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増援が期待できぬため撤退

 サーラルは相変わらずふぶきの所に行ってケンカを売りたがる。
 最初はいちいち連れ戻していたのだが、見ていると威嚇しあっているだけでどつきあいまではやっていなそうだし、段々面倒くさくなってきたので放っておくことにした。
 遠くに座って2羽の様子を眺めていると、勢い込んで騒いでいたサーラルが、段々こちらをちらちら伺うようになり、やがて、人間様が来てくれないと悟ると、一方的にケンカをやめて飛んで帰ってきてしまうようになった。
 どうやら、人間様が後から来ると思っていたから強気で攻めていたらしい。


 人間様が座ったまま動こうとしないので逃げ戻るサーラルと、全く相手にされていないのに隣で大暴れしているカラ。


 お前どれだけ虎の威を借りたいの?

抜けないサーラル

 なにやらサーラルがじたばたしていると思ったら、どう見ても隙間が足りない輪っかのオモチャを無理矢理通ろうとしていた。


「~~~~~!」


「…………」


「もう1回!」

 フンでももらしそうな勢いで力んでいる。
 詰まったら取ってあげるから気が済むまでやってなさい。

エネルギーの解放

 エリザベスカラーがはずれてようやく行動の自由を取り戻したサーラルは、それまで貯めていたエネルギーを放出するかのように、暇さえあれば外に出せと要求してくる。
 目が合うどころか、同じ部屋で在宅勤務中の人間様が姿勢でも変えようものなら、即カゴの網に飛びついてきて大声で催促鳴きを始める。
 このエネルギーをどこか別の方向に発散させなければ、お互い安寧の時はない。
 そこで、サーラルの気をそらすべく、新しいオモチャを作って与えてみることにした。


 たまたま買い置きしてあったマンチボールを紐でつなげただけ。
 突然見慣れぬ物を吊されて恐くて奥に貼り付くサーラル。


 なにか言いたそうにこちらを見てくるが、撤去するつもりはない。
 慣れるが良い。


 慣れた(20分後)。


 もう壊した(1時間後)。

 確か10個ぐらい在庫があったはずだけど、いつまでもつかな……。
 いやその前に飽きるかもしれない。

復活の日

 サーラルのカラーが取れた。


 すっきりした!

 羽繕いが満足にできなかったことに加えて、ヒナ換羽が始まっているのでずいぶんとボロボロな感じになっている。
 良く我慢したね。


 家に帰ってカゴに入れたら、2時間ぐらいずっと羽繕いをしていた。

 でもまだ自分が再度飛べるようになった事には気づいてないらしくて(カラー中はカラーが邪魔してうまく飛べなかった)、移動はひたすら歩いている。
 いつ気づくのかちょっと観察していてみよう。

カラー延長戦

 サーラルの足は、結局出てしまった骨を切り詰めて、さらに2週間カラーになった。
 何というか、救急病院がヤブってほんと救いがないと思うのだが。
 そういえばここ、前に飼い主から訴訟起こされたとかいう話を聞いたな。
 他に近所に急患を受けてくれる病院がないからここにしているが、看護師さんがヒナ換羽を知らなかったりほんと不安しかない。


 サーラル、カゴに入るから手に乗って。


 乗って!

骨出しあんよ

 サーラルはまだカラーが取れない。


 いろいろ頑張った結果、カラーをここまで変形させるのに成功した(サーラルが)。
 これで肩のあたり以外はどこでもくちばしが届くよ。

 かさぶたが2-3日前に取れて、特に腫れたりもしていなかったので、病院に連絡して土曜日にカラーをはずす予定を今日に前倒ししてもらった。
 ところが、病院で調べたら、どうも骨の先が露出してしまっているっぽいので、やっぱり土曜日に専門医に確認してからとなった。
 なにそれ、そういうのって骨が出ないように手術するものじゃないの?
 もし骨が出てたら、出てる部分をまた切除とかになるの?
 ヒナ換羽も始まってるし、もうカラーさせたくないんだけど?
 っていうかそうなったら治療費また払うの?


 この鳥は他のマメと違ってカメラを怖がらない。
 逆に興味津々で囓りたがるので、それもそれで困るのだが。
 なお、変形カラーを見た看護師さんが笑ってしまっていたのはここだけの話。

カラーな生活

 サーラルはまだエリザベスカラーをつけている。
 1週間ぐらいではずせると思っていたのだが、足の傷が完全にかさぶたになるまでつけていないとならないそうで、自由の身になるのは来週の土曜日の予定。
 今の段階で、サーラルはカラーをつけたまま普通に足にくちばしが届いてしまっているのだが、特に傷をいじっている様子もないので見て見ぬ振りをしている。


 カメラを向けるといっちょまえに威嚇してくる。


 でも頭を掻いてもらうのと大人しくなる。
 自分で掻けないのでチャンスを逃したくないらしい。

薬のジレンマ


「お薬いやー!」

 現在、サーラルは朝晩抗生物質と鎮痛剤を飲んでいる。
 量は1回に1滴。動かないように頭を押さえて小さなシリンジで直接投与するのだが、やはりというか、サーラルはこれが大嫌いで、薬の時間になると、なんとか飲まされまいと身体をよじって大暴れする。
 でも、噛みつこうと開けた口にすかさず薬を流し込むと、次の瞬間大人しくなり、そのまま黙ってもにょもにょと飲み込んでいる。

 聞き分けがいいのか諦めが早いのか、ちょっと良く分からない。

サーラルの療養

 現在のサーラルのカゴの中の配置。


 2本の止まり木を同じ高さに配置して、くちばしを使わず水平に歩けばどこへでも移動できるようにした。
 エサと水入れも、カラーごしに楽に届く形に一時的に変更。

 鎮痛剤を飲ませているからかもしれないが、全く痛がるそぶりもなく、お気に入りの囓り木の上でくつろいだり、藁オモチャをせっせと囓ったりしている。
 最初のうちは、たまにそのへんにカラーが引っかかってもぞもぞもがいていたりしたが、数時間ほどで普通に行動できるようになった。順応性高いな。
 ただ、それと同時に、早くもカラーの位置をずらして足にくちばしを届かせることを覚えてしまった。
 今のところ、オモチャやエサに夢中で傷口を気にする暇はないようだが、病院に相談して、傷をなめるようならもう少しカラーを大きくする方向で考えている。
 これ以上不自由にするような事はしたくないので、サーラルがオモチャやエサで頭をいっぱいにしたまま、傷の事を忘れていてくれることを願うばかり。

帰ってきたサーラル

 サーラルが退院した。


 エリザベスカラーされてた。

 切断した指先をいじらないよう、くちばしをブロックするためのものだが、羽繕いも頭掻きもブロックされてしまう。
 しょうがなくてカラーの上からカシカシつくろって、やった気になっている。
 1週間の辛抱だからね。