戦車と神様

 陸自富士学校の創立記念行事。
 富士学校とは、主に幹部や曹に対して戦車や火砲の訓練をする学校で、その名の通り富士山のふもとの須走にある。
 何しろ御殿場駅から路線バスだと30分、しかも来るのは1時間に1本程度と交通の便が異常に悪いので、10年近く前、試しにバスツアーを使って来てみたことがあるのだが、今はどうなっているのだろうか。
 というかなんか風が強いし雨がぱらつくしで寒いんですけど。


 とりあえず真っ先に目についたのが、遊具化されている16式機動戦闘車。
 中がエアクッション状の滑り台になっている。当然ながら小さいお友達限定。
 一体どんな発注して作らせたのか気になってしょうがない。


 式典までちょっと時間があったので、ぷらぷらと展示品を見て回る。


 式典会場ではすでに隊員が整列していた。
 式典が終わったらすぐに乗り込んで行進ができるよう、最初から車両が後ろに待機している。
(あと敷地が狭くてここしか置き場所がないというのもある)


 式典でやるのはまあいつものとおりのプログラム。
 学校長の巡閲とか、学校長の訓示とか、来賓祝辞とか来賓紹介とか祝電紹介とか……。


 やっと終わったので、行進に向けて車両に駆け足。



 一斉に乗り込むとエンジンを吹かして順番に行進開始位置に移動していく。


 行進始まるよー。


 なんかシートがかかったまま行進していった何か。
 雨に濡れたらいけないものなのか、見せたらいけないものなのか不明。


 無人機(の尻)!












 後はとりあえず適当に。
 さすが学校なだけあって、戦車回収車とか架橋車とか普段あまり生で見れない物を揃えている。

 で、この次は訓練展示なのだけど……正直あまり面白くなかった。
 前に来た時は(10年近く前だけど)、ちゃんと敵味方に車両が分かれて戦ってくれたのに、今回は味方側が何もいない陣地に撃ち込むまねを(放送の効果音つきで)するだけというのはほとんど。より実態に即したプログラムではあるのかもしれないけど、逆に具体的なイメージが掴みにくくなっている感じだった。


 風が強いから航空パートはなしだろうと思っていたら、ヘリがちゃんと飛んできたのに驚いた。
 やれば出来る子。


 歩兵と機動戦闘車。


 偵察隊。
 いつも思うんだけど、バイクを盾にしてガソリンタンクとかに被弾したら大惨事じゃない?


 バイクに次いで、降下しての偵察隊もやってくる。


 ミサイル(撃つまね)。


 機動戦闘車(本当に撃っている)。


 最後の方になってようやく敵車両が突っ込んできた。


 と思ったら近すぎる位置でいきなり戦車が撃ち合いを始めた。
 なんというかすごい。というか最初からこのノリでやってくれれば。


 最後は味方側増援の10式やら装甲車やらが10台以上乱入してきて、敵車両を取り囲んで終了。


 10分程度そのままでいてから、ゾロゾロと退場を始める車両たち。
 これはこれで圧巻。


 日頃牽引されているFH70も、「自走できるんだ!」と見ていた人たちから驚かれながら帰投。

 この後、ここでは装備品展示が行われるのだが、準備に多少時間がかかるので、歩いて10分ぐらいのところにある富士山東口本宮浅間神社まで散歩に行くことにした。


 いくつもある富士周辺の浅間神社のひとつ。
 やっぱり皆さん同じ事を考えるのか、明らかに富士学校からやってきたっぽい人達が参拝していた。

 
 さて、戻って装備品を見るか。


 ……まさかの展示保存されているM24チャーフィー軽戦車に乗れるサービスを発見。
 これは乗るしかない。


 というわけで30分並んで乗ってきた。
 乗るだけでなく中も見せてくれた。

 なお、隣ではM4シャーマン中戦車や、61式戦車にも乗れていたのだが、さすがに時間がなくて断念した。
 シャーマンに乗ってたらちょっと自慢できたかも。だってシャーマンだよ?



 そして式典会場での装備品展示……は意外と少なかった。
 でもとりあえず架橋車が見れたからいいか。

 ここは公共交通機関が不便なため、バスツアー率とご近所の人率がものすごく高いという割と変わった見物人構成になっている。特にバスツアーは、多分1000人ぐらい来ているのではないかと思う。朝など到着したツアー客が入り口に一気に押し寄せて大混雑になっていた。
 とりあえず今後もバスツアーは増えていく一方だろうし、下手をするとツアー客だけで基地祭のキャパシティを超えるという日もそう遠くないと思うんだけど、どうするんだろう自衛隊側は。

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