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ポルトガルからこんにちは

 ちょっと苦行に耐える自信がないので、百里基地はやめにした。
 そのかわり、ポルトガル海軍の帆船『サグレス』の入港を横浜まで見に行くことにした。
 午後からの一般公開も見たかったんだけど、長門とぎっくちゃんを健康診断に連れていく予定を入れてしまっていたので、公開のほうはまた明日出直し。
 ……なんだか苦行度合いは百里とあんまり変わらない気がする……。

 ホストシップの『はるゆき』。
 すでに登舷礼をしている。

 去年、ラテンの人たちが10時と言いつつ到着したのは10時半ぐらいだったので、今回はどうだろうと思っていたら、10時前にはちゃんとやってきた。
 さすがはかつての海洋覇権国家(違)。

 左:タグに引かれていよいよ登場。
 右:縦帆が風をはらんでいい感じ。

 いよいよ到着。接岸前に『はるゆき』とツーショット。
 でもこういう風に撮れるということは、かなり岸壁から離れたまんまということで、どうやってもやい取りをするんだろうと思っていたら……。


 タグが『サグレス』に近付いてもやいをうけとると岸壁の海自の人に渡し、そのまま『サグレス』は別のタグに押してもらって接岸していた。
 ……去年の『クワウテモック』も『グロリア』ももやいが投げれば届く位置まで自力でちゃんと寄せてたんだけど、それができない『サグレス』はつまり……。

 とかいろいろ考えているうちに着岸完了。

『はるゆき』でもようやく登舷礼終了。
 時間にして約30分。炎天下ご苦労様。

 タラップは船体と調和が取れていてセンスがいい。

 全体図。
 明日は帆を張ってくれるかな?
 と、このへんでそろそろ暑さにバテたので撤収。
 サークル歩道橋を渡っていたら、『はるゆき』が泊まっているのと反対側に丁度去年の今頃見た『青雲丸』がいるのが見えた。

 久しぶり。
 このあと例によって赤レンガ倉庫とワールドポーターズを覗いて家に戻り、長門とぎっくちゃんを連れて病院へGO。

 体重測定中、先にケージに移動させられたぎっくちゃんが気になってしょうがない長門。
 しっぽに隠れて表示が見えないからやめてよ。
 結果、長門は異常なし。
 もう長門は病院が珍しくて珍しくて、先生や助手の人の一挙手一投足をケージの中から食い入るように見つめていた。
 ぎっくちゃんもまあ、毛引きっぽい部分も含めてとりあえず問題はないが、ちょっと軟便気味なのと、エサが消化しきれずフンに出ているので、ペレットへの切り替えを勧められた。
 うーん、どうしようかなあ……。

歴史探訪してみた

 歴史に興味がある女性を歴女とか最近言うらしいけど、あれって正確には「戦国か幕末の若いオトコにしか興味のない女性」じゃないのかと良く思う。
 なので、歴女なんて絶対に呼ばれたくない。
 というわけで連休を利用して飛騨高山に来ている。
 ここは広瀬武夫が10歳から15歳まで暮らした場所で、小学校の代用教員(教師の資格を持たない臨時雇いの先生)をしてたりもする。
 ……いいんだよ、ちゃんと普通の観光もするんだから。

 エサ入れをみっつも入れてもらってご機嫌な長門。
 気が向くままにあっちこっちから気に入ったエサを拾って食べているが、それで2泊3日過ごすんだからな。

 河がこんなんなってた。
 昨日まで雨だったらしい。
 高山到着は11時。とりあえずはレンタル自転車を駆って広瀬の胸像がある高山城跡へGO。
 だってこれが第1目的だもの。

 城跡入口の招魂社の池にいたカルガモ親子。
 親が他のカルガモと喧嘩した拍子に離ればなれになったら、ヒナは岸辺近くの草むらに入り込んで一生懸命親を呼んでいた。

 城跡入口から5分ほどであっさり到着。
 その名も中佐平。
 銅像は微妙に手入れがされていないようで、鼻の穴にクモが巣を作ったりしてたのがちょっと微妙だった。
 なんかあまりにあっさり目標を達成できてしまったので、ついでに城跡のてっぺんまで登ってみることにする。
 城跡というからいわゆる石垣で段々がついた公園みたいなものかと思っていたのだが……

 うっそうとした木々。
 いきなり予定外のトレッキングになっていた。

 そして頂上。
 なんでも天守閣と書院造りを合わせた変わった構造の城だったそうだが、その面影はどこにもない。
 で、城跡を降りたらまだ12時だったので、裁判官をしていた広瀬の父親が勤めていた(らしい)高山陣屋へ行ってみた。  


 江戸時代に作られ、明治以降は高山市の役所として使われていたこともある建物。
 普通に面白い。
 この後土産物屋街も兼ねる古い町並みを往復してみたのだが、それでもまだ14時半だったので、ちょっと足を伸ばして『飛騨の里』まで古い住宅を見に行ってみる。
 飛騨の合掌造りというと白川郷が有名だが、高山駅からバスで15分ほどのこの場所でも見ることができたりする。
 ただ、白川郷と違ってよそから移築された物で、実際に人が住んでいる訳ではないので、その分物足りないと言えば物足りない。

 こういう感じ。緑豊かでいいところではある。
 でも、人が住まないと家は荒れるというのは事実で、実際、ここにあるのはどれも「それなりにきれいな廃墟」でしかない。
 飛騨高山は割と狭い場所にいろいろあるので、その気になれば割とあっさり回れてしまうことが分かった。
 夏休み前のせいか、連休初日にしてはすいている感じだったし、結構楽しかったかも。
○おまけ

 気付いたらこれだけ持ってレジに並んでいた。マグネットでとめられる小鳥。
 多分、暑さで頭がどうかしたんだと思う。

ハタ坊デー

 さて、先週に引き続き、また横須賀へ護衛艦を見に行ってきた。
 今回はハタ坊こと『はたかぜ』。
 これもなんかもう3回ぐらい見てる気がするんだけどまあいいや。

 左:奥のが『ひゅうが』。手前が『おおすみ』。
 右:大型艦ばかりが来ているので米軍基地に追い出された『きりしま』。

 近くに建物があると『おおすみ』の大きさが良く分かる。
 でけー。

 どうやらどこかへ輸送する途中らしく、甲板に車やら緩衝材やら梱包された箱やら積んでいた。

 左:『おおすみ』のお尻と米軍基地の『きりしま』。
 右:左側が見学する『はたかぜ』。右の『ひゅうが』が大きすぎるのでずいぶん小さく見える。

 艦橋から見える風景。整備中なので速射砲の後ろに段ボールで蓋がしてある。
 手前の筒はアスロックランチャー。

 どう見ても元々は別の物だった何かを二次利用して作ったようにしか見えないレーダー覆い。
 でも完成度は高い。

 前部速射砲が設置してある台の上から見たターターミサイル。
 普通の一般公開だとここは入れないので、なんか新鮮。
 やっぱり艦を見るのって楽しい。
 でもこれで8月までしばらくおやすみ。
 
○おまけ

 そうなんだ……。

チヌーク祭り

 先週海自分を補給完了したので、今日は陸自分を補給しに行ってきた。

 とはいえ、ここまでたどりつくのは実は結構大変だった。
 まず、木更津駐屯地にはウェブサイトがない。
 陸自のサイトで問い合わせ先とあった広報に電話をかけてみたが、結局分かったのは「8時から14時半までやってます」ということだけ。
 とりあえず、過去に行った人のレポートなんかを見ると、木更津駅から送迎バスが出ているようなので、7時半過ぎぐらいに木更津駅につくように行ってみた。
 が、バスがどうしても見つからないので(駅の反対側だったらしい)、これまた過去に行った人によると歩いても行けるとのことだし、きっとでかいカメラバッグを持ってるオタクっぽい人についていけばつけるんじゃないかなと見当をつけて歩くこと数十分、途中で道を聞いたりしながらも幸い迷うこともなく到着したのだった。
 でも、確かに広報の人には8時からと聞いたのに、結局開門したのは9時だったのはどういうことなんだろう……。

 で、中に入るとエプロンにいろんな飛行機やヘリがある。
 見てのとおり、積極的に宣伝していないせいか、とにかくびっくりするほどすいている。走らないでも余裕で最前列にのびのび座れるし、場所だけ取っておいて買い物や展示機をぶらつきに行っても横はいりされたりしない。
 なんだかパラダイスに来た気分。

 飛行展示の準備のために並ぶCH-47『チヌーク』。
 天気はいいし風はさわやかで気持ちがいいしヒバリはさえずってるし、段々眠くなってくる。
 実は、今日の基地祭は、正式には木更津駐屯地の49周年記念行事となっている。
 なので飛行展示の前にいろいろと式典があったりする。

 まず音楽隊が入場。

 続いて基地で勤務する各部隊が入場。

 そして儀仗兵による日の丸がやってくる。

 なぜかヒバリもやってくる。

 そして式典始まり。
 まずは基地司令と議員による観閲から。
 2番目にいるのはハマコーの倅だが、後ろは誰だろう。

 国旗が台に掲げられて国家が演奏される。
 隊員は着剣して敬礼、見物人ももちろん起立するのだが、こういう時、アメリカ人のほうがさっと反応するのは日本人としてちょっと恥ずかしいと思う。
 そしてなぜかまた来ているヒバリ……何? ヒバリって好奇心が強いの?

 いろいろ訓示とかがあって式典終了。飛行展示の準備の間、少年工科学校のドリル演技で間をもたせる。
 手前に報道陣がいるので、その間からしか撮れない。
 

 ヘリ部隊に先だって固定翼機たちがまず離陸していく。

 ヘリのほうも準備完了。エンジンの熱気で後ろの風景が陽炎になっている。
 

 まず先導役の1機が離陸すると……。

 残りのヘリが続く。

 これが全景。種類も大きさも違う数十機のヘリが一斉に離陸、そのまま整然と上空へ去っていく。
 図体のでかいチヌークが多いので、総火演ラストのヘリボーンより迫力がある。

 ヘリが戻ってくるまでしばらく間があるので、ここで号令ラッパ(だっけ?)の演奏と、基地の1日をコラボした展示。
 ラッパに合わせて隊員が日常の動作をこなしていく。



 上左:起床
 上右:食事
 中左:体操(今日は腕立て伏せ)
 中右:国旗掲揚
 下左:書類の受け渡し(そういうラッパがあるらしい)
 下右:就寝準備
 ラスト:おやすみなさい
 ……なんか展示というより宴会芸みたいだ。
 と思っていたら、ヘリ部隊が戻ってきた。


 先導のチヌークを先頭に、要人輸送用のEC-225LPが2番目、そしてその後に続くいろいろなヘリ。

 先に飛んでいた固定翼機たちも加わる。

 その間に去っていくラッパの人たち。
 きちんと毛布は携帯して退場。

 またヘリが戻ってきた。




 今度は超低空飛行で接近し、観客の目の前で次々とUターンしていく。
 しかも1機2機ではなく全機がやるもんだから、もう風で帽子は飛ぶわ砂が眼に入るわで見てるほうは結構必死。


 続いて習志野空挺団の降下。最初に1機のチヌークからひとりが、次に2機のチヌークから合計6人が降下する。
 これも近いので、飛び出す時に機内にひっかけてパラシュートを引き出すロープまで見える。

 1機目と2、3機目の間にOH-1『ニンジャ』の機動飛行。
 相変わらず、どう見てもヘリの動きじゃないのが気持ち悪い。

 空挺団の降下が終わるとAH-1S『コブラ』のペア機動。
 これはまあ普通かな。

 チヌークとUH-60『ブラックホーク』の重量級2機による模擬戦闘。
 わかりにくいが、ドッグファイト状態で旋回しながら機関砲を空砲で撃ち合っている。





 ヘリからの降下いろいろ。
 総火演でもやったやつだが、距離が近いのでとにかくいろいろ見える。
 釣り上げの時の振り回しも派手だった……。
 これで航空展示は終了。
 でも空自の航空祭のように、航空展示が終わるとイベントも終了ではないので、地上の展示機を見たり弁当を食べたり体験飛行の抽選に当たった人を乗せて飛び回る10機ばかりのチヌークを眺めたりしながらのんびり時間を過ごせる。


 展示機いろいろ。
 警察や海上保安庁、アメリカ陸軍や海軍のもきてた。
 本当は展示が終わってそれぞれの基地に帰っていくまで残っていたかったんだけど、明日月曜だし実は朝5時半に起きてるしで断念したのだった。
 なんかすごく面白かった!
 普通の航空祭だと、ヘリはどうしても脇役扱いで地味な印象だけど、こうしてみるとヘリってすごいわ。
 また来年も行きたい。

しらゆきがきたよ

 今の人間様には灰色のお船分が足りない。
 とういことで横浜まで『しらゆき』の一般公開に行ってきた。
 去年の今頃も見たような気がするけど気にしない。

 これこれ! これが足りなかったの!
 公開開始は10時からだったが、午前中用事があったのでついたのは12時頃。
 そしたら、14時からの体験航海の準備でもう入れませんとのこと。
 15時半に戻ってきたらまた再開するらしいので、それまで赤レンガ倉庫とワールドポーターズをうろつくことにした。

 ご飯を食べようと紅茶のお店のテラス席に座ったら、スズメがやってきた。
 どうやら何かもらえると思ったらしいが、残念ながらまだ注文前。

 サークルウォークにいた鳥。お腹がオレンジ色だった。
 なんだろう?

 というかワールドポーターズ物欲そそりすぎ。
 これはやばいと思い始めていたらようやく『しらゆき』が帰ってきた。
 なんか陸自の人も一緒になってもやい取りをしてたけど、陸自でももやい取りって教えるのかな?
 マニアと思われるとやだからあえて質問しなかったけど。

 左:白手袋にぴしりと決まった敬礼がまぶしいピクルス王子。
 右:パセリちゃん。なぜ肉球手袋なのか……。

 乗艦者を見送る1日艦長の人たち、って誰? っていうか男のほう姿勢悪っ!
 ちなみに、このほかにももう3人ぐらい1日艦長がいた。

 左:アスロック開いてた。
 右:そのアスロックを艦橋から見たところ。

 左:今回は護衛隊司令の司令室を公開していた。オフィス兼応接室兼私室で、ユニットバスつき2部屋。
 右:トイレのサイズと比較すると信じられないが、実は奥にあるのが浴槽。

 士官室のだるま。こういう所が日本人。
 お風呂を見せてくれた隊司令が士官室では自ら説明係をしていた。

 今回はちょっと怒っていたダミー。
 広報担当艦と言われるだけあって、『しらゆき』の公開は手慣れているし、珍しい所もさりげなく見せてくれたりするので面白い。
 ところで、一般公開で婚活って、そんなに相手に不自由してるんだろうか……。
○おまけ

 赤レンガ倉庫の手作り雑貨の展示即売会でかわいい鳥グッズを発見したので購入。
 でもどう見ても手作りではない。

明治の胸像

 サークルKサンクスで発見した。

 なんかいかにも寄せ集めたという感じの写真。
 東郷なんてこれ大正に入ってからのじゃないか?

 ラインナップはこう。
 目標はもちろん広瀬武夫。

 ……出た!

 細部も意外と作り込んであるが、ヒゲが妙にリアルでおっさんくさい。
 ていうか広瀬ってもっと扁平顔だよね。
 とりあえず、いきなり目標を達成してしまった。
 表示によれば、シークレットが2種あるらしい。誰だろう。
 橘周太と大山巌とか?

 かまってほしくてうろうろしていたビビにお披露目してみる。
 どう?

 ……いやそんなにしげしげ見に来なくていいから。

横須賀なのに逸見(ローカルネタ)

 実は海自の横須賀基地は船を泊める場所が足りない。
 だから何かあるたびに艦艇はあっちに移動したりこっちに泊まり直したり、果ては沖にぽつんと放置されたり、『ひゅうが』なんか隣の米軍基地に間借りしたりしていた。
 さすがにこれじゃまずいというので数年前から新しい岸壁が作られていたのだが、それがようやく完成し、晴れてお披露目となった。
 ……雨だったけどね。

 これが新しい埠頭。逸見岸壁というが、最寄り駅はJR横須賀駅で京急の逸見駅ではない。
 白いテントはお披露目記念式典用。写真には写っていないが、左側には新しいヘリポートも併設されている。

 見たことない艦がいる! と思ったら来日中のシンガポール海軍フリゲート『ストルワート』だって。
 2009年に就役したばかりのぴかぴかの最新鋭艦。のっぺりしていて座高が低いのは徹底してステルス性能にこだわったから。
 近くで見ると宇宙でも飛びそうな印象。

 左:岸壁利用第1号となるべく晴海から回航してきた『しらせ』。
 右:タグボートにぐるりと360度回してもらう。

『ストルワート』と『しらせ』。多分2度となさそうなツーショット。
 実は『しらせ』のほうがかなり奥にあるんだけど、大きいので遠近感が良く分からなくなっている。

 記念式典にはこんな人も招待されている。
 参謀長というのは、自衛隊で言えば幕僚長。

『しらせ』が接岸。
 写真だと分からないが、もう雨本降り。
 

 最前列は晴れなら上席だが、雨が降るといちばん悲惨。
 偉い人なばかりに最前列になったラッシュ大佐、さすがにつらいらしく式典が始まるまでレインコートを膝にかけてしのいでいた。
 この人、頭上のテントにたまった水を自分で下からつついて落としていたり、地味に面白かった。

 左:CH-60Kがヘリポートに初着陸。
 右:横須賀地方総監の挨拶。もちろん雨の中。

 新しい岸壁に腰を落ち着けた『しらせ』。
『ひゅうが』じゃないのがちょっと残念だけど、こういう天気では派手な『しらせ』のほうが映えるね。

 夕暮れの新岸壁。
 これからこの風景が普通になる。
 この新岸壁は基地の入り口から近くて楽でいい。
 サマーフェスタの一般公開もここでやってくれないかな。

お花見に行ってきた

 今日は歴代の横須賀鎮守府長官の官舎だった田戸台分庁舎で海自主催のお花見会。

 お花見と言っても実際には立食パーティ。
 服装もわざわざ「平服でおいでください(つまり要スーツかそれなりの格好)」と指定されている。

 こういうパーティ料理の他、天ぷらや焼き鳥やそばなんかの屋台も出ている。作っているのは全部中の人。
 おいしいけどちょっと味が濃いかも。

 食器も全部備品。
 これは特務艇『はしだて』のらしい……。

 去年も写した気がするけど、建物内の応接間。

 去年よりは咲いてる気がする。

 なんか殊勝に花の蜜だけをなめていたヒヨドリ。
 お天気はいいし、風は周囲の林で遮られるしであったかくていいお花見だった。

オシャレなしょうなん

 て艦長が言ってた。
 そんな訳で、一昨日退役した『ふたみ』のかわりに、やっぱり一昨日呉で就役した『しょうなん』がやってきた。
 海洋観測艦は沿岸地方の名前がつくそうで、『しょうなん』とはもちろん湘南のこと。

 なんか艦がいっぱいいるなあと思ったら、佐世保(だったか?)から演習でいろいろ来てたらしい。

 姿を見せた『しょうなん』。
『ひゅうが』の時はここから岸壁につくまでにえらい時間がかかったのだが、小型で小回りのきく『しょうなん』はあっという間に接岸してしまった。

 なんか変だなと思っていたら、艦首にやぐらがないんだ!

 左:着岸を見る艦長その他。
 右:乗員が降りてきて整列。号令をかけているのは女性幹部だった。

 艦長が総監に着任の報告をした後、歓迎式が始まる。
 市長が挨拶したあと、艦長と乗員代表に花束贈呈。その後艦長の挨拶。
 かなり緊張してたみたいで、挨拶がちょっとしどろもどろだったけど、面白そうな艦長だった。
 これで歓迎式は終わり。やっぱりその間15分。

 左:『しょうなん』の前のほう。
 右:『しょうなん』の後ろのほう。

『しょうなん』のマスコットマーク。
 赤富士をバックに刀を構えてサーフィンしてる鎧武者だった……。

 大きさの違いがよく分かる『しょうなん』(左)と『いかづち』(右)。
『しょうなん』は赤い塗料もぴかぴかだね!

 左:左から『いかづち』『ゆうだち』『ありあけ』のお天気トリオ。
 右:手前はソマリア帰りの『たかなみ』。燃料の補給を受けている。

 補給が終わったようで補給船が離れていく。
 去年帰国を見た『はるさめ』に比べると随分きれいだなあと思っていたら、シンガポールでわざわざ塗装し直して帰ってきたらしい。
 いいよそこまでしなくても……。

 左:左から『あたご』、『まきなみ』、『せとぎり』、『きりさめ』。
 右:格納庫にはたたんだヘリがあった。
 これから数ヶ月基礎訓練をして現場へ出ていくんだって。
 乗員の家族の人も結構来ていて今日は華やかだった。
○おまけ

 シンクロその1

 シンクロその2

30年間おつかれさま

 海自の海洋観測艦『ふたみ』の退役式に行ってきた。
 海洋観測艦というのは、その名のとおり「海を観測する船」で、やってることは地形や潮流、その他諸々の海洋環境の調査である。
 が、『ふたみ』は軍事上、特に対潜水艦戦を視野にいれたデータ収集をする艦で、海自の中の人ですらそう簡単には乗れないという、文字通り軍事機密の塊のような艦だったりする。

 ひゅうが……と思ったら輸送艦『くにさき』だった。

『くにさき』のおしり。
 ここがパタンと開いてLCACが出てくる。そういえば輸送艦をこの角度から見たの初めてかも。

 青がきれいな『くにさき』のラッタル横断幕。

 これが『ふたみ』。
 すでに乗員が全員整列して式が始まるのを待っている。

 乗員や他の自衛官が敬礼する中、自衛官旗を降ろす。
 この旗が、護衛艦が国際法上の軍艦としての権威と権利を持つという目印になる。
 なので自衛艦旗を降ろすということは、もう軍艦としては扱われなくなるということでもある。

 左:旗を畳んで……
 右:総監に返す。

 そして乗員が退艦。
 最後に艦長が降りて総監に「総員退艦しました」と報告すると、式は終了。
 ここまでわずか15分。

『ふたみ』のおしり。
 搭載物を全て降ろしたので喫水が上がってしまっている。
 護衛艦にくらべて地味なんだけど、独特の形の艦首とかなんか好きだったなあ。
 あまりそうは見えなかったけど、就役したのは1979年、実に30年も頑張ってたんだって。
 で、明後日には後任の『しょうなん』が入港してくる予定。
○おまけ

 こっち見てる……。

 決定的瞬間。