サーラルに乾燥サトウキビを与えたら、大変に喜んでいる。
巣立ち直後ぐらいに1回試した時は、なんだか分からなかったらしくて見向きもしなかったのだが、成長してそれなりに理解力もアップしたらしい。
30分足らずでここまで囓ってしまったが、この鳥は飽きっぽいので、2本目にもここまで熱中してくれるかどうかは不明。
そして囓りフェーズから、振り回したり放り投げたりの狼藉フェーズに移った。
まあとりあえず楽しんでいるようで何より。
サーラルは相変わらずふぶきの所に行ってケンカを売りたがる。
最初はいちいち連れ戻していたのだが、見ていると威嚇しあっているだけでどつきあいまではやっていなそうだし、段々面倒くさくなってきたので放っておくことにした。
遠くに座って2羽の様子を眺めていると、勢い込んで騒いでいたサーラルが、段々こちらをちらちら伺うようになり、やがて、人間様が来てくれないと悟ると、一方的にケンカをやめて飛んで帰ってきてしまうようになった。
どうやら、人間様が後から来ると思っていたから強気で攻めていたらしい。
人間様が座ったまま動こうとしないので逃げ戻るサーラルと、全く相手にされていないのに隣で大暴れしているカラ。
エリザベスカラーがはずれてようやく行動の自由を取り戻したサーラルは、それまで貯めていたエネルギーを放出するかのように、暇さえあれば外に出せと要求してくる。
目が合うどころか、同じ部屋で在宅勤務中の人間様が姿勢でも変えようものなら、即カゴの網に飛びついてきて大声で催促鳴きを始める。
このエネルギーをどこか別の方向に発散させなければ、お互い安寧の時はない。
そこで、サーラルの気をそらすべく、新しいオモチャを作って与えてみることにした。
たまたま買い置きしてあったマンチボールを紐でつなげただけ。
突然見慣れぬ物を吊されて恐くて奥に貼り付くサーラル。
なにか言いたそうにこちらを見てくるが、撤去するつもりはない。
慣れるが良い。
確か10個ぐらい在庫があったはずだけど、いつまでもつかな……。
いやその前に飽きるかもしれない。