前のも今のもお気に入り

 いつの間にか普通に新しいテントに入っていた。


 ずっと前からお気に入りでしたみたいな顔してる。
 ここ数日、テントと隣接している上の止まり木にも行かず、エサ入れに止まって過ごしていたぐらい警戒していたくせに。


 そして、一度入るとこれまで警戒していた分を埋め合わせるかのようにべったり入りっぱなし。
 中に入るオモチャは藁の輪っかしか持っていないふぶきが、隣でちょっとうらやましそうに見てるけど、お前にテント入れると巣認定して卵産んじゃうから駄目だよ。

違う物はイヤ

 夕食の後居眠りしていたら、セノーテがなにやらカゴの床を右往左往しながら一生懸命話しかけてくるので目が覚めた。


 どしたの……あー。

 これを訴えていたのね。
 時々ナスカンをいじっていたから、いつかやるだろうとは思っていたけれど。
 結構汚れてるし、いい機会だから取り替えて洗濯するか。


 こんな事もあろうかと、同じのをもう1つ買っておいたんだよね。
 でも中の色がピンクから黄色に変わっているので、臆病な所のあるセノーテがどういう反応をするか……。



 案の定、床からしきりに上を見上げては、あれは自分のじゃないと訴えてくる。

 一生同じ物は使えないんだから、違うのを使う事に慣れなさい。

何かが覗く

 寒くなってきたので、バードテントで過ごす時間がどんどん長くなってきているセノーテ。


 ……中で可愛くごろんしているコミドリコンゴウを撮りたかったのに、なんですき間の奥から無表情に覗いている何かみたいになっちゃったんだろう……。


 あ、出てこなくていいから。

食べ放題の地は遠い

 下に置いてあるエサ入れからつまみ食いしたい長門。


 ぷるぷるしながら身体を一生懸命伸ばしている。

 普通に飛び降りればいいだけなのだが、どういうわけだかそれは思いつかないらしい。
 ……やっぱり頭が良くないな、この鳥……。

弟のお家で待機中

 自宅のお掃除が終わるのを、アッサムのカゴにとまって待つひすい。


「まだ?」

 仲の良いこの2羽はケンカもお互い手加減してやるので、安心してこういう事ができる。
 ただ、油断するとお互いエサを吐き戻して相手にあげようとするのが困るけど。
 この間なんか、ひすいがアッサムの頭に吐き戻しをべっちょりくっつけていた。どうしてそうなる。

ふかふかテントでいい気持ち

 気温が下がってきたので、バードテントにこもるようになったセノーテ。
 大変分かりやすい。


 中綿入りのふかふかフリースだもんね、内側。
 外側は止まり木代わりにしている時にフンするから汚れてるけど。

 なんだかセノーテは、他の鳥より体温が高い気がする。
 大型だからなのか、もしかするとマメやホオミドリに比べて羽毛が薄くて体温が外に逃げやすいのかもしれない。
 確かに、長門に比べると手にくっついて来た時のもふもふ度が足りない気がする。
 まあ、人間と同じ環境で冬越しできると調べたら書いてあったし、それほど保温に気を遣う必要はないと思うけれど、もしかすると部分的にもあったかくできる物を用意しておいた方がいいのかな。

テントの中

 いつの間にか、セノーテはバードテントの中に入るようになっていた。


 やっと入れる事に気付いたらしい。
 ご機嫌でおさまっている。

 たまに中でぺったり寝転がっていたりするので、居心地はいいらしい。
 時期的にまだ暑そうだけど。


 でもやっぱりこっちも好き。

気になるおとなり

 床でゴソゴソ何かを囓る長門が気になって仕方ないセノーテ。


「何してるの?」


「ねえ、何してるの?」

 これでセノーテは長門に興味を持ってしまったらしい。
 カゴから出すとすぐに長門のカゴに行こうとする。幸いにと言うか、これまで自分より大きな鳥を見たことがなかった長門は、セノーテが来るとさっさと離れた所に逃げていってしまうので、今のところは衝突は起こっていないが、何しろ殺傷能力が高い鳥同士だから何があるか分からないし、さらには長門のカゴの上にカゴを置いているひすいが、こちらは例によって闘志満々で寄っていく。
 なんでマメルリハってそうなんだろう……。
 なので、セノーテが行こうとする度に、手でブロックしたりお気に入りの囓り枝に乗せたりして阻んでいるのだが、それが気に入らないセノーテは意地になって噛んでくる。
 折角噛まない鳥を買ったのに、このままだと噛み癖がついてしまいそうで困っている。

ローマの夢の跡を見る

 東京都美術館の「永遠の都ローマ」展に行ってきた。


 高さ1.8メートルのコンスタンスティヌス帝の大頭部。
 確かキリスト教を公認した皇帝で、だからキリスト教基準の世界史では「大帝」って事になってるんだっけ。

 ローマのカピトリーノ美術館の収蔵物の展示会。
 カピトリーノ美術館は、ローマの始まりの7つの丘のひとつ、カピトリーノの丘に建てられた世界最古の美術館。
 ローマを中心にイタリア美術を収集していて、今回も古代ローマをメインに中世絵画なんかが展示されている。
 東京都美術館だからそこそこだろうと思っていたけれど、あの有名な狼から乳をもらうロムルスとレムスの銅像(複製)とか、各皇帝の彫像とか、いろいろあって楽しかった。
 個人的に、イノシシを襲うヒョウの彫像がすごかった。絵はがきが欲しかったけれど、欲しいのに限ってないといういつものパターン。
 中世以降の絵画美術は、知らない人ばっかりで良く分からなかったけど。



 トラヤヌス帝の記念柱に描かれているレリーフの一部の複製。
 実物は高さ34メートル、直径3.7メートルの大理石製。表面にびっしりとこんな感じのレリーフが施してある。
 地震国日本ではまず現代まで残らないスケールの建築物だな……。

 ローマには確か20年ぐらい前にツアーで行ったんだけど、全く何も覚えてないんだよね。
 その時はミラノ、ベネツィア、パドヴァ、フィレンツェ、ヴァチカン、ローマに行って、他の場所はどこに行って何を食べたかまで覚えてるんだけれど、最後のローマだけは街を歩いていたら立哨中の警官がマシンガンを持っていてびっくりした事と、イタリア語が分からなくて立ち入り禁止の市庁舎の敷地に踏み込んで追い出された事、古代ローマの建物を再利用した礼拝堂(名前忘れた)に行ったら、イタリア陸軍の兵士がなぜかは分からないけど大勢いてパイプ椅子を並べていた事しか記憶にない。
 また行きたいけど、鳥どももいるし無理かな。