違うのだろうか?


 大涌谷はどうなのかと見てみたら、すっかり大人しくなってた。

 そろそろお昼を過ぎたし、この後は強羅公園でサンドイッチでも食べて帰ろうかと思っていたのだが、なんというか、こう、何となくアクション成分が足りない。
 そこで強羅公園をやめて、お昼はその辺で済ませ大涌谷に行くことにした。
 強羅からケーブルカーとロープウェーで30分ぐらいなので、それほどかからず行って帰ってこれるはず。

 ……ケーブルカーが昼前に故障で運休してしまい、代行バスになったが、それ以外は全く問題なく大涌谷に到着した。


 うん、やっぱりコロナ前に比べると格段に大人しくなってるな。
 まだ上の噴気孔のあたりは立ち入り禁止だけど。というかもう永久に立ち入り禁止のままになるんじゃないだろうか。


 下の方も一見荒ぶっているけど、格段にガスが少ないし。

 しばらく噴気孔を堪能してアクション成分を補給したので満足して、いつの間にかきれいにリニューアルしていた早雲山駅で足湯を経由したりしながら帰ってきた。

熱海で動物画見てきた

 7/17、18と、熱海と箱根で美術館巡りをしてきたため、後追いでのアップとなります。

 熱海のMOA美術館でやっている竹内栖鳳展を見に行ってきた。
 土石流災害の現場に割と近くて、実際災害時は救援車両の待機場所になり休館したりもしていたため、迷ったのだが、期間が21日までなので思いきって行くことにした。
「班猫」を始めとする動物画が最近注目されてきているので、そのうちあちこちで見られるようになるのかもしれないけど。


 良くある構図。
 山の急斜面にあるので、入口を入ってから展示室にたどりつくまでに、やたら長いエスカレーターを5本以上上る必要がある。


 が、その分眺めは素晴らしい。


 名物らしい天井の映像。

 結論から言うと、しょぼかった。
 大作も数点あるのだが、なんというか、あれだけ時間かけてエスカレーター上ってきてこれで終わり? という気分になる。
 というか、MOA美術館自体が、建物が壮大な割に展示室の規模が小さすぎるのだな。
 実業家ではなく新興宗教が運営している私設美術館としては結構頑張っているほうなのだけど、上野あたりの美術館や博物館を見慣れているので、どうしても比較してしまうのはあると思う。

 で、MOA美術館が意外と早く終わってしまったので、近くにある来宮神社に行くことにした。
 最近こちらももらい事故的に有名になっていたようだけど、近いと言ってもMOA美術館から歩いて40分ほどかかるので、一旦熱海駅に戻ってバスを使う。


 街中に突然現れる緑深い一角が来宮神社。
 樹齢2000年を越える大楠を中心にした神社。
 規模は小さいが、熱海の神社の総領的な立場でもあるらしい。

 道路に囲まれているのに、一歩入ると風が通って涼しくていい気持ち。
 木にちなんだ神社というのもうなずける。

 来宮神社からまた熱海駅に戻ってお昼を食べ、さらに伊豆山神社にも行こうとしたのだが、こちらは土砂崩れで道路が完全に通行止めとのことで、あきらめた。
 まだ14時だったのだが、他に予定もないので、宿泊地の箱根に足を向ける事にした。


 熱海から箱根湯本まで、新幹線を使わなくても1時間程度。
 ホテルへチェックインを済ませても15時。本来ならまだまだ遊べる時間帯のはずなのだが、箱根も蔓延防止なんちゃらで、どこの施設も店も17時か18時までしかやっていない。
 結局湯本の商店街を冷やかし、甘いものを食べてあたりを散歩するだけで終わってしまった。
 これは早川にあった小さな小さな滝。


 カワウ。
 カメラを構えると潜るので、どうやら警戒していたらしい。