陸自の高等工科学校62周年記念行事に行ってきた。
高等工科学校とは陸自付属の高校のようなもので、中学卒業後に入学する。卒業後は専門教育を経て陸曹になるが、普通の教育隊出身と違って将官になれる可能性もある。10年ぐらい前は海自も同じ制度を持っていたが、今は廃止された。
学校があるのは横須賀市の武山で、陸海自の教育隊と同居している。
記念行事は天気が良ければ運動場、荒天時は体育館とのことだった。朝から雨が本降りで風も強くなってきていたので、きっと体育館だろうとすっかり油断していたのだが……。
来賓は一応テントがあるが、生徒は雨の中。
というか見に来ていた生徒の家族もテントなしの観覧席だった。こういうのってむしろ来賓はどうでもいいから家族をテントの中で見せてやるべきだと思うのだが。
黄色い旗は3年生。
ところで、後ろの空自の高射隊基地からちらちら見えるナイキミサイルがとっても気になる。
プログラムは普通の記念行事と同じ。ちゃんと観閲行進もやる。ただし当然ながら車両行進はない。
一人前に迷彩服を着て銃を担いだりなんかしているが高校生。高校生が雨の中一生懸命頑張ってやっていると思うと、なんか息子を見守るお母さんみたいなまなざしになってくる。
1年生なんか銃ではなくカバンを持って行進してくる。
3年生になるとそれなりに鍛えられて体格もがっちりしているのだが、1年生はまだ小柄な子も多くて迷彩服もブカブカだったりする。
この後祝賀飛行のチヌークが飛んできた。
というか、この天候なのに中止にならなかったのすごい。総火演ですら雨が降るとヘリは展示をやめてしまうのに。
ところで後ろのナイキミサイルの先っちょに鳥がとまっているのに気づきましたか。
プログラムにはこの後例によって和太鼓も載っていたのだが、こちらは祝賀会場での展示に変更されていた。
多分太鼓を雨に濡らせないからだと思う。
これで式典は終了。
祝賀会まで少し時間があるので、装備展示をぶらぶらすることにしたのだが、なんだかそのへんの駐屯地顔負けのラインナップで驚いた。
金網が終わるあたりまで車両がずらりと並んでいる。
しかもよく見ると10式まで来ている。
さっきの雨の中のチヌークの祝賀飛行といい、すごい破格の扱いなんだけどなにこれ。
とりあえず並べてみた。
しかも一部の車両は実際に動かしてくれたり、自分で操作をしてみたりできる。
ハンドルを回して砲身を動かせる155ミリ榴弾砲なんか大人気だった。
10式だけなぜかお触り禁止だったのが謎だけど。
あと、文化祭みたくいろいろな部活の展示も校舎内ではやっていたのだけど、こちらは時間がなくて見れなかった。
特に陸自の催しが雨天決行なのは分かっていたけど、生徒といえども自衛隊員(いわゆる自衛隊の職員扱いではあるが、国家公務員の自衛官ではない)なのだから、やる時にはちゃんとやるというのがここまで徹底していると思わなかった。それに対してちゃんと頑張っている生徒たちもすごい。
でも雨の中陸軍分列行進曲をバックに銃を担いで行進するのはちょっとやめた方がいいかもと思った。
○おまけ