殻付生牡蠣を買って剥いたら、中から1センチぐらいのカニが出てきた。

アサリの中とかにもたまに入っている奴。
オオシロピンノと言うらしい。なんか芸人みたいな名前。
最初生ゴミ入れに捨てたのだが、なんだかもぞもぞ一生懸命動いているので、かわいそうになってその辺のプラ容器に塩水を張って入れてみた。
おどかすとはさみを振り上げていっちょまえに脅してくるし、鰹節の欠片を入れておいたらちぎって持っていたのでやる気はあるみたいだが、この季節だし多分すぐ死んじゃうんじゃないかな。

成田山、正確には成田山新勝寺と言い、真言宗の大本山。
1080周年て妙に半端な気がするけど、何か由来でもあるのだろうか。
そういえば、去年ゴローさんが近くのそば屋で年越しそば食ってましたね。

三重塔の隣には臨時の御守受場が設置されていて、すでに初詣に向けての臨戦態勢。
そういえば、境内の隅っこの方に、「列最後尾」とか「ここからは入れません」とか「○○はこちら」とか多種多様な看板が100枚ぐらいそっと置いてあった。

そして成田空港が近いので、ひっきりなしに航空機がゴーゴー音を立てて近くを通過していく。
この大伽藍にふさわしい静寂は失われて久しいのだな。

なにしろ1000年以上歴史がある上に常に建物のアップデートが行われているらしくて、境内の中は近づくことすらできない古い木造建築と、コンクリートの最新建築が境内内に普通に同居している。
これは1861年製の額堂。

これは1984年製の平和大塔。
この時はまだバブル前だったはずだが……。


成田山は境内に池や公園もある。
梅やシャクナゲなど、いろいろな花木が植えてあって四季折々に楽しめそう。
カルガモも泳いでた。
次に、千葉駅から歩いて20分ぐらいのところにある千葉神社に行ってみた。

……この門構えにちょっと不安になったが、実はここは創建から1000年以上、もともとは豪族千葉氏に由来し、14社もの末社を持つかなり由緒ある神社らしい。
源頼朝の保護下にもあったとか。

境内。
天神様もあって、受験とおぼしき女の子がお参りしていた。

一部の皆さんが色めき立ちそうなご紋。
ここに祀られているのは北辰妙見尊星王という星の神様で、災いを四方八方から防ぐご利益があるらしい。
ということは、帰りに階段から落ちて足を捻挫したのは、何か粗相があったのだろうか。
突然だが、宮島に遊びに来た。

内陸にあったので厚木基地だと思って写真に撮ったのだが、Googleマップと比べてみたら全然滑走路のレイアウトが違っていた。
どこを撮ったんだろう。

宮島は確か東日本大震災の年に岩国のついでに来ている。
あの時も干潮だったが、今回も干潮だった。
まあいいんだけどさ。
頑張って朝4時半起きで早い飛行機に乗ったのに、空港からのバスを間違えたり、電車を間違えたりして、結局宮島についた時は13時を過ぎていた。
とりあえず穴子飯と焼きガキで腹ごしらえをしてから厳島神社に向かう。

そして今回も野良鹿。
注意書きの看板には、餌をあげたり近づいたりなでたりしないでくださいと書かれてあるんだけど、ほんとどこにでもいるしほんとに人間を避けないので、餌付けはともかく近寄らなかったりなでなかったりするのはまず不可能。

とりあえず干潟に降りて鳥居をくぐってみる。
前もやったような気がするなこれ。

そしてふと下を見ると、潮だまりにはヤドカリがうじゃうじゃいた。
思わずちょっかいを出して遊んでしまった。

今回はお社の中にもちゃんと入った。
これは社の隣の五重塔。緑と青空との対比がきれいなので撮ってみた。

能殿。
上から変な赤い棒が出ているのは、夕方からゆずのライブがあるとかでいろいろと付け足されているため。

で、お社の隣には不動明王や弁財天やらのお堂がある。
何というわかりやすい神仏混交。

ロープウェー乗り場へ行く途中に見かけた鹿の尻。
ちなみにロープウェーはまたも行列していたのであきらめた。
これ本気で乗ろうとするなら朝いちとかでないと駄目だな。

あきらめて降りてくる途中の景色。
確かホテルの庭だったと思う。



まだ少し時間に余裕があったので水族館にでも行こうかと思っていたら、ちょっと高いところに割と大きめな山門があるのを見つけたのでそっちに変更。
真言宗の大本山で大聖院というお寺だったらしいのだが、阿形の隣に妙な前衛彫刻があったり、至る所に観音様とかお地蔵様とかが土地を埋め尽くす勢いで置いてあるのだが、おかんが買ってきて玄関に置きまくる旅の記念品のごとくまるで形式が統一されてなかったりとか、マニ車があったりとか、なんだか不条理の世界を見せられてる気になってくる。

そんなわけで若干困惑しながら戻ってきたのだが、歩いているとよく見かけるのが、この空き缶を加工して作った風車。
静かな通りでかすかにカラカラ音を立てながら回っている姿はなかなか風情がある。

鳥居まで戻ってきたら、いつの間にか潮が満ちてきていた。
そうそう、これが見たかったんだよ。

少し前まで乾いていた砂浜にひたひたと迫る海。
みんな岸壁からこの様子を眺めている。
確かに、ずっと見ていたい神秘的なものがある。

日が沈む頃、フェリーに乗って島を離れた。
こうやって見てみると、黒っぽい樹木の中での赤い鳥居の目立ち方半端ないな。
……次こそはロープウェーに乗りたい。

そしてフェリー乗り場で餌待機していたアオサギ。
お前、海にもいるのか……。
○おまけ
つい買ってしまった。
だってかっこ良くない?
東京駅の東京ステーションギャラリーでやっている横山崋山展に行ってきた。
昨日、花火大会の中止にふてくされながらテレ東の「美の巨人たち」をつけたらやっていたのが横山崋山だった。
これがかなり面白かったので、行ってみることにした次第。
時間がたつと伊藤若冲みたいに人気爆発でうっかり行けなくなる可能性もありそうだし。

東京ステーションギャラリーは初めて行ったけど、あちこちにこうやって初代東京駅の遺構が見えて面白い。
美術館ではないのでたいしたことはないだろうと思っていたが、なかなかのボリュームでかなり見応えがあった。
山水などのセオリー通りの画も技巧がものすごいのだが、モデルに対する視線の優しさが感じられる人物画が、見ていて微笑まずにいられない。
でも絵はがきで売ってた文鳥の絵が展示されていなかったのがちょっぴり不満。
家族で 土浦花火競技会(途中で中止)に来ているため、明日アップします。
というわけで、途中で中止になった土浦花火競技会。
ニュースでは、花火の一部が見物客の中に飛び込んで炸裂したということだが、現場では最後までそれがアナウンスされることはなく、「安全確認」のまま1時間待たされた挙げ句、最後は市長の「強風のため中止といたします」の一言で終わってしまっていた。
実際には事故だったというのを知るのは、ホテルに帰ってからのことである。
70万人客を呼び込んでおきながら、説明責任を果たしていないにも程がある。

開始前の残照。
今回は三脚を持ち込んで、本格的な花火の撮影にトライしようとしていた。
使用機種はRX100V。コンデジではあるがかなり自由な設定が可能なので、今回使ってみることにした。

しかし、やってみるとかなり難しい。
風が強いので、シャッタースピードを遅くするとこんな風に流れてしまう。


あと、意外な盲点として(盲点でもないが)光の明滅が激しいのでオートフォーカスが迷ってピンボケになるというのがあった。
つまりコンデジでは無理ということか……。

こんな感じでいろいろと試行錯誤しながら撮り続けていたのだが……。
開始30分後ぐらいに、5号玉が1個いやに低く炸裂したと思ったら突然打ち上げが止まり、「安全確認をいたします」という放送が入った。
それから数十分おきに「ただいま安全確認をしております」と放送されるだけの時間が続き、仕掛け花火の櫓を係員が点検したりしていたが、何が起こっているのかは全く説明がないまま1時間。ようやく「皆様にお知らせいたします」と始まったのでやっと続きをやるかと思ったら、強風のためこのまま中止しますとのアナウンス。
その後市長が形だけ謝ったものの、とうとう詳細な説明はないまま、なんとも消化不良で帰宅となった。
実際の顛末はニュースで報道されているとおりのようだが、現場では見物客は最後まで何も知らされることはなかったし、中止も天候のため一点張りだった。
恐らく、天候以外の原因にすると、桟敷席の返金が発生するためにそう言い張っているのだろうが、実際の花火を見ている限りでは、上空での花火の開きはきれいな円だったし、燃えかすが落ちて当たるならともかく、発火前の玉が風に長されて観客エリアに飛び込むほどの強風だったようには見えない。
そもそも、花火の玉が観客の中に飛び込んで炸裂したのなら、異様に低い高さで破裂していた5号玉の件を考えると、実際には風は関係なく、打ち上げ設備か設営の不備だと思う。
もともとこの花火大会は、海軍霞ヶ浦航空隊の隊員の慰霊のために、地元の寺の住職が自費で開催していたのを、土浦市と商工会が引き取り、競技会として整備したのだという。
そういう由来を忘れて、土浦市が返金惜しさに実際の原因を隠すようなまねをするなら、正直、今後開催する資格はないと思うのだが、さあどうだろうか。
お彼岸の墓参りのついでに足を伸ばして(というか帰り道の途中で)鎌倉に行ってきた。
十数年ぶり。
観光客でごったがえすようになってからめっきり足が遠のいていたけど、今は何もない時期なのでそれほど混んでいないのではないか。

八幡様こと鶴岡八幡宮。
暑さ寒さも彼岸までと言うけど、日差しは強いしむしむしするしですでにこの時点で熱中症寸前。

階段を上る時にいい日陰になってた大いちょうも今はなくなってるし。
でも赤いお社も池のほとりの藤棚も記憶にあるとおり。
変わっていないようで変わっている、変わっているようで変わっていないというのはこういうことを言うんだろうか。

次は鎌倉宮は行こうと歩いていたら、間違えて荏柄天神に着いてしまった。
とりあえずお参りしていこう。

太宰府天満宮、京都の北野天満宮と並んで三天神と言われるそうだが、鎌倉らしくこぢんまりとして質素。
後ろと右側に山を背負う配置は太宰府と同じ。

ここにも大いちょう。ちなみにメスの木のようであたり一面銀杏臭い。
緑とほのかな黄色と青空のコントラストがきれいだが、この時撮影者は蚊に刺されまくっている。

ようやく鎌倉宮についた。
後醍醐天皇の皇子の護良親王が祭神なんだって。確かに殺されるまで幽閉されていた土牢の前の門には菊のご紋がついている。
ここで暑さに我慢できなくなったので、バスに乗って八幡宮まで引き返し、あとは駅まで店を冷やかしながら戻ってきた。
冷やかすつもりがいつの間にか古い皿とか買っちゃって散財していたのはここだけの話。
○おまけ
その散財の原因。


釉薬の青がきれいな上に銀化ぎらぎらになってる十六世紀のイランの器。
完全な物だったらもちろん手が出る値段ではないが、破片で出土したのをつなぎ合わせた品なので、比較的安かった。
ちゃんとした古美術店で買ったので大丈夫だと思うけど、店員の兄ちゃんがあんまり詳しくなさそうだったのが微妙に不安。
思いついて諏訪大社に行ってきた。
諏訪大社は「上社前宮」「上社本宮」「下社春宮」「下社秋宮」4社に分かれており、それぞれの間にはかなり距離がある。どう行こうか頭を悩ませているうちに温泉も堪能したくなってきたので、金曜日の夜から泊まることにした。
特急あずさが通勤電車のラッシュに巻き込まれて遅れるという意味不明の事態になってホテルの門限に遅れそうになったり、上諏訪駅で不審物騒ぎが起きてホームが一部封鎖されてたり、いろいろあったがとりあえず上諏訪温泉で1泊。
で、翌日は4社を回っていくのだが、天気は結構な本降り。
まずは上諏訪の隣の茅野駅から30分ほど歩いて「上社前宮」「上社本宮」に行く予定だったのだが、雨の中30分も歩く気力は無いので、ここは効率を金で買うことにした。すなわちタクシー。

まずは上社前宮。
この鳥居からさらに階段と坂道で上に上がる。
タクシーの運ちゃんには「車で上まで行けますよ」と言われたが、さすがにそれはお参りとしてどうなのかと思ったのでちゃんと登ることにした。
ちなみにこのあたりに、店などは全くない。本当に山林と一般家庭と道路の間にひっそりと建っているお社。

途中にコスモスの群生。写真には写ってないが、右側には高さ30センチぐらいの小さなお社が石の上にちょこんと置かれていた。
諏訪はさすが古い信仰を持つ土地なだけあって、そういうミニ神様があちこちにいる。

これが前宮。
あとの3社とここだけ構造が違うので、元々は別の神社だったんじゃないかなあという気もしないでもない。
ところでおわかりいただけるだろうか。写り込んでいる雨の勢いが。

次に、前宮から1キロほど離れた所にある上社本宮。
ここはかなり開けていて、小規模だが門前街みたいなものもある。


境内で丁度相撲神事をやっていた。調べてみたら十五夜相撲神事という本宮独特の行事らしい。
実際に相撲を取るわけではなく、力士が取り組みを模した舞を舞うんだとのこと。
ずっと見ていたかったのだが、着々と上がるタクシーメーターが気になるのでほどほどで切り上げざるを得なかった。
次は茅野駅から電車で下諏訪駅に行き、そこから歩いて下社の春宮と秋宮を回る。
春宮、秋宮両方ともそれぞれ駅から15分ぐらいだが、方向が正反対なので両方一気に行こうとするとやっぱりトータル2時間ぐらいかかる。
だいぶ雨は小降りになってきているし、急ぐ旅でもないし、まあいいか……。

春宮。
ちなみに、上だの下だの前だの本だの春だの秋だのついているが、諏訪大社の4宮は全て同格になる。
なのでぶっちゃけどこから行っても構わない。

拝殿。
すぐ前に神楽殿があるので、全体を入れようとすると斜めからしか撮れない。

春宮のすぐ下を流れる川の中州にある浮島神社。
小さいけど趣がある。

浮島神社から少し歩くと、稲穂に囲まれた万治の石仏に至る。
自然石に体を浮き彫りにし、別の石で頭をくっつけた実に素朴な石仏だが、何とも言えない味がある。
岡本太郎が大好きだったらしい。さもありなん。
そしてここから旧中山道を歩いて秋宮へ。
途中、お寺を見つけた。

地図を見ると慈雲寺とある。禅寺らしい。
すごいでっかい松があるらしい。
ちょっと寄ってみよう。


この天気のせいか、そもそも観光客があまり訪れることがない寺なのか、境内には誰もいない(と思ったら後でミラーレス一眼構えたカメラ女子に出くわした)。

厳かなだけでなくてこんなかわいいポイントもちゃんと備えている。
そしてこの後、写真を取り忘れたが伏見屋邸という江戸から明治にかけての豪商の家を無料休憩所として公開していたのでちょっと覗いたら、雨で訪れる人もなく暇をもてあましていたらしい説明員のおじさんたちにお茶を出されて1時間ぐらい話し込んでしまったり、皇女和宮が降嫁の時に泊まった本陣にぶらっと立ち寄ったりしながら、秋宮についた。

途中、ムラサキシキブがきれいなグラデーションで色づいていた。

本陣。あまり手入れが良くなくて壁紙がはがれていたりする。
当時はそれなりに豪華だったのだろうが、まあ御所からいきなりこんな所に泊まらされたりしたら、そりゃ気分も沈むよなとは思わないでもない。

でも庭は良かった。
あとこの窓ガラス、今はもう作れない古いガラス。

そしてやっとたどりついた秋宮。
写真は神楽殿で、遙拝所はこの奥にあるのだが、見ての通り立派なので間違えてこっちに参拝する人が続出している。

これが遙拝所。
基本の作りは春宮と同じだが、春宮より大きい。
そういえばあの有名な御柱を1本も写真に撮っていない事に気づいた。
これで4社をコンプリートしたわけだが、朝9時40分ごろ茅野駅を出発して、この時点でまだ15時前。
よし温泉に入ろう。

……の前に、秋宮のすぐ近くにある青塚古墳に行ってみた。
生古墳見たことなかったので。
諏訪地方唯一の前方後円墳ということだが、誰が埋葬されているのかは不明。ネットでは石室が露出しているとのことだったが、上に登っても気付かなかったので、埋め戻されでもしたのだろうか。
この後、青塚古墳の近くにある児湯という温泉銭湯に入って帰ってきた。
天気は悪かったが、逆にタクシーを使ったためか意外と4社を短時間で回れたので、その分余裕ができていろいろ寄り道できたのが楽しかった。
伏見屋邸は3月3日に華やかにつるし雛をし、来客には野沢菜をふるまってくれるらしいので、是非行ってみて。
○おまけ

諏訪大社で3000円寄進をするともらえる帽子とお守り。
帽子なんて珍しいと思ってもらってきたのだが、良く考えたらこれおっさんが良くかぶってるやつだ……。
○おまけ2

上諏訪駅で電車待ちをしている間やった「JR東日本鉄道コレクション」。
ミニジオラマで、横須賀線と護衛艦のやつがあったのでほしくて3回ほどやったのだが、3回しかやってないのにすでにかぶっているのはどうすればいいのか。
御殿場は台風の影響で朝から風が強く、時々にわか雨も降ってくる。
普段は帰りがけに箱根に寄るのだが、こんな天気だし大人しく帰ろうと思って御殿場駅まで行ったところ、強風の影響で電車が徐行運転をしているため、御殿場線が遅れに遅れているらしい。
いつ来るか分からない電車を待つ上に乗ってからもノロノロ運転を我慢する苦行について検討した結果、箱根回りで帰る事に決定した。

標高が高い乙女峠はさすがにガスと雨がすごかったが、ガラスの森あたりになると、風は強いが雨は時々思い出したように降る程度になる。
そしてまた寄ってしまった。
今回の企画展示はあまりぱっとしないので、それほど見たいとも思わないのだが、ショップに何か新作が出てたりしないかなとちょっと思ったのだ。


強風の中昼寝を試みるカモ。
ちょっとうとうとすると風に煽られてあらぬ方向に流れていってしまうので、寝るポーズのまませっせと足で水を掻いている。
そこまで頑張らなくても普通に陸で寝ればいいのに。

今回は19世紀のベネツィアのガラス工房の名門、バロヴィエール家の作品展。
これは極細の脚でゆらゆらと揺れる「風にそよぐガラス」。
実用どころか埃を払うことすらままならない物にどういう存在意義があるのか分からないが、多分技術力の高さを示したかったのだろう。

インスタ蠅に人気のクリスタルのススキ。
とにかくここはインスタ蠅、特に台湾だか中国だかから着飾って飛来しているのが多い。
普通の記念写真ならさっと1枚撮れば終わるが、インスタ蠅はいちいちポーズだアングルだ表情だとこだわって長時間占有するのが困る。

その後、バスで強羅駅についたあたりから、それまで降ったりやんだりだった雨が本格的に降り出した。
しかも豪雨。
幸い、すぐに箱根登山鉄道に乗れたので被害は被らなかったが、駅でドアを開けると車両の真ん中ぐらいまで風雨が吹き込んでくる勢いだった。
でも、箱根湯本から小田原に向かうにつれて雨がぴたりとやみ、何事もなかったかのような青空が広がったので、それはそれでびっくりした。
*虫の写真が多数出ます。苦手な人は気をつけてください。
上野の国立科学博物館でやっている「昆虫展」を見てきた。
もちろん台風が来ているがとりあえず電車は平常通り動いているし、もし止まって帰れなくなっても明日は日曜なので問題ない。
そして恐らく人がいなくて見放題というメリットは、大雨の中を歩くデメリットを上回る。


やっぱりすいてた。
入り口を入るといきなり現れる巨大昆虫模型。

昆虫の歴史コーナーの虫入り琥珀。
死ぬまでに1個は欲しいんだよねこれ……。


チョウチョ。
昔はアゲハとかが好きだったけど、今は渋いシジミチョウに魅力を感じる。

ところで、今回は展示もなかなか凝っている。
特に冒頭あたりはこんな風にことさらビジュアル的に配慮された展示をしているものだから、インスタ蠅が数匹群がってきてゆっくり見れない。
というかこんなのまでインスタ蠅がくるんだ……。

なんでこんな格好をしているのか、なんの機能があるのか一切謎のツノゼミ。
初めて見た。ちっちゃくてかわいい。
勇気を出して入ったら、展示していたのはみんなおなじみ日本産ではなく、海外に生息している割と美しい種類だった。
でも触角の動きはやっぱりまぎれもなくGだった。


昔の有名な昆虫収集家が集めに集めまくった標本。同じ虫でもちょっと模様が違うと全部並べてあったりする。多分、今風に言うと手に負えないマニアってなると思う。
部屋の四方の壁全てがこんな感じでびっしり標本箱。ふと「昆虫の大殺戮の記録」って言葉が頭をよぎったけど気のせい。

日本人なら一度はお世話になるジャポニカ学習帳。
親や教師が虫を気持ち悪がるせいで虫版表紙は廃止になったそうだが、そういうカテゴリの皆さんはそもそもこんな所には来ないので、見ている人はみんな懐かしがって大喜びしていた。
そして次は国立博物館の「縄文展」。
今回はどこもタイトルが短くてよろしい。

そしてこれは唯一写真を撮ってもいい展示。
展示というより、写真用のセットと言った方が正しい。
内容はひたすら縄文土器。芸術性の高い物だけを選りすぐって展示しているので見応えはあるが、もうちょっと縄文文化全体に関する展示なのかと思っていたので、若干物足りない。
ただ、縄文人の感性や技術の高さが、決して同時代の他国の古代文明に比べて劣っていなかったことが分かったのは発見だった。
ほら、縄文人というとなんとなく貝と木の実食ってた未開の採集民族ってイメージがあったりするし。
帰ってきたのが遅かったため、明日改めて書きます。
というわけで、天気が回復した。
昨晩は霧島神宮温泉に泊まっていて、当初の予定では1日霧島近辺で遊ぶつもりだったのだが、午前中に霧島神宮、午後に鹿児島へ戻って桜島に予定を変更する。
もう桜島を見るためなら何を犠牲にしてもいい。

で霧島神宮。
祭神はニニギノミコト。天照大神の孫に当たる神様で、高千穂峰に降りたと言う。
かつてはその高千穂峰を望める場所に建っていたのだが、噴火に巻き込まれて移転を繰り返し、今の場所になった。
この場所は1234年の霧島山の噴火の際の溶岩流の先端に当たるというのは、ホテルから運んでくれたタクシーの運転手さんの話。
歴史にとても詳しい運転手さんでかなり面白かった。

参道には西郷従道が献納した灯籠があった。
鹿児島はちょっとした所にさらっとすごい人の名前が出てくるな。

駐車場の一角に霧島民芸村の猫。かわいい。
ガイドブックだと民芸色豊かな品々を売る店舗や露天風呂があって……という感じで結構充実した施設のような印象だったので、わざわざ立ち寄ったのだが、実際にはまあいわゆるがっかり施設。品揃えは悪くないのだが、巨大な屋久杉のテーブルセットとかここで買ってどうするのかというような品が多いし、露天風呂は長いこと使われてなくて荒れ果ててるし、いろいろ試してみたけどどれも成功しなくて惰性で運営している感半端ない。

その民芸村から手入れが微妙な遊歩道を下っていくと龍神の泉があった。
ミネラル豊富なおいしい水。

本殿に参拝したついでに、少し階段を下ったところにある若宮にも行ってみた。
途中にあった杉とシュロが一緒に生えている風景。
そんなこんなで堪能したので、次は電車で再び鹿児島へ。
霧島神宮からも桜島が見えていたので、今日は絶対大丈夫なはず。

昨日も来た水族館の横が桜島フェリーのターミナル。昨日は雲とガスに隠れて全然見えなかった桜島がくっきり。
すごいなあ、迫力だなあ。

幸い今日は鹿児島が風上側だったため、火山灰の直撃はまぬがれた。
直撃されるとほんと大変らしい。

時間があったら島一周とかしたかったのだが、とりあえず今回はアイランドビューバスというごく一角だけを1時間ほどかけて回るバスに乗ることにした。
ここは昔烏島と呼ばれていた島があったところ。桜島から500メートルほど離れていたのだが、大正の大噴火の際、溶岩流に飲まれて陸続きどころか島そのものが消滅してしまった。
今はここに烏島があったということを示す碑だけが建っている。

一般人が登れる一番高い場所、湯ノ平観測所。
標高300メートルほどだが、周囲に視界を遮るものが何もないので想像以上に迫力がある。
見ている間にもぽふんという感じで次々と噴煙が上がっていく。

ちなみに桜島の山頂はは北岳、中岳、南岳に分かれていて、現在噴火活動が続いているのは南岳。火山灰やスコリアが絶え間なく降り積もっている南岳と違い、いわば「死んだ山」の北岳は崩壊と浸食がかなり進んでいる。
今は標高が一番高いのは北岳だけど、遠からず南岳に逆転されるんじゃないかな。

これは湯ノ平観測所から鹿児島方面の風景。
遠くに本当にうっすらと見える富士山みたいな山は薩摩半島先端にある開聞岳。桜島からの距離は40キロぐらい。
なんかもう先の2日間の大雨の埋め合わせみたいに天気がいい。

フェリーターミナルのすぐ近くにある月読神社。「つきよみじんじゃ」と読む。
小さいが開かれたのが西暦700年代とかのかなり由緒のある神社らしい。
そろそろ時間もなくなってきたので、名残惜しいが空港に向かうことにした。

帰りのフェリーから。心なしか来る時より噴煙が大きくなった気がする。

空港からは霧島連山が一望できた。一番右の一番高い山が高千穂峰。
すごくわかりにくいんだけど、ソラシド機の尾翼先端の少し斜め左上ぐらいのあたりの稜線にちょこっと見えている白いものが、多分先日噴火した硫黄山の噴煙。
雨が2日続いた時はどうなることかと思ったが、今回は予定が大雑把だったのが幸いしたのか、それなりにあちこち行って楽しむことができた。
今度は桜島に1泊して徹底的に見てこよう。