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北宇都宮へリ祭り

 北富士駐屯地の基地祭に行ってきましたが、疲れて寝てしまったため、後刻アップします。

 復活しました。

 北宇都宮駐屯地46周年創立記念行事に行ってきた。
 北宇都宮駐屯地には航空学校があり、ヘリコプターの実習教育が行われている。
 近所にある宇都宮駐屯地と間違えられたり、ヘリコプター基地であるがゆえに航空自衛隊と間違われたりとちょっとかわいそうな立場の駐屯地でもある。


 格納庫には整備中の機がむき出しで置かれてて現場感満載。


 もちろん展示機もある。
 小型ヘリを中心に固定翼機もいくつかあったが、特徴的なのが、民間企業のヘリ見本がかなり多い事。
 隣接してスバルの工場があるので、そこで所有しているのを持ってきているのかもしれない。


 海自の練習機かと思ったけど形が違うな……。


 富士ベルなんとかというヘリ。
 日本企業なのかアメリカ企業なのか、どっちだ。


 おめでたい感じの令和記念塗装。


 米軍ぽい塗装だなと思ったら本当に米陸軍のだった。
 この時はまだないが、後でちゃっかりグッズ販売とかもしてたらしい。


 実はあのセコムもへリを持っていた。


 これはドクターヘリ。獨協大に普段いるらしい。


 とりあえず1枚ぐらい正面顔を撮っておこうかな。


 今日の主役、青くてきれいな練習機TH-480B。
 後ろにも本日登場予定の機体がずらりと控えている。


 式典開始前に一旦全機が一斉に離陸してしまう。
 有名な木更津の一斉離陸に比べるとささやかだが、それでも結構迫力がある。


 そしてデカすぎるので1機だけ一緒に離陸ができず、後から上がってみんなを追いかけていくCH-47チヌーク。


 いってら。


 そうしてヘリが上空でいろいろ準備をしている間に、地上では基地司令の挨拶とか来賓の祝辞とか来賓の紹介とか祝電の紹介とか、まあ恒例の行事が長々と行われる。


 そして長かった式典が終わった頃、チヌークが1機だけ戻ってきて着陸。


 中から出てきたのは航空学生のドリルチームだった(1人風で帽子を飛ばされちゃってる)。
 これは新しいな!


 防大や高等工科学校と違い、専門的に訓練しているわけではないので、はっきり言うとそれほどレベルは高くない。
 でも一生懸命感が微笑ましい。


 そしてドリルが終わった頃、飛んでいったヘリたちが戻ってきた。


 一旦会場をしてUターンをするヘリたち。


 戻ってくるヘリたち。
 ちょっと雲の中から現れたみたいな感じの写真撮れた。


 そして地面すれすれまで降下すると……。


 観客の目の前でまた次々とUターンして去って行く。
 ヘリは小さいけど本当にすぐ近くで旋回するのでかなりの迫力。
 なお、チヌークだけはさすがにこの高度、旋回半径でのUターンは無理があったようで、そのまま直進していった。


 AH-1コブラのアクロバット飛行。
 ほとんど直立状態で飛んでいるので、地上から写しているのに上部が見えている。


 UH-60のアクロバット飛行。
 急上昇からくるっと回って急降下に移る直前。


 負けじと栃木県警もアクロバット飛行。
 ほとんど横倒しになって旋回している。
 多分、自衛隊に見劣りしないよう技術的に互角のパイロットを連れてきたんだろうなあ。


 そしてここからは救難展示。
 いつもの……と言いたいところだが、ここのプログラムはひと味違っていた。
 まず、遭難者の捜索のために偵察隊がヘリで登場する。


 偵察隊が遭難者を発見すると、次に出てくるのは県警ヘリ。
 またひとしきりアクロバットを見せた後で、救助隊員をロープ降下させて去って行く。
(カメラオタクに丁度遮られていて降下が撮れなかった)


 入れ違いに現れたのは自衛隊のUH-1。こちらはホイスト降下すると、地上の県警救助隊員と協力して遭難者を機内に釣り上げていく。


 これで終わりかと思ったら、突然サイレンを鳴らして自衛隊救急車が会場に走り込んできた(後ろにいるのは出待ちしているUH-60)。
 その隣にUH-1が着陸し、乗員が遭難者を移乗させると、再びサイレンを鳴らしながら走り去っていって展示終了。
 ちょっと何この合同作戦面白い!


 次はUH-1と入れ違いに荷物振り回し芸を披露するUH-60。
 一応、救難物資の投下という設定だったが、風が強かったせいか延々振り回しているだけで最後まで落とさなかった。



 かっこいい航空火災用消防車の水芸。


 気付けば奥ではTH-480Bの編隊がホバリングしながら待ち構えていて、消防車が去って行くと同時に一直線に飛び出してきた。


 途中で隊形を変えながら、一気に空へと上がっていく。
 これがこの北宇都宮駐屯地の目玉、教官チームによるTH-480Bの編隊飛行展示「ブルーホーネット」。


 そして演技が始まるまでの間をもたすために、栃木地本の車が自衛隊を宣伝しにきた。
 ……まあいいんだけどね。


 栃木地本が宣伝している間に、会場左手側に去って行ったブルーホーネットは会場を半周し、男体山をバックに正面から姿を現す。



 プログラムはブルーインパルスがやっているような飛行途中での隊形の変更や、同高度でのすれ違い、ソロでの演技など。
 写真だと良く分からないが、結構風が吹いているのに全く動きが乱れない。すごい。


 最後は全機会場正面に整列して搭乗員紹介。
 自分が紹介される番になるとぴょこっと上に行くのがちょっとかわいい。


 そしてそのまま隊形を整えて着陸。


 敬礼する搭乗員。
 なんか普通に迷彩服だが、パイロットの装備は全部ヘリの中に置いてきたため。


 正面から見ると、こんな感じにきれいに着陸していた。

 大型機を大量に保有する同じ航空基地の木更津駐屯地が、物量と質量に物を言わせた迫力狙いなら、こちらは高い技量を持つ教官が多数いる訓練基地という特性を活かしてテクニックで勝負する感じ。栃木県警も頑張っていたし想像以上に面白かった。
 見学場所も、撮影ポジションにこだわらなければ芝生に座っていられるし。

○おまけ

 なぜか後ろからカラスをじっと凝視しているセキレイがいた。
 カラスは全然気付いていない。

艦と山下公園のバラ

 横浜開港祭で護衛艦『ゆうぎり』が一般公開されたので、行ってきた。
 結構横須賀にもいた艦らしいんだけど、乗るのはこれが初めて。
 そういえばこのクラスの艦は全体的にあまり乗った記憶がないな。パンフレットも『やまぎり』しか手元にないし。


 公開場所は大桟橋。
 こうやって見るとほとんど人が来てないように見えるのだが……。


 実はカメラの外では大行列。
 乗るまでに1時間かかった。


 見学コースは上甲板を1週するだけ。でも護衛艦は久しぶりなのでちょっと楽しい。


 甲板から見た『氷川丸』とマリンタワー。
 写真には入っていないが右の方ではドラゴンボートのレース大会をやっていて、ここもなかなか賑やか。
 ところでハーリーとドラゴンボートってどう違うんだろう。


 なんだこれ……と思って乗員の人に聞いたら、艦これの提督向けらしい。
 ちょっと気の利いたジョーク利かせてみる俺みたいにドヤ顔しながら全員同じ事言ってくるオタクの皆さんの相手も大変ですね。


 標準装備、魚雷発射管。


 給油用のパイプ。


 風が強いのでいい感じに自衛隊旗がなびいている。


 岸壁では陸自の装備とかを少し展示していた。
 これは上から見た野外炊事具1号。


 警務隊(自衛隊の中の警察機構)は白バイも持っている。初めて見た!
 でも道路での取り締まりはしないらしい。
 そういえばこの展示だけ、すぐ近くにスーツにイヤホン姿のSPみたいな人が1人ついてたんだけど、なんだったんだろう。

 この他にも災害救難具やトラックもあり、小規模だけどなかなか見応えがあった。
 あと、自衛隊グッズの売店もいくつか出ていた。
「空母いぶきのグッズはありますか」とおじさんから真顔で聞かれて売り子のおばちゃんが困っていたのがちょっと面白かった。


 くじらのせなかから。
 くじらのせなかは大体『ひゅうが』クラスの甲板と同じ高さなんだけど、艦艇は大体ぴったり横並びで停泊するので、『ひゅうが』からだとこんな風にきれいな上から写真は撮れない。

 艦の上にいるより岸壁で展示見ている時間の方が長かった。
 とりあえずまだ日も高いので、メイン会場であるみなとみらいの臨港パークまで歩くことにした。


 海沿いに公園が整備されていて、いろいろ花が咲いている。
 暑かったせいかアジサイが今年は早いな。


 ベイブリッジとちょこまか行き交う船たち。


 実はこれを見たくて臨港パークまで来たのだった。
 水深3000メートルで使える水中作業ロボット。
 潜水艇の弱みは海流などに流されることなので、地面に足をつけて安定的に動けるなら用途はかなりありそうだと思うのだが、あんまり引き合いがなくてイベント用みたいになっちゃってるうらしい。
 営業の問題かな?

 見たかった物を見れて満足したので、シーバスに乗って山下公園まで戻ることにする。
 確かここのバラ園がまだ見れたはず。
 もうなんか効率とかなく行きたい場所に行きたいように行ってるな。


 途中の海保基地にいた『あきつしま』。
 ちっちゃい背負い式砲塔かっこいい。


『ゆうぎり』のそばを通り過ぎたら、公開時間が終わって片付け中の乗員の人たちが手を振ってくれた。
 おつかれさまー。


 完全に逆光なんだけど、海側からの全体像はあまり撮る機会がないので、頑張って撮ってみた。



 山下公園のバラ園。
 開花の時期はほぼ終わりのようで、全体的に散りかけているが、植えてある本数と密度がすごいのでまだこんなに華やか。
 ところで、ジギタリスが結構な割合でバラに混じって植わってたんだけど、何か意味があるんだろうか?


 銅像の頭の上で頭をもこもこにしながらご機嫌にさえずってた雀。

 ここでお腹がすいたので、中華街でお粥を食べて関帝廟にお参りして、買い物をして帰ってきた。
 本当はホテルニューグランドに入りたかったのだが、すごい順番待ちになっていたのであきらめた。


 中華街に来るとついつい寄ってしまう関帝廟。

○おまけ

 岸壁の自衛隊グッズ販売ブースに置いてあった謎のオモチャ。
 なぜガッチャマンなのか、なぜハングルなのか……。

若者の艦のパーティ行ってきた

 海自練習艦隊の『かしま』艦上レセプションパーティに行ってきた。
 練習艦隊とは、防大を卒業した後、幹部候補生学校で実地訓練を受けた幹部候補生を乗せて、海外各地を回りながら訓練の総仕上げをする艦隊のこと。
 今回は5/21に日本を出航し、約5ヶ月かけて太平洋をぐるりと回って帰ってくる予定とのこと。
 で、その出航前の最後の(多分)関係者向けパーティ(兼幹部候補生のおもてなし実習)を今日開いたという次第。


 ヴェルニー公園は今バラまっさかり。
 鼻を近づけるといい香り。
 もうちょっと見ていたかったけど、来たのが結構開始直前だったので、心を残しながら会場に向かう。


 途中、お花に囲まれたちょっとファンシーな感じで今日の会場の『かしま』と『いかづち』を撮ってみた。
 去年までは『かしま』1艦だったのだが、今年は招待客が多いので2艦に広げたらしい。


 いつもの気合い入ったフルーツ盛り。
 なお一番気に入ったのは、左上の方にちょこっと写っている和菓子。一見練り切りのようだが、食感がもちっとしていたのでぎゅうひか何か入っていたのかもしれない。


 おめでたい感じに改造されたスイカ。


 パーティの時間中に日没の自衛隊旗降下、通称旗おろしを迎えるのが恒例。
 なお、以前聞いたところでは、陸や空の自衛隊旗降下は毎日決まった時間で、日没に合わせるのは海自だけらしい。


 米軍基地の光をバックライトに演奏する音楽隊。
 ちなみに演奏していたのは演歌。


 外から見たら電飾がきれいだった。
 他の艦がやっていないので余計輝いて見える。

 自衛隊が注目されるようになってからやたらと行事に議員の来賓が増えてるのだが、今回もご多分に漏れず。
 でも普段あれだけ自衛隊を応援します! と言っている小泉進次郎は代理すらよこしていなかった。
 この人はアピールできない場所には絶対来ないんだよね。

 あと、この手のパーティにはどういうつてを伝って来るのか、毎回必ず勘違いした人がひとりふたり紛れ込むんだけど、今回はなぜかサングラスを絶対にはずさず陸自の迷彩のバッグを持ち歩き、持参したぬいぐるみを写しこんだ料理写真を撮りまくってる謎女性がいて気味が悪かった。
 観光地とか自衛隊イベントとかでもまれにぬいぐるみ写してる人いるけど、あれなんなんだろう?
 インスタに上げるなら余計な物が写り込んでない写真の方が良くない?

桜2連発

 朝霞駐屯地の観桜会に行ってきましたが、頭痛のため明日書きます。

 復活しました。

 というわけで、恒例の朝霞駐屯地観桜会。
 今年は丁度満開の時期に重なったので、かなり楽しみ。


 これはすごい。
 でも曇っているので花がいまいち映えないのが残念。
 そういえば、今年の桜はなんか白っぽいと言っている人が結構いたけど、ここのところの寒さの影響かな?



 桜の園状態になっている駐屯地内の道路。でもまだつぼみが結構見られたので、8-9部咲きといったところか。
 一般開放しているので、花見の人たちがそぞろ歩いている。


 桜だけでなく、椿や水仙も咲いている。
 春だなあ。

 で、この後は母親と待ち合わせて上野の国立博物館に行くことになっている。
 なんでもこの時期だけ特別に庭園を一般開放しているだそうだ。


 ……桜もすごいが人もそれ以上にすごいな。
 予想はしてたけど……。


 上野東照宮にお参りしようとしたらこの通り。
 なんだかもう疲れてきた。


 でも博物館の庭園はすごかった。
 計算しつくされた池と庵と庭。


 ちょっと面白い形の桜。


 しだれ桜の大木も満開だった。


 そして鴨はみんな寝てる。


 来たからには展示も何か見ようということで見たのがこれ。


 唯一写真撮影可能だったイケメン帝釈天。
 なるほどアルマーニを着こなしそうな。


 夜桜。
 昼間よりは少なくなったけどまだまだ混雑している。

 朝霞と違って上野の桜は完全に満開になっていたのはやっぱり気候の違いだろうか。
 とりあえず、1年分の桜を堪能した感じ。

毎年恒例音楽まつり地方版を見てきた

 毎年恒例、陸自の「東部方面音楽まつり」に行ってきた。


 プログラム。
 一番微妙だったのがラストの「新世界より」だったのはここだけの話。
 第4楽章聞いてて寝そうになるという生まれて初めての経験をした。

 フーテンの寅さんのものまねが得意な隊員が幕間にやってた寅さんコントが数年ぶりに復活。姿を見なくなったのは定年退職したのかと思っていたら、どうやら異動していただけだったらしい。
 今年は音楽隊員や自衛太鼓の面々、裏方の隊員まで一緒になってDA PUMPをキレッキレに踊りまくっていた。自衛官芸風広すぎる。
 ほんとこの寅さんコントが面白いので1度でいいから写真に撮りたいのだが、撮影禁止なんだよね……。

パラシュートが降ってくる展示見てきた

 習志野の第一空挺団降下訓練始めに行ってきた。
 空挺団とは早い話が何かというとパラシュートで降ってくる人たち。
 毎年1月の第2日曜日に訓練始めとして、空挺降下を一般公開している。
 微妙に交通の便が悪いのでいまいち踏み切れなかったのだが、今回初めて見てみることにした。


 会場に到着したのは開始の2時間半ほど前。
 受付は始まっているのだが、会場はまだまだ準備の真っ最中。
 観客席の前に水タンク車がせっせと水を撒いている。


 遠くの方では水陸両用車をチェック中。


 模擬戦で敵部隊になる予定の74式戦車が、のんびりと会場を横切って移動していく。


 あちこちふらふらしたり売店をひやかしたりしているうちに展示が始まった。
 まずは空挺団とゲストのアラスカの米陸軍空挺部隊、沖縄の特殊作戦部隊(グリーンベレー)の指揮官及び部隊長が次々と降下してくる。
 沖縄にグリーンベレーいたのか、知らなかった。ていうか空挺団は団長はともかくなんで事務系の管理職までパラシュートで降りてくるのか。


 自衛隊と米軍のパラシュートの違い。これは自衛隊。
 後ろを飛んでいるのは、この後の隊員降下のため旋回待機しているC-2とC-1。


 こちらは米軍。
 後ろを飛ぶのはやっぱりC-2とC-1が2機、C-130。実はもう30分近くこうやってぐるぐる回っている。


 ここからは模擬戦形式になっている。
 まず航空偵察に飛んでくる海自のP-3Cと陸自のLR-2。
 LR-2は陸自唯一の固定翼機なんだって。


 上空1000メートルのチヌークから偵察隊が降りてくる。
 Phoneでの撮影のため画像が少し粗いが、白いパラシュートが青空に映えてとてもきれい。


 最初はばらばらだったのが、いつの間にか整然と隊列を整えている。


 続いて本隊降下。散々ぐるぐる回っていたC-2を始めとする固定翼機4機が満を持して登場。


 自衛隊、米軍とりまぜて景気よくばらまいていく。


 地上に降りた端からパラシュートを片付けていく日米両国の降下員たち。


 遠ざかっていくC-2。これで終わりかと思ったら、4機とも戻ってきて再度落とし始めた。
 一体何人落とすつもりだ……。


 良く見ると自衛隊(C-1)と米軍(C-130)で落ちる時の姿勢が違っている。
 自衛隊は飛び出した後すぐ身体を伸ばしているが、米軍は飛び出してもくの字の体勢のまま。
 ちなみに飛び出すときの飛行機の速度は新幹線とほぼ同じらしい。


 気付けば空中の人口密度がものすごいことになっている。


 最終的には250人が降下。何というか、きれい。


 降下が終わると地上戦闘フェーズなのだが、角度的にほとんど見えなかった。
 多分やってる事は総火演と大体同じ。


 チヌークが火砲ぶら下げて飛んできたりするのがちょっと総火演とは違うけど。


 こちらは突入した後ぶら下げられて撤収していく偵察隊。


 砲撃する味方の10式戦車と16式機動戦闘車。


 やられる敵部隊。


 実際に発射はしなかったものの、最終的に味方側は地対艦ミサイルとか空自のペトリオットとか総動員していた。
 ペトリオットと陸自の装備の共演は総火演でもやらない激レア展示。

 これで展示は終了。
 地上が見えなかったのが残念だけど、かなり面白かった。
 特に空挺降下の規模は、ここでないと見られないな。


 展示後のジンギスカンパーティ、通称野宴。
 壇上の来賓は防衛大臣を始め、野田元総理とか元防衛庁長官とか衆参両院議員が10名以上ゾロゾロ。
 そういえば、来賓挨拶の時「私が自衛官から罵倒された議員です」とか言い出していきなりその自衛官の捜査調書読み上げ始めた人がいたけど、そんなの持ち歩いていちいちこういう挨拶の場で御開帳してくるとか、明らかに触っちゃいけない系の人じゃない?

百里の月とF-4

百里基地航空祭(事前公開)に行ってきましたが、うっかり爆睡してしまったため、後でアップします。


 F-4の特別塗装機。
 ちなみにこの時の時刻は朝6時半。

 ちょっとうたた寝するだけのつもりだったのに、やっぱり横になると駄目だな。
 というわけで、百里基地航空祭。
 本番は12/2の日曜日なのだが、この日は事前公開という形で、招待者や近隣地域に限定した公募の当選者のみが見に行くことができる。
 今回は招待者の同伴として行くことになった次第。


 ずらりと並んだF-4とF-15。微妙に薄暗いのはまだ朝6時半過ぎでようやく日が昇り始めた時のため。
 百里基地は首都圏の防空を担う戦闘機部隊で、部隊全機がF-4で構成されている(写真のF-15は他基地からのゲスト)。

 ちなみにこの百里基地、「陸の孤島」と通称されるぐらい辺鄙もとい交通が不便な所にある。
 どのぐらい不便かというと、最寄り駅から車で最短30分、バス路線は1本のみ(隣の茨城空港は複数のバス路線がある)というぐらい不便。そのため、航空祭の時は基地側で近隣に駐車場を数千台分用意し(事前申込み必須)、朝6時には最寄り駅からの臨時シャトルバスの運行を開始し、開門も6時から(なお航空祭の開始は9時)というぐらい気合いが入った運営をしているが、それでも毎年大渋滞が発生して阿鼻叫喚となっている。


 とりあえず、始まるまでにはまだ2時間以上あるし、展示機でも見ようかな。
 U-4。後ろに見えるのは海自のP-1。
 パンフにはC-2も展示予定とあったんだけど、今日は来ないようだった。


 P-1の正面顔。
 エンジンに赤いカバーがしてあるのは、まだ朝で気温が低いからだと思う。


 増槽をいっぱいつけたF-4。


 同じく増槽いっぱいのF-2。


 手前のは練習機T-7。
 後ろのUH-1はよく見たら迷彩が陸自のだけど、どこから来たんだろう。北宇都宮とかかな?


 展示機の間を回る観覧車試運転中。
 ブルーインパルスは今年来ないしそもそも所属は百里ではなく仙台基地なのはちょっと黙っておこう。お祭りだしね。


 超かっこいい消防車。大好き。


 エプロン内をうろうろしている時に見つけた、撮影目的の人が泣いて喜びそうなF-4機動ガイド。


 ……とパイロット紹介。
 チワワってなんだ。


 百里基地は茨城空港でもあるので、たまーに民間機が飛んだり降りたりしている。
 でも定期便はスカイマークだけなのでちょっとつまらない。


 朝8時頃の状況。


 パイロットが機体に向かうと、そろそろ開始。
 なお、この迷彩塗装のF-4はRF-4と言い、偵察専用機で、海用の青いのと陸用の緑色の2種類がある。
 こんな塗装のF-4があるのは百里だけ。


 航空機は前にしか進めないので、この停止位置から後ろにある滑走路に向かうには、一旦観客の前を抜けてぐるっと回っていく必要がある。
 目の前に迫ってくるRF-4がものすごい迫力。


 近すぎてコクピットもこんなにくっきり。
 行ってらっしゃーい。


 続いて緑のRF-4。
 偵察用のカメラってそんなとこについてるんだ……。


 同時に飛び立つU-125Aを先頭に、滑走路まで行進。


 その横を飛び立つスカイマーク。

 ところが、待つことしばし、始まったのは滑走ではなく、またU-125Aを先頭にした誘導路の行進だった。
 どうやら、風向きが突然変わったので、離陸方向も急遽変更になったらしい。


 長い滑走路の端から端まで、粛々と並んで進む5機。なんとも言えないシュールさ加減。


 やっと離陸した。


 後に離陸した機と合わせて6機編隊飛行。
 この形で飛んだのは1回だけで、後はの飛行展示は全部単機か2機だった。
 戦闘機は編隊飛行に向いてないのかな。


 F-4は着陸の時パラシュートを出すのがかわいい。


 そしてまた地上展示されに戻ってくる。
 お帰りなさーい。


 いつもの。


 F-4のデモスクランブル。警報が鳴ってから5分でパイロットが乗り込み離陸を完了させるというもの。国籍不明機の領空侵犯とかに良くやるあれ。
 ちなみにこの塗装は、今年度一杯で終わる第302飛行隊のF-4運用を記念したもの。
 302飛行隊は実は23年に渡ってF-4を使い続けていたので、それがなくなることに隊員さんもちょっと寂しそうだった。


 そして、戦闘機は速いのでどうしてもちゃんとした写真が撮れない。
 記念塗装機まではなんとか頑張ったのだが、これより後はもう諦めて見る事に徹していた。


 お帰りなさーい。


 ところで、この日は天気が良くて風があり、寒いせいか、朝に見えていた月がいつまでも薄くならない。
 これは、うまくすれば月のそばを通過する飛行機というオシャレな写真が撮れるのではないだろうか。


 というわけで、月や空しか写っていない写真を量産しながら頑張った結果。
 結局、月をアップにしているとどうやってもタイミングを逃すので、引いて撮影したものを後でトリミングしている。


 F-15(飛んでる方)。


 接地後もしばらくこの格好ですーっと走っていくのがおかしいF-15の着陸。


 観覧車のすぐ横を通って戻ってくるF-15。
 乗車している人大喜び。見ている方は超うらやましい。

 これで午前中は終了。
 午後はF-4とRF-4の機動飛行と偵察飛行だった。
 偵察飛行は午前のプログラムでもあって、実際に会場の写真を撮って公開するということだったので、どんな風になるかちょっと興味があったのだが、その後忘れてしまって見損ねた。

 どちらかといえば、例えば入間や岐阜のように、異なる種類の飛行機がたくさんある航空祭の方が面白いと感じるたちなので、正直飛行展示そのものあまり興味は持てなかったけど、離陸までの準備とか帰ってきた後の整備とか、給油とかが目の前でリアルに見れるのが面白かった。
 

 なお、格納庫ではF-4のコックピットに座れる体験をやっていたのだが、お昼時点で90分待ちだった。
 開催時間内に並んだ人全員乗れたのかな……。


 エアコンの室外機がまぶしい移動式管制塔。
 ていうか、移動式管制塔なんてあるんだ……。

武道館で祭りってきた

 日本武道館での自衛隊音楽まつりに行ってきましたが、帰ってきてうっかり寝てしまったため、後でアップします。


 ついでに寄った靖国神社にかわいい御朱印帳があったから買ってみたのだが、下の「150」が俗っぽくて残念。
 来年が建立150周年記念なので、その記念御朱印帳らしい。

 そんなわけで復活。


 18時からの回(開場は17時)なので、少し早めに行って靖国神社にお参りしてくることにした。
 なんか賑やかだと思ったら、新嘗祭でいろいろ行事があったらしい。


 多分昼間撮るのは初めてな大山巌像。
 西郷隆盛の従弟なんだけど、西郷どんには出てるんだろうか?


 千鳥ヶ淵の入り口当たり。
 いつも通過するだけだったので、こんな素敵な街灯? 灯籠? があったのを知らなかった。

 で、武道館に着いたのは15時頃。
 前回、開場1時間前に行ったらすでに長蛇の列だったので、今回は2時間前にしてみたのだが、それでもすでに数百人が並んでいる。
 先頭は明らかにどこかから招待券を入手したオタクかマニアと思われる人たちだったが、大荷物に簡易椅子まで持ち込んでいた。どのぐらい前から並んでたんだろう……。
 そして16時を過ぎる頃にはすでに待ち人が1000人を越える勢いになり、開場が17時から30分早まったのだった。


 恒例の開始直前カウントダウン。
 ちなみに今回は見て楽しみたかったので、写真を撮っていない演目がかなりある。
 例えば防大儀仗隊とか海自とか、自衛隊太鼓とかは全く撮影しなかった。


 オープニングの陸海空歌姫。


 国旗入場に備えて陸海空音楽隊と儀仗隊が勢揃いする。
 しかし陸自の制服まで紺色になったせいで、整列すると真っ黒けだな。


 東北方面音楽隊は仙台の七夕で責めてきた。


 プロジェクションマッピングの天の川と橋をかけるカササギ。
 そこを渡りながら演奏するホルン奏者が実は彦星だったというラスト。
 構成や演出、編曲、マーチング全部がセンスが良くてスピード感もあり、ものすごく引き込まれた。
 この後の西部方面隊が西郷どんだったんだけど、正直かなり見劣りした印象だったのはここだけの話。


 米軍海兵隊。
 指揮者の横でずっと直立不動しつつ、ソロパートが終わると「はいここ拍手」と煽ってみせるバンドメジャー(?)のおじさんがかわいかった。
 そういえば、最初の頃は米軍は歌ばっかりだったけど、最近は正統派マーチングバンドで来るようになったな。
 ……と思ったらこの後の米陸軍はやっぱり歌だった。


 フランス海軍のバガッド・ド・ラン=ビウエ軍楽隊。
 バグパイプとボンバルド(ブルターニュ地方のオーボエ)が主という変わった編成で、不思議な雰囲気の音楽を演奏する。
 楽器の音色が独特すぎるためか、最後の自衛隊、海外音楽隊合同演奏ではあまり出番がなくて手持ち無沙汰そうだったのがちょっとかわいそうだった。
 不思議と言えば、指揮者として名前を呼ばれて敬礼したのは左の写真の一番右側の士官なのに、実際に指揮をしていたのはずっとボンバルド奏者の水兵だったというのもかなり不思議。


 華やかだったシンガポール海軍。
 一番華やかだったのは、演奏の間中自由自在にバトンを操り振り回し、空中高く投げ上げてはキャッチするといった大技まで披露していたドラムメジャーだった。


 楽しそうな合同演奏。


 自衛隊太鼓を挟んで空自は太鼓との合同演奏という新技にトライしてきた。
 でもこの後はやっぱりいつものカラーガードになったけど。


 フィナーレでの参加各国国旗入場。


 〆の歌は「みんながみんな英雄」だったが、アナウンスがどう聞いても「英雄」ではなく「au」と言っていたのが笑えた。
 歌姫も去年からまた2人増えて5人になっている。もうここまで来たら合唱隊まで目指してはどうだろうか。

 今回のテーマは「挑戦」というだけあって、どこも新しいことをやってきていたので面白かった。


「お疲れ様!」「ご苦労様!」という声援と拍手に応えるコロコロの人たち。
 今年はコロコロに入るタイミングが早かったので、焦って撮ったらろくな写真にならなかった。


 iPhoneで撮ったので画質が悪いが、夜も夜で風情のある靖国神社。

人間基地航空祭

 入間基地航空祭に行ってきましたが、眠いので明日書きます。


 朝いちで行ったらなんか放水されてた。

 というわけで入間基地航空祭。
 今年は基地創設60周年記念ということで、基地を象徴するC-1が歌舞伎のくまどりをかたどった記念塗装になっていた。
 なぜ歌舞伎なのかは良く分からない。


 今年も持ってきたカメラはコンデジのRX100V1台だけ。
 しかも途中で電池が切れてiPhoneSEで撮ったりしている。
 でもなんかコンデジやiPhneの方がスケールの大きな写真が撮れるような気もしないでもない。


 開門ダッシュを阻む入場規制。
 なお、今年はまずブルーインパルスの機体前の一部エリア以外に客を入れ、その後30分ぐらいしてからブルー前のエリアを開放するという二重規制になっていた。
 しかしそこまでやるくせに、前列にいながら立って撮影し後ろの視界を阻む連中に対する対策はしないのが空自の不思議。


 開始までしばらく時間があるので、地上展示や売店をぶらぶらと見に行くことにする。
 去年もやってた松の木のオブジェ。


 一見雑っぽいが、よく見るとデフォルメの仕方とか塗装とかやたらと細かく作り込んであるC-1。


 なんかいろいろ落としてた。


 今日落ちる予定の空挺の皆さんがブリーフィングしている。


 今回一番秀逸だと思ったオモチャ。
 ブルーがレールを走るのだが、途中でちゃんと飛ぶんですよ。いつまで見てても飽きない。
 さすがに大人としてどうかと思ったのでここで買うのは控えたが、欲しい、超欲しい。


 この宇宙食も昔から出てるんだけど、そろそろ不当表示とかでつっこまれたりしないのかな……。
(実態はそれっぽい乾き物食品をそれっぽくパッケージしただけで、全く宇宙食ではない)


 カラーリングがきれいな埼玉県警ヘリ。


 かわいいT-4練習機。
 飛ぶ時の音もいかにもプロペラ機という感じのぶーんという音でかわいい。


 陸(コブラ)、海(SH-60J)、空(UH-60J)そろい踏み。


 プロペラが完全に凶器と化しているE-2。
 ちなみに翼は畳んだ状態で展示している。


 C-2。かっこ悪いなあ。好きだけど。


 C-1とC-130は機内も見せてくれていたのだが、あまりの行列に早々にあきらめた。
 まだ9時前でこれとは、始まったら一体どうなっちゃうんだろ。


 そしてC-130を前から撮りたいのだが、パレード待機しているミス航空祭が邪魔で撮れない。
 そういえば彼女達を熱心に撮っている男性諸氏が割といたのだが、コンテストで選ばれたわけでもないそのへんの素人さんを何のために撮るのだろう? と素朴に疑問が沸いてくる。


 格納庫内でもいろいろと実機や機材を展示していた。
 これはパラシュートを身につけて待機している所を展示されている空挺の皆さん。


 一応撮っとくか。


 10機近くがずらりと並んだT-4が割と圧巻。


 さらに圧巻のC-1の行列。


 そして空挺が乗り込みに来た。
 歌舞伎機の前で記念写真。


 でも乗るのは別の機だった。


 T-4(小さいの2機)とU-4(大きいの1機)の航空祭始まるよフライト。
 おっさんの頭が入らなければいい写真だった。
 ところで歌舞伎機の後ろに立っている整備員も実はくまどりメイクをしているのだが、分かるだろうか?


 離陸に向けてタキシングを始めたC-1の上空を老骨に鞭打って舞うYS-11。
 そういえばボンバルディアに息の根を止められつつあるMRJはどうなるのだろうか……。


 C-1が5機、次々に離陸していく。
 多分大型機(区分上は中型だけど)の連続離陸が見られる航空祭は入間だけ。


 C-1が去って行った後にYS-11が帰投。おじいちゃんお帰りなさい。


チヌークの水バケツ。


 いつもの救難コンビ。
 しかしよく見ると今回のUH-60は先端に何か管をくっつけている。
 聞いたところでは給油管だとのこと。初めて見た。


 そして本日のメインイベント。C-1の変態編隊飛行展示。
 なぜ輸送機が多数で編隊を組むのか、とかなぜ輸送機がそんなにぴったりくっついて飛ぶ必要があるのか、とか考えてはいけない。


 ついでに空挺も落としていく。
 60周年なので空挺降下も例年の倍の20人。
 おかげでここまで遠ざからないと全員入らない。


 みんな大好きローリングコンバットピッチ。


 戻ってきた歌舞伎機。
 正面顔もちゃんとくまどってた。


 その後ろを次に展示をするT-4が離陸していく。


 一方のC-1はいきなりエンジンカウルを開けて整備を始めた。
 えー、エンジン熱くないのかな。というか整備員さんかっこいい。


 そして整備中の歌舞伎機の上空を横切るのはT-4練習機の7機編隊。
 ブルーインパルスより1機多い所にプライドを感じる。
 T-4は他にもいろいろやったのだが、あんまりいい写真が撮れなかった。




 恒例ブルーインパルス。
 ハート以降はコンデジの電池が切れて全てiPhoneで撮影。


 おかえりなさい。

 この後、地上展示機のF-2、F-15、C-2の帰投があるのだが、F-2はなんとブルーが着陸後のウォークバック(乗員の撤収儀式)の最中にいきなり飛び立っていった。
 実はブルーの飛行中、エリア内に飛行体が侵入したということでしばらく展示が中断していた。
 そのため、F-2の離陸可能時間内(騒音の関係で基地上空を飛べる時間が限られている)にプログラムが終わらず、やむなく離陸となったらしい。
 アフターバーナーまで吹かして大急ぎですっ飛んでいったので、写真を取り損ねた。


 続いてF-15。
 これもアフターバーナーつきで離陸していった。


 戦闘機2機とは打って変わっておっとりゆっくり上がっていくC-2。
 1回戻って上空を通過していく余裕も見せていたが、こっちはこっちであまりにのんびり飛ぶので、そんなんで大丈夫かとC-1とは別の意味で心配になる。

 プログラム上の帰投はこれで終了なので、さて帰ろうと会場を後にしかけたら、なんだかプロペラが回る音がしてくるのに気付いた。
 まだ非公式の帰投があるのか! と急いで引き返したら、あのプロペラが凶器のE-2が離陸していった。


 上がっていく途中にバイバイと翼を振る余裕っぷり。
 戻ってきて良かったが、iPhoneでしか撮れなかったのがくやしい。
 1日電池がもたないとは、RX100V根性なさすぎる。

 この後もSH-60Jのプロペラが回っていたりしたのだが、そろそろ会場からの追い出しがかかりそうだったのであきらめて帰ってきた。
 帰投も段々有名になり、いつまでも残る人が激増して閉場に支障が出るようになったので、基地側としても苦肉の策で、一部の人気機の帰投をプログラムに組み込む代わりに、帰投目当ての居残りを許さないという形式にしたのだろうけど、何というか、世知辛くなったなあという感じはする。

○おまけ

 かっこよすぎる基地内の駐車場区分。
 

岩国とピリカ大脱走

 今日の研修は海自の岩国基地。
 ……の前に呉駐屯地見学。


 昨日見たばっかりなんだけど……。
 ちなみにこの松、戦前はもっと高さがあったんだそうな。
 それが低くなった原因について、昨日の解説の人は、進駐軍(イギリス軍)の司令官がここをオフィスにしていた時に、窓から風景を眺めるのに邪魔だったから切らせた」と言っていたのだが、今日の人の話では「戦争中に焼夷弾が落ちて丈夫が焼けてしまった」ということだった。
 一体どっちなのかはっきりさせてもらいたい。


 呉総監が掲げた「愚直たれ」という行動指針をネタに、お茶目な隊員が食品のたれと引っかけたパロディフリップを作ったところ、ではそれを開発するようにという無茶ぶりが総監から下った結果、呉の一部のレストランでは呉総監部によるレシピ提供のオリジナルたれ「華麗なる愚直たれ」を使ったメニューが、総監在任期間限定で供されるようになったという話。


 昨日は見れなかった地下司令部の扉が開いている!


 実際には、通路が途中で落盤しているため、ここから地下司令部への出入りはできない。
 しかしすごい階段だ。海軍はラッタルに馴れてるからこの程度でも平気なんだろうけど。


 別の入り口から入った地下司令部。
 左奥のドアがさっきの階段口に続いている。


 総監部を見学した後は、この連絡艇で岩国基地まで移動。
 何これ初めて乗る!


 速度23ノットで瀬戸内海をかっとばす連絡艇。


 出航していく多用途支援艦『げんかい』をあっという間に追い抜いていく。


 半ケツで浮かんでいる『おおすみ』がいたので何をやっているのかと思ったら、LCACを整備工場に送り出すか迎えに来たかのどっちかをやっていたらしい。


 早瀬大橋をくぐる。


 このあたりは花崗岩の採石場があちこちにある。
 そういえば、フォッサマグナを境に西日本は主な地質が花崗岩、東日本は土壌堆積物に明確に分かれるんだそうな。
 西日本の山の感じが東日本と違う理由がようやく分かった。



 2隻で出航していくのは江田島の第1術科学校の実習船。
 訓練用の船で、遠洋航海などに行く練習艦とはまた違う。


 岩国基地に到着。
 ニスキャップを飲んだので船酔いもせず快適だった。

 で、岩国だが……。
 ここは米軍の管轄下にあるため、基本写真撮影は一切不可。
 US-2を見たり、P-3Cの電子戦仕様UP-3が飛んでたり、F35がヴェイパー引きながら旋回してたりとかいろいろあったのだが撮れなかった。
 2カ所だけ撮れたのが……。


 掩体の中に映画「零戦燃ゆ」で使った撮影用零戦を展示してあるやつ。
 零戦はどうでもよくてむしろ掩体の外観とかを撮りたいのだが、ここも野外から写真を撮るのは禁止。


 これ多分水中から引き上げたプロペラだと思うんだけど、こんな所に放置でいいのか。


 そしてもう1カ所が資料館。
 まあ自衛隊の資料館に良くある寄贈品を展示してある場所だが、なんかすごいものも置いてあった。


 ポツダム宣言受諾の詔勅のコピー。


 そして、『ミズーリ』で署名された日本の降伏文書のコピー。
 一体どういう経緯でここに展示されることになったのかとても気になる。

 この後、米軍の食堂で昼食を食べて(とてつもない量のハンバーガー)研修は終了。
 でもまだ14時なので、ちょっと錦帯橋に寄ってから帰ることにする。


 前に来たのが東日本大震災の年だったので、7年ぶりぐらいか。
 変わってないね、変わってたらそれはそれで困るけど。


 紅葉と桜。
 桜は狂い咲きではなく、10月桜といって春と秋の2回花をつける桜。


 神社も行ってみた。

 なんとなくぶらぶらして満足してから、錦帯橋空港に行って帰路についた。


 錦帯橋空港=岩国基地なので、誘導路から滑走路へのタキシング中にいろんな飛行機が見える。
 米海軍の多分F35と、海自のUP-3D。
 頑張ったんだけど外が暗くなってきていて、飛行機の窓からはこれが限界だった。


 夕暮れの岩国と瀬戸内海。

 そんなわけで帰ってきたのだが、帰宅したらピリカのケースにかぶせている蓋代わりの網が大きくめくれ、ピリカの姿がケースから消えていた。
 ジャンプごときでは網がはずれないように工夫し、ここ1年ほどは実際に脱走されることもなくなっていたのだが、どうやらまだまだ甘かったらしい。
 どこに行ったかと家中探し回ったのだが鳴き声はもちろん気配すらせず、もしかするとどこかにはまってしまって力尽きたのかもしれない。でもせめて死体を見つけてあげないとと思い始めながら洗面所に行くと、洗濯機の洗濯槽の中からカサリというかすかな音が聞こえた。
 ……まさか。


 !!


 何やってるのそんなところで!

 多分、調子に乗って飛んでいて落ちたのだと思うが、洗濯する前にいちいち洗濯機の中なんて確認しないから、最悪上から洗濯物を放り込んだ挙げ句一緒に回して溺死させてしまう可能性もあった。危ない。

 そして蓋もまた改良しなくては。