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熱海で動物画見てきた

 7/17、18と、熱海と箱根で美術館巡りをしてきたため、後追いでのアップとなります。

 熱海のMOA美術館でやっている竹内栖鳳展を見に行ってきた。
 土石流災害の現場に割と近くて、実際災害時は救援車両の待機場所になり休館したりもしていたため、迷ったのだが、期間が21日までなので思いきって行くことにした。
「班猫」を始めとする動物画が最近注目されてきているので、そのうちあちこちで見られるようになるのかもしれないけど。


 良くある構図。
 山の急斜面にあるので、入口を入ってから展示室にたどりつくまでに、やたら長いエスカレーターを5本以上上る必要がある。


 が、その分眺めは素晴らしい。


 名物らしい天井の映像。

 結論から言うと、しょぼかった。
 大作も数点あるのだが、なんというか、あれだけ時間かけてエスカレーター上ってきてこれで終わり? という気分になる。
 というか、MOA美術館自体が、建物が壮大な割に展示室の規模が小さすぎるのだな。
 実業家ではなく新興宗教が運営している私設美術館としては結構頑張っているほうなのだけど、上野あたりの美術館や博物館を見慣れているので、どうしても比較してしまうのはあると思う。

 で、MOA美術館が意外と早く終わってしまったので、近くにある来宮神社に行くことにした。
 最近こちらももらい事故的に有名になっていたようだけど、近いと言ってもMOA美術館から歩いて40分ほどかかるので、一旦熱海駅に戻ってバスを使う。


 街中に突然現れる緑深い一角が来宮神社。
 樹齢2000年を越える大楠を中心にした神社。
 規模は小さいが、熱海の神社の総領的な立場でもあるらしい。

 道路に囲まれているのに、一歩入ると風が通って涼しくていい気持ち。
 木にちなんだ神社というのもうなずける。

 来宮神社からまた熱海駅に戻ってお昼を食べ、さらに伊豆山神社にも行こうとしたのだが、こちらは土砂崩れで道路が完全に通行止めとのことで、あきらめた。
 まだ14時だったのだが、他に予定もないので、宿泊地の箱根に足を向ける事にした。


 熱海から箱根湯本まで、新幹線を使わなくても1時間程度。
 ホテルへチェックインを済ませても15時。本来ならまだまだ遊べる時間帯のはずなのだが、箱根も蔓延防止なんちゃらで、どこの施設も店も17時か18時までしかやっていない。
 結局湯本の商店街を冷やかし、甘いものを食べてあたりを散歩するだけで終わってしまった。
 これは早川にあった小さな小さな滝。


 カワウ。
 カメラを構えると潜るので、どうやら警戒していたらしい。

魚と魚とそれから動物

 老朽化を理由に、9月末で閉館になる京急油壺マリンパークに行ってきた。
 八景島シーパラダイスができるまで近隣に大きなレジャーランドのなかった三浦半島人にとって、最も手軽な「お出かけ」の場であり、三浦半島の小学校が必ず1度は遠足の地として選ぶ場所でもある。
 いわば三浦半島人のソウルランドと言ってもいい。
 そのソウルランドがなくなるのだ。これは是非行かなくてはなるまい。


 マリンパークへは、京急三崎口駅からバスで15分ほど……なのだが、なんだろうこの行列は。
 しかも道路も渋滞していて、倍ぐらい時間がかかった。
 まさかすでに閉園で人が押し寄せるムーブになっているのか?


 見始めたところで、魚のショーが始まったのでそっちに行った。
 これ、もう何十年と続いている伝統のショーなんだよね。
 小さい頃から来る度見てたわ。

 主人公であるイシダイの縞七くんは小学生。朝学校に行ってから家に帰るまでをお見せします、という設定。


 朝の通学。
 信号が緑になるとちゃんとそっちに向かう魚たち……なのだが、交互に色が変わる事を学習しちゃってずるしてる奴が結構いる。
 魚も色を見分けられるということを示す芸。


 デンキウナギの校長先生。
 発電するとスピーチが流れる。


 算数。魚も計算ができる……わけではなく、裏から人間が指示をして正しい答えを灯している。


 国語。ふたつのカテゴリから言葉を選んで持ってくる。
 なお、その言葉を元に文章を作るのは人間。


 体育。輪くぐり。
 すごい速かった。


 おうちへ帰る縞七くん。

 この魚芸、どこででもやっているものだと思っていたけど、実際にはやっている水族館をほとんど見ない。
 コスト的に調教の手間が割に合わないのかな。かわいいと思うんだけど。

 さて、ショーが終わったので本格的に展示を見ることにしよう。


 カニ。


 古代魚。


 多分シャコとカニ(名前忘れた)。

 全体的に写真がぼんやりしているのは、水槽の透明アクリルが古くて恐らく傷だらけになっているため。
 壁にがっちり固定してあるので交換もできないし、こういう部分も老朽化ということなのだと思う。
 というか、暗い上にこれなのでちゃんとした写真があんまり撮れないや。一眼持ってくれば良かったなあ。


 タカアシガニ。昔は数匹いたけれど、今は1匹だけだった。
 隣の魚の名前は忘れたが、これ遠近の関係で大きく見えているのではなくて、実際にタカアシガニとタメをはるぐらい大きい。


 古代鮫の剥製。
 ここは研究施設でもあるので、こんな学術的な展示も結構ある。
 メガマウスの内臓ホルマリン漬け1匹分なんてのもあった。


 きれいなアオリイカ。
 人が気になるらしくてしずしずと近づいてくるのだが、指を出すとびくっとなってあとずさりするのがかわいい。


 一方、何を考えているのか分からないコウイカ。


 目が合った。


 歩く魚、ホウボウ。
 歩いてた。


 サンゴとなんかそっと隠れてた魚。


 ダイオウイカのホルマリン漬け。
 意外と小さい気がするが、ダイオウイカの全長とはあの腕を含んでのものなので、いわゆる「本体」はそれほどでもないらしい。


 イセエビさんとウツボさん。
 イセエビは連休に紀伊勝浦から実家に土産で送ったのだが、あれは実はかなり小さかった事が判明した。


 そのイセエビがカラフルになって巨大化したニシキエビ。
 ここまでになるとむしろおいしくなさそう。


 大抵の場合、大きな魚の方がホンソメワケベラに掃除してもらいたくて寄っていくのに、ここでは彼らの存在など無視して泳ぐ大きいの(名前忘れた)を一生懸命ホンソメが追いかけて回っていた。


 まるで水中を飛ぶ蝶のようなミノカサゴと、ミノカサゴを撮っていたら勝手に写り込んできたハコフグ。
 フグも好奇心強いからな……。


 これも小さい頃からあった、水槽の後ろに人が入れる場所があって、まるで水の中にいるような写真を撮れるコーナー。


 マリンパークの目玉は、2階にある円形の大回遊水槽。
 今でこそこれ以上の施設はあちこちにあるが、1968年の開館当時は確実に日本一(自称東洋一)だった。


 昔はもっといろいろな種類がいたような気がするが、光の中を思い思いの速さで回遊する魚たちを見ていると飽きない。
 餌やりの実演もあるのだが、残念ながら時間が合わなかった。


 サカサクラゲ。


 魚だけではなく、動物や鳥もいる。
 これはゴマフアザラシ。
 もともとは1頭だけしかいなかったのが、今年になって2頭増えたそうだが、やってきたと思ったら閉館になってしまう2頭がちょっと不憫。


 イワトビペンギン。
 いくらでもいる。日本で初めて二世代繁殖に成功しているそうな。


 人間が気になって仕方がない皆さん。
 カメラやスマホを構える人間に興味津々。
 まあ、一方的にこっちが見るだけじゃないのはいいことだね。


 人間を気にしながら歩いていたら、足を踏み外した人。


 コツメカワウソの寝顔。
 全員寝ているので寝顔しか撮れない。


 なぜフクロウが水族館にいるのか、良く分からない。


 オットセイ。寝ながら泳いでると思ったのだが、別にそうではなかったらしい。


 園内にはビオトープも作られている。
 メダカやオタマジャクシなどがたくさんいて楽しい。


 いるか・あしかショーももちろん見た。
 ここのは演劇仕立てになっていて、今回はペンギン(着ぐるみ)の武将と配下のオットセイやイルカ(実物)たちのお話。
 でもこの着ぐるみはペンギンというよりつば九(以下略)。
 普段は気が向いた時に入れるのだが、今は入場者が多いので、入場時に決め打ちで整理券を配られる。


 動物たちに指示する飼育員もちゃんと和風っぽい装い。


 オットセイが水戸黄門のテーマを演奏し、それに合わせてイルカが合唱するというシュールな芸。
 なぜその曲を選んだ。

 思いのほか夢中で楽しんでしまった。
 子供の頃の思い出施設って、大きくなってから訪れると大なり小なりコレジャナイ感があるものだが、ここには全くそれがない。小さい頃から何度となく楽しんだものがそのまま残っていて、さらに新しく楽しめるものができていた。
 閉館後、ここは取り壊されて、高級志向の滞在型リゾート施設に生まれ変わるのだという。
 ぶっちゃけ、三浦半島はリゾート地としてはかなり格下な上に、すでに京急は近隣に複数その手の物は作っているので、どう考えても新規顧客を呼べないまま、パイの食い合いになるだけにしか見えないのだが、要するに手持ちの駒が少なくて、これが精一杯なのだろう。


 小さい頃からあって、これからもずっとあると思ってたのに、今日見た物は全部、写真と思い出の中にしか残らなくなる。
 どうもありがとう、さようなら。

 と余韻に浸りながら帰ろうとしたのだが、まだ時間が結構あるので、ふと思いついて川崎水族館(カワスイ)に行くことにする。
 前から1度行きたかったのだが、そのためにわざわざ川崎に行くのも面倒臭かったのだ。コロナだし。
 幸いマリンパーク最寄りの三崎口駅と、カワスイがある京急川崎は、京急1本で行ける。両者を比較するのも面白そうだ。


 というわけで、カワスイ。
 入口の写真を撮り忘れたので、入場チケットを撮ってみた。
 水族館なのにカピバラなのか。


 レイアウトはきれいで手が込んでいる。


 が、魚の説明がいまいち。
 明らかにメダカとイモリ以外の魚もいるのだが、それについての表示が全くない。見た人もたまに勘違いをしている。
 水槽ごとにQRコードが出ていて、詳細な説明はそこを見てということらしいが、それそういう省略の仕方しちゃ駄目なところじゃないか。


 カメが木に登っていた。珍しい物を見た。


 ここも展示は魚だけじゃないんだ(知らなかった)。
 もふもふふかふかですごく触りたいワライカワセミ。すごいこっちを見てくる。青い羽がきれい。


 多摩川だかどっかで捕れた黄金のナマズ。いわゆる白変種。


 水槽は大体がこんな感じ。はっきり言うと、熱帯魚のレイアウト水槽。
 展示されている魚も熱帯魚ショップで購入可能なものばかりだし、なんか微妙だな。


 こっち見んな。


 カメレオン。かわいい。


 水中(カラシン類)と地上(アルマジロ、イグアナ)、樹上(コモンマーモセット)の生物を複合的に展示している。
 実際の生態系に忠実なのかという疑問はさておいて、こういうのをもっとやればいいのに。


 2匹いたコモンマーモセット。なんだかやたらとアグレッシブで、木や天井を跳び回って大暴れしていた。


 アルマジロは足が短くて木をまたげず困っていた。


 カエルたち。


 デンキウナギは実は自分の電気で自分も感電していたらしい……。


 なんかの鳥。
 くちばしが曲がっているからトキの仲間かな?


 ひっくり返って起き上がれなくなっていたカメと、そこにつっこんでカメの窮地にさらに輪をかけるアルマジロ(別個体)。
 近くにいた飼育員さんに通報した。


 助けてくれた飼育員さんに甘えに行く2匹。かわいい。


 なぜかナマケモノもいた。
 割と機敏に動いていた。

 複合ビルの10階という制約の中で、できることは限られるし、研究施設でもある油壺マリンパークと、手軽なエンタメ水族館のカワスイを比較してはいけないのだけど、もうちょっとやりようはないのかという感じはする。
 動物をあれだけの手間をかけて展示する事ができるなら、本来の対象である魚類をもっと充実させるべきではないだろうか。

○おまけ


 油壺マリンパークにいた乗り物。
 すごく乗りたかったけど、大人なので我慢した。

昔大きなお社があった場所

 熊野3日目ですが、寝落ちしてしまうため明日アップします。

 復活しました。

 熊野3日目は本宮大社へ。
 本当は今日は伊勢に立ち寄って帰る予定だったのだが、初日に飛行機が空港にたどりつけなかったため変更、伊勢は中止し最終日に本宮大社にリベンジすることにした。
 幸い、宿泊地の紀伊勝浦から本宮大社までは直通バスで1時間半ほど。帰りは最寄り駅の新宮までやっぱりバスで1時間ぐらいなので、そこからワイドビュー南紀で名古屋に出て新幹線で帰る。
 来た時と同様飛行機の方が断然速いのだが、最初は伊勢に寄るつもりでいたのであえて新幹線にしていたのだ。


 途中、昨日上ったゴトビキ岩が見えた。
 あんな所まで行ってたのか……。


 本宮大社。
 バスで熊野川を上流にたどっていくと到着する。
 周囲を山に囲まれた静かな場所。


 狛犬がちゃんとマスクしてた。
 かわいい。


 そしてまた階段と戦わなくてはならなかった。
 158段。昨日に比べれば全くたいしたことないが、何しろ筋肉痛と膝を痛めているのとでとってもつらい。


 やっとついた……。
 いろいろ予定が狂ったけど、どうにか3社無事に回り終えた。

 しかし、まだお参りする所がある。
 元々本宮大社は、熊野川の巨大な中州に建っていた。明治22年の大水害で壊滅的な被害を受けたため、無事だった上社のみを今の場所に移し、破壊された下社はそのまま元の中州の祠にまとめて祀り直され、大斎原(おおゆのはら)と呼ばれるようになった。


 有名な大鳥居。
 実はコンクリート。


 かつてはいくつもの社殿が並んでいた場所も、今は緑に囲まれた小さな祠が2つあるだけになっている。

 ここから熊野川の堤防に出られるので、時間もあったし少し散歩してみることにした。


 一昨日の大雨のせいか、河原には全く植物が見えない。ひたすら灰色の砂利の中を、青い水が流れている。
 普通渓流は緑っぽい水の色をしているのだが、熊野川の水はコバルトの絵の具を溶かしたような青なのだ。それが灰色の河原と相まって独特の雰囲気を出している。
 中流域でここまで広大な河原が広がる風景というのも見たことないな。
 神社ができて名前のある神がやってくる前、ここに人々は何を祀っていたのだろうと、ふとそんな事を考える風景だった。


 堤防の上から雲と山のガスを入れて撮ってみた。
 周囲は今でこそ田んぼだけど、この辺も全部河原だったらしい。

 これで回るべき所は全部回ったので、後は帰るだけ。
 またバスに揺られて1時間、新宮駅まで頑張ろう。


 熊野川は滝が多いらしい。
 こんな感じで道路沿いになってる滝もあった。橋とのコラボがちょっとオシャレ。


 新宮駅でもパンダ列車に出会った。
 よく見ると赤いのは目じゃなくて目の縁だった。

 ここから名古屋駅までワイドビュー南紀で3時間半以上かかる。
 新幹線だとのぞみで東京から福山あたりまで行けちゃう。やっぱり新幹線は偉大だ。
 まあ景色を眺めたり寝たりスマホやったりしながら行けばいいのだが、丁度ディーゼルエンジンの真上の席に座っちゃったらしく、乗ってる間中油臭かったのには閉口した。


 ものすごい雷雨で、一度など電車のすぐそばに落雷したりしていたのだが、名古屋が近づくにつれて晴れてきた。
 丁度見通しのいい場所を通っている最中に出てきた完全に半円の虹。
 実物は本当に7色見えるぐらい色鮮やかだった。
 ところで虹の中と外って空の色が違うのね。初めて知った。


 煙突と虹。

 交通の便があまり良くないと言われる熊野だが、紀伊勝浦からのバス便が比較的使いやすかった。
 いい温泉があって魚もおいしいので、行くなら紀伊勝浦を拠点にするのがいいかもしれない。
 今回は本当に熊野三山だけに目的を絞ったけど、次はそれこそ橋杭岩とか別の場所にも行きたい。

急階段2連続チャレンジしてきた

 昨日とは打って変わっていい天気。
 でも明日はまた雨だそうなので、一番歩きかつ天気が悪いとちょっと無理な所に行くことにした。


 ザ・大門坂。
 ここから熊野那智大社を目指すのだ。
 まあ熊野に来たからには、ちょこっとは熊野古道を歩きたいからね。


 こうやってみるとどうってことない感じだが、実際には石の階段が延々と続いていく。
 この階段が胸突き八丁というほどではないが、割と勾配があり、しかも敷いてある石は自然石に近く不規則な凹凸がある。スカートとヒールは絶対やめたほうがいい。というか、平安女性のコスプレで大門坂を上がるとかあるけど、ぶっちゃけよっぽど脚力と根性がないとあれ無理だと思う。
 しかも階段はここだけではない。熊野大社は山の上にあるので、むしろ大門坂が終わってからが本番なのだ。
 よみがえる長谷寺の悪夢……。


 やっと着いた……。
 でも実はこのすぐ下までバス路線が通っているので、無理して急な階段を上る必要はほとんどなかったりする。
 次に来る時はそれを使おう。

 しかし、標高が高いだけあって、景色はいいし風は爽やかだし、本当に気持ちがいい。
 もうこのまま動きたくないが、ここには他にも見るものがある。


 熊野大社のすぐ隣の青岸渡寺。
 神と仏が明治の廃仏毀釈をくぐり抜け、今も隣同士で共に過ごしている。


 三重塔と那智の滝。
 三重塔は実は那智の滝を一望できる展望台だったりする。いや中には観音様も一応まつられてはいるんだけども。


 そして那智の滝までの道も平坦ではない。道路やらこんな階段階段やらを、今度は下っていくのである。
 なんか恒例の膝がやられそうな予感がしてきた。


 やっとついた那智の滝。
 苦労した甲斐のある壮観な眺めだが、昨日の雨のおかげで今日の水量はいつもの5倍らしい。
 ぬう、いつもはこの1/5なのか……。
 水量だけなら、中禅寺湖から直接ダウンする華厳の滝の方がありそうな気もする。


 奥の遙拝台まで上がるとさらに迫力。
 霧状の水しぶきがひっきりなしにかかってきて、ちょっと長時間いると全身しっとりしてくる。

 しかしやっぱり滝はいいよね。
 30分ぐらい堪能してしまった。

 朝9時前に大門坂を上り始め、那智の滝を堪能し終ったのが12時頃。
 まだまだ時間はたっぷりあるので、次はバスに1時間ほど乗って熊野速玉大社と神倉神社にGO。
 神倉神社には500段の階段があるから、ますます膝が心配だけど。


 ……の前に那智駅で寄り道して、近くの補陀洛山寺へ。
 この補陀洛渡海船がちょっと見たかったのだ。

 補陀洛とはサンスクリット語で浄土を表す言葉で、平安時代から江戸時代にかけて、この寺の住職は60歳になると、わずかな食料と共にこの密閉した小舟に乗って「補陀洛」を目指す旅に出る(出させられる)風習があった。
 もちろん、その先に待っているのは死しかない。
 記録にあるだけで、20名以上の住職がこれで命を落としている。
 信仰心の暴走は悲劇しか招かないというのは、どの宗教も同じ。

 予定では速玉大社に行くつもりだったのだが、バス停では神倉神社の方が先だったので、急遽そっちからにした。
 神倉神社は速玉大社の摂社で、ゴトビキ岩という大岩の御神体と、そこに至るまでの500段ほどの階段が有名。


 でも多分これがあれば大丈夫なはず(折りたたみストック)!
 さあ大門坂に続いて長距離階段第二ラウンド開始だ!


 全然大丈夫じゃなかった。
 いやこれ石垣だよね? 階段じゃないよね?。
 これを上れというのか……。


 でもここであきらめるのも癪なので、頑張った。頑張って上りきった。
 これが上がりきったご褒美の風景。
 熊野の町が一望できる。こりゃすごいわ。
 昔の人にとっては、まさしく天からの眺めだったんだろうなあ。


 お社の後ろの大岩がゴトビキ岩。
 なんか神々しい写真撮れた。
 

 そして困難は上がるよりむしろ降りる方にある。。
 大きさも段の高さも不規則な石の並びから、安定した足場を見極めて行かなくてはならないのだ。
 昔城攻めしてた人たちは、こんな気分を味わっていたのか。

 案の定、膝をやられて最後は片足だけでしか下りられなくなった。
 恐ろしいことに、この階段を2月の夜、数十人の男たちがたいまつを掲げて駆け下りるという神事があるらしい。
 慣れているとはいえ、良く無事に降りてこられるな……。


 最後は熊野速玉大社。
 神倉神社から国道をてくてく歩いて20分ぐらい。
 今日初めて楽な道のりたどったような気がする。

 とまあ、予定していたのはここで終了なのだが、まだ15時なのでもう1ヶ所ぐらい行けそう。
 そういえば、熊野速玉大社の近くに、国の特別天然記念物の浮島という場所があった。
 帰り道がてらにぶらぶら寄れそうなので、行ってみよう。


 これが浮島。
 一見何の変哲もない水辺の林だが、その名の通り、池に浮かんだ泥炭層の上に植物が生えた、文字通り浮いている島。
 昔は池が数倍ぐらいあったため、風の吹くままあっちへ行ったりこっちへ行ったり、台風の時とか岸辺にある家に体当たりして壊したりしていたらしい。
 戦後の宅地造成で動く余地もないほど池が埋め立てられたため一部が座礁、今では雨が降って水量が増えると島の位置も上がる、みたいな上下運動しかできなくなっているとか。
 泥炭層は植物が腐らない環境、つまり高山や北海道のような極寒の地でしか普通できない。
 この温暖な紀伊半島で、なんでここにだけ島になるほど泥炭層ができたのか、今でも謎らしい。


 島の中はこんな感じ。
 設置された遊歩道の上で跳ねると、重さが伝わってちょっと離れた所から泡がぶくぶく出てきたり、震動が伝わって波ができたり、確かにここは土じゃなくて泥炭なんだと納得する。

 勢いに任せてあちこち行きまくってしまった。
 歩数計を見たら20キロも歩いていたのだが、明日膝は大丈夫だろうか。

熊野で本宮参りをする……はずだった

 連休になったので熊野詣でをすることにした。
 大阪からのアクセスが割と良かった高野山と違って、熊野は大阪からも名古屋からもかなり行きづらい。
 いろいろと調べてみたら、南紀白浜空港から本宮大社に出ている直通バスを使うのが一番短時間で行けそうだったので、そのコースを選択することにした。


 そして関西国際空港に到着しました。
 
 南紀白浜空港が荒天で、1時間半もかけて2回も着陸やり直しをしたが降りられず、結局ここに連れてこられたのだった。
 航空会社が白浜駅までのバスを用意してくれたが、空港に着いた時点で10時半を回っており(本来は8:25に南紀白浜空港着の予定だった)、バスの出発が11:30過ぎ。さらに関西空港から白浜駅まで2時間弱かかるため、どう考えてももう今日はどこへも行けない。
 まあ空港に降りられなかったことでもわかるとおり、結構な風雨で、どこに行っても過酷な経験をするだけではあるので、それほどがっかりはしなかったけど。
 むしろ、本来乗る予定のなかった白浜駅からホテルのある紀伊勝浦駅まで、1時間半のきのくに線普通列車の旅を満喫してしまった。
 

 全く来る予定のなかった白浜駅。
 

 同じく串本駅。
 最南端は沖縄と思われがちだが、実は沖縄は「最西端」で、南端はここになるらしい。

 ここは有名な橋杭岩がある。
 荒天で白波打ち寄せる橋杭岩という、あまり見れないものを見るチャンスでもあるので、降りるかどうか相当迷ったのだが、結局安楽を求める心に負けたのだった。
 でも、線路と現地の位置関係から、もしかすると電車からも見えるかもしれないと狙っていたら……。
 

 見えた!
 ここから見ても結構な迫力だな……。
 白波は打ち寄せてないけど。ここ湾だから波がないのか。
 
 そんな感じで、なんだかそれはそれで楽しんだのだった。
 
○おまけ

 せっかくなので、関西国際空港で前からほしかったそらやんのぬいぐるみを買った。
 

 白浜駅にいたパンダ特急。
 目が光ってる。

花鳥に鳥獣一気見してきた

 会社を半休して、日本藝大美術館の渡辺省亭展と、国立博物館の鳥獣戯画展に行ってきた。
 正直言うと、鳥獣戯画はそこまで熱烈に見たいというものでもないのだが、今回は人数制限の時間ごと完全予約制なので、まあ一度は見ておいてもいいかなと思った次第。
 渡辺省亭は、明治から大正にかけての花鳥画を中心に描いた日本画家で、迎賓館赤坂離宮の七宝額を任された程の実力者だが、後期は画壇を離れて市井に下った事もあって、日本ではほとんど埋もれてしまってる。
 が、出品作がパリ万博で最優秀作品に選ばれるなど、欧米では近代日本画にその人ありと言われる程の人らしい。
 エドガー・ドガに即興で鳥の絵を描いて贈呈したら、ドガがその速さと素晴らしさに感動して一生大事にしていたなんて話もあるそうな。


 例によって絵は写せないので、ポスター。
 何というか、単純に写実的とか色使いが華やかとかいうのでなく、分かりやすく絵を美しく見せるための工夫をすごくしているなという感じ。
 分かりやすすぎてちょっとあざとさを感じる向きもあるかもしれない。
 でもとりあえず、花は美しいし鳥や動物はもふもふでかわいいし美人画は美人なので満足。


 トートバッグになってた桜の花びらをくわえるスズメの図。
 速攻買った。

 さて、次は鳥獣戯画だ。
 時間通りに行けば待たずに見られるなんて、時間指定制ってほんといいな。
 その日の気分でぱっと行けないデメリットはあるけど、こういう人気展はずっとこうやってほしい。


 と思ったら並んでるやんけ……。

 どうも中で滞留してしまい、後の時間の人が入れない状態っぽい。
 まあ今回、全4巻のうち最も有名な甲巻こそ動く歩道で強制的に運ばれていくが、乙丙丁巻は好きなように見られるので、そこで止まっちゃうのはあるだろう。
 あと、妹がTwitterをサーチした情報では(並んでる間暇なので在宅勤務中の妹に実況してた)、グッズ売り場がすごい混んでいるらしい。


 まあ看板でも撮りながら待つか。
 これなら渡辺省亭をもう1周ぐらいしてくれば良かったなあ……。

 とはいえ、少しずつ列は動いていたので、30分ほど待ったら中に入れた。

 感想としては、甲巻より乙丙丁巻の方が面白いと思った。
 一番完成度が高いのは甲巻なのだが、それ以外の巻の方が、雰囲気を伝える力というか描写の力量というか、そういうのは上な気がする。


 あまりにシュールすぎてつい買ってしまったミッフィーとのコラボのポーチ。
 すみっコぐらしとのコラボもあったけど、シュールさではこっちの方が勝った。

久々に蘭の祭り見てきた

 東京ドームシティでやっている「世界らん展2021」に行ってきた。
 洋蘭は好きで、昔は毎年行っていたし、何種類か育てたりもしていたのだが、やっぱり素人が6畳の日差しの悪いアパートで扱えるようなもんじゃなく、結局全部枯らして諦めて、いつしからん展にも行かなくなってしまっていた。
 たまたま去年、同じ東京ドームでやっていたテーブルウェアフェスティバルに行ったら、その後案内のハガキが来たので、すごい久々に足を向けてみる気になったのだった。


 去年までは会場が東京ドームだったのだが、今年はコロナの影響か規模を大幅に縮小して、ドームの隣のプリズムホールになっていた。
 なお今年のテーマはエビネ推し。


 展示内容は、全国の栽培者が出品するコンテストと物販、若干のアレンジメント。
 これは良く食虫植物と間違えられるパフィオペディラム。割と好き。


 2メートルぐらいありそう……。


 これは日本の富貴蘭。花より葉を楽しむ方向に発達した。
 日本人て斑入りとかほんと好きよね。


 すごいテカテカしてる……。


 こんな胡蝶蘭もらったら惚れる。


 あっこれ昔持ってた種類だ。
 ちゃんと育てるとこんなきれいに咲くんだなあ……。


 エビネ。なお左のは世界にも数株しかない種類で、お値段100万円。
 日本の蘭は、花と鉢を合わせて楽しむのがお作法らしい。


 パフィオペディラムがずらり。
 パフィオは割と緑とか茶色のしましまとか、それは花としてどうなのかと思う色合いの花が多い。
 それがいいんだけど。


 かわいい。


 これ、蘭なのか……。


 これも日本で古くから栽培されているセッコク。


 これはシュンラン。やっぱ斑入りが珍重される。
「令和」って名前だった。


 假屋崎省吾のサイン会やってた……んだけど、テレビで見るのとなんか違う……。
 もう夕方で人も少なくなっていたせいか、すごい暇そうだった。
 暇すぎたのか、売店のレジで商品を自ら袋詰めしてくれたりしてた。


 今年の推しのエビネ。
 実は日本の蘭てあまり興味がなかったんだけど、こうやって見ると結構きれいだな。


 アレンジメントも今年は2点だけ。

 本当に小規模になっていたけど、このぐらいの方が、だだっぴろくて天井の高いドームより展示の管理はしやすいんじゃないかという気もする。
 久しぶりの蘭楽しかった。


 そしてもう蘭はやらないつもりだったのに……。


 しかも花がなんかすごい(帰ってから気付いた)。

伊豆で灯台とか崖とか花とか

 伊豆2日目。
 妹が城ヶ崎灯台に行きたいと言うので行くことにした。
 が、城ヶ崎だけでは時間が余りそうなので、ついでにすぐ近くにあるニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデンと、人間様の希望で蓮着寺にも立ち寄る事にする。
 ニューヨークランプミュージアムはティファニーのアンティークランプコレクションを展示しているらしい。
 ティファニーがランプを作ってるなんて正直知らなかった。


 城ヶ崎灯台へは、崖沿いの山道を歩いていく。
 崖沿いじゃない山道ルートもあるのだが、崖沿いの方が面白い。


 途中にある「大穴」という場所。
 地面が深くえぐられて海が入りこみ、その上の地面が崩落して穴が空いたため、地面の下に波が打ち寄せている。
 かなり深いので、覗いているとお腹がヒュッとする。


 灯台。


 岬とその先の大島。
 海には、浦賀水道を通って太平洋に出て行く船が何隻も見えている。


 灯台の先にある吊り橋。
 ぱっと見どうってことなさそうだが、渡り始めると下が海で、大穴以上にお腹がヒュッとする。
 高い所ならオフィスだって高層ビルだし、この吊り橋の高さはそれよりよっぽど低いのだが、ガラスで完全に外界と仕切られていて、落ちないというのが暗黙で保証されている場所と、足場と空間の仕切りがワイヤーだけで、誰かが間違ってぶつかってでもきたらそのまままっさかさまになる所では、こうも違うものかと思う。


 橋の怖さと海と崖を堪能したところで、次はミュージアムへ。
「&フラワーガーデン」と冠するだけあって、すごい見事な花の庭園。


 ランプシェードコレクションもなかなか楽しい。
 昼ご飯もおいしかったし、もしかするとここ、かなりの当たり施設かもしれない。
 難点は、犬連れ可なので、花壇に犬がおしっこやフンをしていることかな。
 たまに片付けない飼い主がいるし。


 海と島と花。


 ちょっとインスタ映えっぽく撮ってみた。


 最後に蓮着寺。
 鎌倉幕府から伊豆に流された日蓮が開祖というお寺。
 真ん中へんの低い岩が、日蓮が置き去りにされたという俎岩。
 あまり大きなお寺ではないけど、ここも海岸沿いに散策路があって、海とか島を眺めることができる。

 昨日とは打って変わって快晴、風があるので1日中くっきりとした風景を楽しめた。
 大島をはじめとする伊豆諸島は勿論、帰りの電車の中からは房総半島まで見えた。
 ただ、暑くて日焼けしたけど。

 

伊豆で動物にまみれてきた

 3月13、14日と伊豆に家族旅行に行ったため、まとめてアップします。

 伊豆にある妹の会社の保養所が取れたので、家族で旅行に行ってきた。
 初日は母親がホワイトタイガーの子供を見たがる伊豆アニマルキングダムへ。


 ウォーキングサファリの動物たちは大雨でびしょ濡れ。
 なぜかものすごくこちらをガン見してくるムフロン(メス)。
 このサファリ、あちこちに動物用の野菜を売っていて、自由に買って与える事ができるので、動物は客を見るとおやつを期待するのだということが後で判明する。


 雨なので屋根のある場所にエサを置いてもらっている。


 そしてエサや野菜のおやつだけでなく、その辺の雑草も適当にむしって食べている。
 飼い慣らされ感があるのか野性味があるのか良く分からない。


 雑草の食べかすをくちばしにくっつけて、つぶらな瞳でこっちを見るダチョウ。
 くちばしがピンクなのはまだ若いのかな。


 肉食獣はサファリではなく、別の囲いで飼われている。
 高貴さすら漂う凜々しいチーターの立ち姿。


 ライオン。
 姉妹なのか良く同じポーズをしていた。
 すごい足だな……。


 野菜をやると喜んで顔を出してくるが、ついでに触ろうとするとすかさず引っ込むキリン。
 絶対に触らせない意気が満々。


 サイに触るイベント。飼育員さんが撒いたエサを食べている間に頭に触ることができる。かわいい。
 皮膚は思った程固くなかった。


 普段は人間と触れあったり乗せたりしているらしいのだが、コロナで触れあいが禁止になったため、普通に展示動物になっているポニー。


 動物にさわれる「わくわく触れあい広場」。雨宿り場所を取り合っているカピバラとマーラ。
 ここもやっぱりコロナのため触れあい禁止なのだが、ここの動物は全く人間を怖がらないので、間近まで近づいて愛でることが可能。


 ワラビーの親子。
 落ちている桜の花を食べている様子をしゃがんで眺めていたら、寄ってきて触れんばかりに匂いを嗅いできたのでドキドキした。


 カピバラは、良く聞いていると「チチチチチ」とか「クルルルル」とか小さな声で鳴いている。


 キリンと観覧車。


 ホワイトタイガーのご飯の時間。
 左のレストランの屋上から飼育員さんが肉を投げ、それを拾うためにホワイトタイガーが右往左往する。
 手前の2匹が子供、奥がお母さん。


 食事後のお母さん。


 食事後の子供。
 ごめん寝してる……。

 人間様たちもお腹がすいてきたので、ここで昼ご飯。
 そして午後からもう1回ウォーキングサファリを一回りする事にする。


 キリンとサイ。




 別のキリンにカメラを向けたら、おやつ野菜をくれると思ったらしくてロックオンされた。
 しょうがないので買ってあげた。


 なんかイチャコラしてた。


 良く太ったスズメ(展示ではない)。


 ワラビーとウサギ。もふもふ。


 ……の写真を撮る人間様のすぐ横に座っていたマーラ。
 脚ほっそ!


 地面に降りて雨宿りしていたミミズク。


 ホワイトタイガーへの餌やりイベント。
 鉄の棒の先につけた生肉を食べさせるのだが、棒を持っている人間を早く寄越せと言わんばかりにものすごくガン見してくる。
 かと思うと、こんな風にちょっといらないそぶりをして牽制してみたりする。
 やっぱ猫だわこいつら。


 じゃれる子供たちと、すぐ近くまでやってきてこっちを見ていたお母さん。
 目がばっちり合っている。



 ライオンたちは並んで誰もいない通路の奥をひたすらじっと見つめていた。
 何度通りかかっても見ているのだが、一体何がいるんだろうか……。


 雨がやんだので外に止まっていたミミズク。


 意外と毛がふわふわしていた水牛。
 そういえばテレビだと泥水に転がってる映像しか見ないからな。


 飼育員さんが車を離れた隙に、餌やりトラックに群がって勝手に食べ始めているリャマとかダチョウとか。

 実はそれほど期待もせずに行ったのだが、想像以上に面白かった。
 雨で人が少なかったせいか、動物たちが人間に飽きておらず、いろいろと自分から(主におやつ欲しさに)アピールをしてくる。
 あと、ひとつの広いフィールドに複数の種類の動物がいるので、異種同士のかけひきとか距離感とかも見ていて飽きない。
 交通の便が悪いのが難点だが、また行きたい。

桜が咲いた

 我が家の桜がもう咲いた。


 どういうこと……。

 去年、青山フラワーマーケットで買ったポット苗。結局ポットのまま1年過ごしてしまった。
「サクランボ」というざっくりした名札がついていて、確かに花の後で食べられそうな感じの実がついたのだが、落ちたか鳥に食べられたか、いつの間にか消えていた。
 外来種で花も実も楽しめる桜は数種類あるらしいが、開花時期はむしろソメイヨシノより遅いとの事なので、なんでこんな時期に咲き出したのか分からない。

 今年こそは実を食べられるといいけど。