8/8、9と乗鞍ライチョウ観察ツアーに行ってきたので、まとめてアップします。
ライチョウ探しツアー2日目。
前日は天気が悪くて探せなかったので、今日は特に気合いを入れて探すらしい。まずは朝4時に宿泊施設を出発して、ご来光を見つつライチョウ目撃ポイントまで歩く。

ちょっと前まで朝4時といえばもう明るかったのに、日が短くなったなー。
で、足元をヘッドライトで照らしながらて歩いて近くの大黒岳へ。

朝焼けと月。
夜に大雨が降ったために、空気が澄んでいて茜色が鮮やか。

そして大黒岳山頂まで連れて行かれる。
……おかしいな。ツアーの説明ではハイキングって話だったんだけど、なんでトレッキングやらされてるんだろう?
しかも、ライチョウ出現ポイントはここからさらに15分ほど山を下ったところにあるらしい。
下ったからには帰りはまた登るわけで、心構えも準備体操もなしのこれはなかなかきつかった。

朝焼けの光が岩を赤く染め上げるモルゲンロート。手前の影はツアー参加者。どれほど低い位置から日が差しているか分かる。
去年の秋に雪の立山で見たアーベントロートと同じようなものだけど、雪じゃなくてもこんなにきれいなんだ……。
もうこれを見れただけで来た甲斐があったわ。ライチョウ見れなくてもこれだけでいい。

このあたりにもコマクサが群生している。
朝日を浴びて花の赤さが一掃際立っているコマクサたち。

ライチョウいた!
親子2羽(実際には3羽いたらしい)で、写真はヒナ。結構大きくなっているがまだもこもこっぷりが子供。
距離にして50メートル以上離れたところをとことこ歩きながら、何やらついばんでいる。
そして、カメラの設定を間違えていたせいで、まともな写真が1枚も撮れなかった。

明らかにこちらを意識して、離れていく動きを見せるライチョウ。
立山のライチョウはカメラやスマホがずらりと並んで撮影会状態でも、割と平然としているのに、ずいぶん違うな……。
これは後でガイドさんに聞いた話なのだが、立山のライチョウは、天敵よけのために、あえて人間の近くに生活圏を寄せている傾向があるのだそう。
対して乗鞍のライチョウは、基本人間とは関わらず、邪魔だと思えば去っていく、そういう感じらしい。
人を恐がらないと言われるが、恐がらない訳ではなく、人を避けるまでの距離が他の動物より短いというだけ。なので、天敵のみならず人間からも許容範囲を越えての干渉が重なれば、それはいなくなってしまうのも当然なのかもしれない。

とまあそんなことをいろいろ考えさせられながら、また大黒岳山頂まで引き返して降りていく。大変つらい。
つらいけど、箱庭みたいなこんな風景も撮れたのでよしとしよう。
手前の池は鶴ヶ池という。当然ながら亀ヶ池もある。

トウヤクリンドウのつぼみ。リンドウだけど黄色っぽい白の花らしい。

そして次のライチョウ探しながらトレッキングは富士見岳。
急勾配のコースとなだらかなコースがあって、なだらかなコースを行くのかと思ったら当然のように急勾配に連れて行かれた。
おかしい、そんな話は聞いていないぞ……。

死にそうになりながら登っているが、とりあえず写真は撮る。
絵に描いたような火口と乗鞍平のバスターミナル。右側の家は今回泊まった乗鞍白雲荘。

ここが乗鞍の全ての施設で使われている水の水源、不消ヶ池(きえずがいけ)。
ちなみに乗鞍には上水道設備がない。料理も風呂もトイレも全部、この不消ヶ池からの生水を使っている。なので水道には飲まないようにと貼り紙が貼ってある。
そして、今回は大丈夫だったが、渇水時にはお風呂に入れなかったりする。
電気も自家発電なので、夜8時半には完全消灯、というか発電機そのものが止まり、コンセントも含めて強制的に電源が全部落ちる。
なんというか……ほぼ変わらない高度にありながら、すぐ近くの発電所と破砕帯の大量の水(と温泉)を背景に、都会のホテル並みの宿泊ができる立山が、いかに特殊で恵まれた場所なのかというのが良く分かった。

てなわけでやっと頂上。
ここではライチョウは見つからなかったので、下ってさらに剣が峰登山口まで脚を伸ばして探し続けることになった。

雲が滝のように、山を越えて流れ落ちるように見える滝雲。
この時は途中で雲が消えているが、30分ぐらい後で見たら、本当になだれ落ちて水しぶきをあげているみたいな感じになってた。

葉の朝露が日差しを受けてきらきら輝いている……が残念ながら写真では良く分からなかった。
ライチョウの時といい、シャシンムズカシイ……。

剣が峰登山口でもライチョウは見つからないまま戻ってくる途中、イワヒバリに遭遇した。
しかも登山道から数メートルのところを、人を全く恐れる気配もなくうろちょろしている。

正面顔かわいい。
くちばしが黄色いので、まだ幼鳥なのかもしれない。だとしたら恐いもの知らずで人間のすぐ近くに来るのもうなずける。

コマクサとイワヒバリ。
本当はライチョウでもこれができていたのだが、写真がことごとくだめだった。

朝露の玉を葉に散りばめるコマクサと、何かくわえてこっちを見るイワヒバリ。
なんかコマクサの枯れ落ちた花みたいだけど分からない。
結局ライチョウは大黒岳の1回だけしか見れなかったけど、イワヒバリを思う存分堪能できたので満足した。
そして、この後さらにライチョウを探して、昨日登れなかった魔王岳にこのあと登ろうという話が出た。
もう正直へろへろというか、脚が物理的に動かない状態になってきているのだが、ライチョウチャンスということなら最後の力を振り絞って行こうじゃないか……と思ったのだが、登山口の階段を上る時に腰をひねってしまい、あえなくリタイアした。
行った人に後で聞いたら、大黒岳よりいい条件でライチョウの親子が見れたらしい。うらやましい。
でも多分ついていけなかったと思うんだよね、団体行動に。

他の人達が戻ってくるのを待つ間、イワツバメのヒナの写真撮ってた。
そうしたら、エサをくわえてきた親鳥が戻るに戻れなくなっていたので、慌ててやめた。
そんなわけで、ライチョウ観察ツアーは終了。
想像以上に行程がきつかったし、ライチョウは期待していたほど見れなかったけど、でも高山植物や日の出やイワヒバリなんかで結構満足した。
立山と乗鞍のライチョウの思いがけない比較もできたし。



